
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4
八百津へ行って、明智駅に戻ったとき、次の列車まで20分以上あった。ホームでぼんやり待つのも退屈なので、乗換駅である次の新可児駅までぷらぷら歩いていくことにした。たった一駅、4分のことだし、歩いても30分はかからないだろうと思った。
しかし、ローカル線の一駅間を侮ってはいけなかった。列車でいけば4分でも、歩けば距離はある。線路沿いに道があるわけでもなく、歩けども歩けども駅は見えてこない。道を間違えたんじゃないかと心配になるほどだった。
結局、1時間以上もかかってしまい、列車には2本も追い越されてしまった。くたびれた上に帰る時間も遅くなり、よかったのは一ネタ分の写真が撮れたことだけだった。
帰ってから地図で調べたら、3.5キロもあった。そりゃあ、1時間はかかるというものだ。
教訓。街中の一駅間とローカル線の一駅間は、まったく違う。

広見線(ひろみせん)は、以前に一度、終着駅の御嵩駅まで乗っている。御嵩は、中山道の御嵩宿があったところで、なかなか魅力的な町だった。
広見線の撮影ポイントとなると、意外と少ないように思った。想像していたよりも街中を走っていて、田園風景が広がっているといったところは多くない。
廃線の噂が絶えない広見線は、今後いつまで存続するだろう。今のうちに撮っておいた方がいいかもしれない。

田植えが終わった頃、このあたりは魅力的な風景になりそうだ。

可児川の夕景。

遠くに見えた雪山は御嶽山だろうか。ちょっと方角的に違う気がして、自信が持てなかった。

曲がった先に駅がありそうな気がしたのに、なくてがっかり。

ついに太陽は山の向こうに沈んでしまった。

2本目の列車に追い越されたところ。

可児川の橋梁をいく列車。

待っていた列車がやってきたときは、すでに夜になっていた。
素直に20分待って乗っていたら、もう名古屋に着いていた。
それでもまあ、広見線の写真が少し撮れたからよしとしよう。そう自分に言い聞かせていた。