
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4
2001年の名鉄八百津線廃止から10年以上経った八百津町の今がどうなっているのか、自分の目で見てみたいと思った。
鉄道が廃線になるくらいだから、人里離れた陸の孤島のような町を想像していたら、普通以上に賑わいのある町だったので驚いた。人家も多いし、店も開いている。コンビニもあるし、西友さえある。イメージとはずいぶん違っていた。
それでも、古い建物や造り酒屋なども残る風情のある街並みで、被写体としてはなかなか魅力的なところだった。まったりと歩きながらパチパチとたくさん撮ったので、今回から6回くらいに分けてお届けします。
八百津線廃止ののちは、名鉄の明知駅からYAOバスで向かうことになる。15分くらい乗っていただろうか。終点の3つ前の八百津港町で降りて歩き出した。
旭町から本町へと至る通りが町の目抜き通りとなっている。
八百津は木曽川に沿って作られた町で、かつては木曽の木材を運ぶための川湊として賑わったところだった。歴史は中世までさかのぼる。明治まではかなり活況を呈していたようだ。
その後の歴史は、他の湊町と同様の推移をたどることになる。鉄道や道路が発達するにつれて、湊町としては衰退していった。
日本のシンドラーと呼ばれた杉原千畝の生まれ故郷でもある。町外れの遠いところに記念館が建っている。
小説『空飛ぶタイヤ』や『下町ロケット』で知られる作家、池井戸潤がこの町の出身だ。

軽い調子で、目についたものをひょいひょい撮っていった。カッチリ撮るよりも、ゆるい感じに撮った写真をたくさん並べる方が、この町の空気感や魅力が伝わるように思う。

日曜日でもこんな感じというか、日曜日だからこんな感じなのか。
観光に訪れるようなところでもないので、それらしい人の姿は見なかった。八百津発電所の見学者はそこそこいたし、杉原千畝記念館を訪れる人はそれなりにいるのかもしれない。

これらが八百津町を代表する風景というわけではもちろんないのだけど、どうしてもこういうところに目がいってしまい、写すのはそんな光景が多くなる。

取り壊し中の家などもあり、町も少しずつ姿を変えていっているのだろう。







こんな感じで、飛びとびにしばらく続きます。