
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / SIGMA 50mm f2.8 MACRO
今日は五条川の残った写真を。
一枚目は、岩倉あたり。
一番人気があって人が多いところだから一番桜がいいかといえばそうでもなく、桜風景でいえば岩倉よりいいところは他にある。逆にいえば、岩倉や堀尾跡あたりだけ見て五条川の桜を充分堪能したと思っているとしたらもったいない。人があまり来ないようなところにこそ、五条川の桜風景のよさがある。

せっかく魅力的な風景も、護岸工事のコンクリート向きだしが景観を損ねている。
時代も進んだことだし、そろそろこういう無粋な工事はやめて、自然環境と一体化するような外観に切り替えたらどうだろう。

岩倉から離れて、名神高速をくぐった先は、見物客の姿もぐっと減り、素朴な風景になる。
やる気のなさそうな提灯が飾られ、いい意味で脱力感を誘う。

広がる田園と、延々と続く桜並木。
このあたりまで足を伸ばす人は少ないと思う。
川沿いには尾北自然歩道が整備されているので、桜とは関係なく歩いたり自転車で通ったりする人たちはいるだろう。

人が少ない分、ゆっくり桜見物ができるし、写真も気兼ねなく撮れる。
大口町の南西あたりは、オススメのポイントの一つだ。

堀尾跡を越えて進むと、川はだんだん素朴さを取り戻していく。
桜並木は終わらない。まだまだ続く。

かなり上流まで来た。五条川本来の姿に近いものを見ることができる。
桜もこの通り。これを見ずして五条川の桜は語れないといった風景だ。

桜が途切れたら終わりにしようと思っていたのに、全然途切れる様子がない。もう犬山市に入ってしまう。

木津用水とぶつかり、他の川との合流点を過ぎ、更に北東へと続いている。

桜の中を泳ぐ鯉。

再び名鉄の線路と出会ったのは、犬山の羽黒だった。
それでもまだ桜は終わらない。意地になってここまで進んだものの、時間的にもそろそろ限界だった。
地図で見ると、この先は川沿いの道が途切れがちになっている。
少し心残りはあったけれど、ここまでとした。
桜はどこまで続いているのだろう。

桜の間から、尾張冨士が見えた。
これで今年の五条川桜行きは終わった。まずは満足したということにしておいた。