モンキーパークのモンキーセンターのモンキーたち

動物園(Zoo)
ジェフロイクモザルの親子

Canon EOS 10D+TAMRON 28-300mm XR(f3.5-6.3), f5.6, 1/250s(絞り優先)



 日本モンキーパークか、日本モンキーセンターか、それが問題だ。出向いていく上で、まずそれをはっきりさせておきたかった。一体どっちが正しいのだ。
 正解はどちらも正しい。でも、話は少しややこしい。ここはサルの動物園であるモンキーセンターと、遊園地であるモンキーパークが合体した施設で、あわせてモンキーパークと呼ばれている。モンキーセンターは動物園の財団法人名でもある。モンキーパークへ行くといえば、それはモンキーセンターとモンキーパークの両方へ行ってもそうなるし、どちらか片方しか行かなくても間違いではない。そんなことどうでもいいって? いや、ずっと気になってたんで、一応はっきりさせておこうかと。
 今回私が行ったのは、モンキーパークの中にあるモンキーセンターだ。ひとりで子供用の遊園地へ行って乗り物に乗ったりヒーローショーを見てる場合じゃない。
 ここは世にも珍しいサル専門の動物園で、サルに関する研究や野生ニホンザルの保護繁殖を目的に、昭和31年に作られた。その後、動物園としての色合いを濃くする一方、それだけでは人が呼べなくなって遊園地を併設することになる。さらに、昭和44年には京都大学霊長類研究所が設立され、この場所は日本におけるサル研究の最前線となっている。天才チンパンジーのアイ親子もここの研究所で暮らしている(一般公開はしてない)。
 現在、74種650頭のサルがいるそうだ。この種類と数は世界でもトップクラスだという。

 入場料1,500円は微妙な線だ。遊園地とサル園を一日なり半日なりかけてくたくたになるまで回って遊べば安いと言えるかもしれないけど、私のようにサル園を一周見て回るだけだと高い。写真を撮りながらゆっくり回っても1時間半ほどしかかからない。かといってもったいないからと遊園地でメリーゴーランドに乗っても、元は取れた気がしない。あ、乗り物は別料金か。
 あと、駐車場の1,000円はいくらなんでも高すぎるだろう。距離が遠い方から私設駐車場が200円、300円、500円とあるそうなので、多少歩いてもいいならそちらの方がいいかもしれない。もうひとつの手としては、成田山にお参りに行くついでに、成田山の無料駐車場に車を置いて、その駐車場から出ているモノレールで行くという方法もある。これなら片道150円で往復300円。パークの中に直接入れるので歩かなくてもいい。少人数の場合はこれも選択肢のひとつとなる。更に節約したければ、成田山の駐車場から15分くらい歩くというものありだ。

 さて、日本モンキーセンターへ行ってきた感想だけど、結論から言って、一度行けば充分だなというものだった。2時間かけて回り切った。3年くらいしたらまた行ってもいいけど、年に2度行こうとは思えない。近所でもないし。
 サルの数は確かに普通の動物園よりも多い。ただ、大部分がオリの中で、外の広いところ優遇されてるサルたちの種類が思ったよりも少なかった。私の場合は、写真を撮るという点においての判断なので、見るために行く人とはちょっと違うのだけど、写真を撮れるポイントは5、6ヶ所くらいしかなかった(猿山やマントヒヒ、リスザル、ワオキツネザルなど)。細かい網目のオリは写真に撮るのは難しい。室内に入ってしまうと、暗くて完全にお手上げになる。
 ここの施設の主目的がサルの保護研究なので、これはもう仕方がない。最初から動物園として発足してるわけじゃないから。ただ逆に言えば、サルをたくさん見てみたいという人にはこれ以上オススメの場所はない。基本的な顔ぶれはすべて網羅されてるし、日本ではここでしか見られないような珍しいものもいる。広いところで半分放し飼いになってるようなところは、野生の姿に近い素晴らしいものもあった。

 写真のサルはジェフロイクモザルという。彼らは特別待遇で迎えられているやつで、たぶんこいつが一番住み心地がよさそうなところにいた。ジェフといっても、松田聖子の元恋人とは関係ない(そりゃそうだ)。クモザルと呼ばれるグループの一種で、南メキシコから北ブラジル、ボリビアあたりのジャングルに生息している。
 特徴は、なんといってもシッポだ。とても力強く、手足と同じように器用に使うことができる。クモザルというのは、シッポ一本で逆さまにぶら下がったりする姿や、細長い手足とおなかがふくらんでいる様子からそう名づけられた。英語でもスパイダーモンキーと呼ばれている。
 シッポの先の下側は毛がなくて、指紋のような尾紋がある。これはものを掴んだり触ったりするとき敏感に感じられるようにするためにそうなったと言われている。
 シッポを発達させた代わりということもないんだろうけど、親指が退化してしまってない。4本指なので手でものを掴むのは苦手のようだ。確かに親指がなければ箸だって持てない。
 生活の場は主に木の上で、地面では2本足で歩く。オスメス複数混成の20頭前後くらいの群れを作り、気の合った数頭で行動することが多いという。知能はかなり高いらしい。
 妊娠期間は200日~250日ほどで、たいてい子供は一頭。でも、モンキーセンターでは何度か双子が生まれているそうだ。写真のように親子は仲良しで、子供が母親にくっついてる期間も長いという。
 メシは雑食。果物や木の実だけでなく、鳥の卵や昆虫なども食べる。

 いろんな部分で微妙な印象だった日本モンキーセンター。決して嫌いじゃない。施設としても決して眠ってるような感じはなかったし、東山動物園ほど古びてもいない。希望としては、もう少しサルたちをたくさん外に出して直接見たり、写真を撮ったりできればいいのにと思うけど、そういうことがメインじゃないということは理解できる。これはこれでいいのかもしれない。年々、見学者の要望にこたえて改善していってるところもあるのだろうし。
 私としては、3年後とは言わず、半年後とか一年後くらいに、またフラッと行ってみようと思っている。写真が撮れるポイントは今回で掴んだから、次はその場所でじっくり粘って、いい瞬間を撮りたい。
 それにしても、世界はこんなにも多くのサルを必要としたのかと思ったら、なんだかちょっと笑えてきた。地球って、本当に面白いところだ。
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