
瀬戸のお雛めぐりイベントも、今年で11回目となった。
2009年に初めて訪れて、個人的には今回が三度目だった。
週末にはいろいろな体験イベントなども開催されているようだ。期間は2月4日から3月4日までの1ヶ月間。アーケード商店街や各施設に、新旧いろいろなお雛さまが飾られる。
今年はどう撮ろうか考えて、女雛を撮ることを思いついた。雛飾りの主役はなんといっても女雛なのだから、それを撮りさえすれば、雛飾りを撮ったに等しい。全体の様子は、過去2回のときに撮った。
そんなわけで、銀座通り商店街と、せと末広商店街を中心に、歩いてきた。

ポートレートを撮るように。

これは確か、江戸時代のものだったと思う。
顔や衣装が古めかしいというのもあるけど、機械で作られた現代ものとは明らかに質感が違っている。時代を経てきたせいもあるだろう。

明治のものだったか。
人形の表情も、見る角度によって違って見える。かすかにほほえんでいるようだったり、物思いにふけっているようだったり。

御殿雛というのもある。それが流行った時代があったらしい。
雛壇ではなく、文字通り御殿の中にお雛さまがおさまっている。

吊るし雛。
伊豆稲取が発祥とされるけど、よく似たものは昔から全国にあったのではないかと思われる。
雛壇を飾るスペースはなくても、これならどこの家庭でも飾れる。

これも吊るし雛の一種と見ていいだろうか。
一回こうして作っておけば、毎年出したりしまったりするのも簡単だ。

現代の創作雛。
今時は、これくらいで充分といえばそうかもしれない。

お馴染みの雛ピラミッド。
4メートルのピラミッド型雛壇に、約800の雛などが飾られている。

プロの作品もあり、生徒たちが作ったものもある。
瀬戸らしく陶磁器製のものが多い。

ビリケンさんのお雛さま風。
この日は銀座通り商店街が休みのところが多く、時間も遅くて古民家の久米邸も閉まったあとだった。タイミングがよければもう少し撮れたはずで、ちょっと残念ではあった。期間中ももう一度瀬戸に行くことはないだろう。
雛人形をポートレート風に撮るというアイディアは、今後も活かせそうだ。仏像などでもそういう撮り方ができる。
【アクセス】
・名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」から徒歩約5分。
・駐車場 あり(最初の1時間無料 以降1時間100円)
・見物時間 展示場所による
陶のまち瀬戸のお雛めぐりwebサイト