
以前から一度撮ってみたいと思っていたセツブンソウ(節分草)を求めて愛知県新城市にある石雲寺(せきうんじ)へ向かった。
JR飯田線の柿平駅と三河川合駅のちょうど中間くらいで、どちから歩いても20分ちょっとの場所にある。
セツブンソウが自生している場所は少なく、知る限り愛知県では新城一帯だけだ。池場や東栄町にもポイントがあるらしいのだけど、それ以外の場所は聞かない。石灰岩の地層を好むようだから、もともと自生している場所は限られるのだろう。
花があるのは石雲寺の裏庭のようなところで、これが非常に撮りづらい。作ってある通路は狭く、ネットが張ってあり、午後は大部分が日陰になる。話には聞いていたけど、実際に行ってみると、なるほどこういうことかと納得した。
時期的には見頃をやや過ぎたところといった感じだっただろうか。写真を撮るなら、もう一週間早くてもよかった。
名前は節分の頃に咲き出すところから名付けられた。

撮る前のイメージとしては、逆光、丸ボケ、前ボケの三つを考えていた。
けど、ロケーション的に厳しいものがあって、大苦戦することになった。選択の余地が少なくて、どうにもならない部分もあった。

写真にする難しさは、セリバオウレンと同じものを感じた。1センチのセリバオウレンと比べれば2センチのセツブンソウは撮りやすそうにも思うのだけど、これはこれで難しい。


ローアングル。

見頃の日曜日ということもあって、訪れる人は多かった。やはり、かなり有名なようだ。
池場のポイントの方が撮りやすいようだから時間があったら行きたかったのだけど、飯田線の本数の少なさに断念するしかなかった。

中部天竜から引き返す形で、三河川合駅で降りて、そこから歩いて向かった。
駅前には廃業して久しい様子の旅館兼食堂があった。

現在の別所街道は、国道151号線として整備されている。
脇道に、旧別所街道の面影が少し残る。
豊橋から別所(今の東栄町)を結んだ別所街道は、三河と信濃方面をつなぐ古い道が元になっている。


車は便利で無駄がないのだけど、列車に乗っていくと鉄道旅でしか出会えない風景に出会える。

近くに梅の湯というのがあって、このあたり一帯にはたくさんの梅の木が植えられている。石雲寺にも梅の木林があったから、季節には梅の花で彩られるのだろう。


宇連川。
念願叶ってセツブンソウを撮ることができた。
もうひとつ撮ってみたい花に、雪割草がある。鉢植えは見たことがあるのだけど、愛知県近郊で自生しているところはあるのだろうか。
【アクセス】
・JR飯田線「柿平駅」または「三河川合駅」から徒歩約23分。
・無料駐車所 あり
・拝観時間 終日(だと思う)
新城市観光協会webサイト
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