今年初の熱田さん参り

モノクロ(Monochrome)
熱田神宮-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 年に二、三度、熱田神宮へ行かなければいけないような気持ちになる。特に用事や願い事があるというわけでもないのに、行かないとなんだか気分がそわそわする。とりあえず行ってしまえば心も落ち着く。もちろん、その中の何割かは写真を撮りたいという気持ちに違いない。
 今回は行く前からモノクロで撮ると決めていた。頭の中をモノクロ・モードにしないと、モノクロ写真にならない。カラーのときとは被写体の見方が違ってくる。色情報は白と黒に置き換えられ、光と影を読む必要がある。
 簡略化して被写体を明確にできるのがモノクロのいいところだ。モノクロの方が、より伝わりやすい被写体というのもある。



熱田神宮-2

 信長塀。



熱田神宮-3

 高床式倉庫みたいな社。



熱田神宮-4

 拝殿前。



熱田神宮-5

 結婚式の記念撮影をしていた。
 最近では珍しく、子供の多い結婚式だったようだ。
 人と人とがつながって、家同士が結びつき、子供が生まれ、枝葉が広がり、世代を超えて命がつながっていく。
 このとき撮られた写真は、10年後、20年後に、より価値を持つようになる。ここに写っている全員がこの世を去った100年後でも価値がある写真というのは、素敵だと思った。



熱田神宮-6

 熱田神宮は、名古屋で一番人気のある神社だ。平日でも人が途切れることはなく、週末はいつも賑わっている。



熱田神宮-7

 賑わいから離れた摂社や末社のあるところもいい。森に囲まれた社の静けさを味わうことができる。



熱田神宮-8

 いつもこの小さな鳥居が気になる。何かの願いを込めて奉納したものだろうけど、どんな意味があるんだろう。



熱田神宮-9

 このあたりも訪れる人は少ない。



熱田神宮-10

 菅原社なので、梅の絵が描かれた絵馬がかかっている。



熱田神宮-11

 名古屋に現存する石橋では一番古いものとされる二十五丁橋。
 旅の途中で西行が、このあたりでしばし佇んだという伝承が伝わっている。
 この石橋は、室町時代に架けられたもので、戦後に移築して架け直したものだそうだ。



熱田神宮-12

 現在、橋を渡ることはできない。



熱田神宮-13

 名古屋港方面に写真を撮りにいく途中に立ち寄ったのだけど、いい光があって、モノクロを撮るには好条件だった。
 熱田神宮はいろいろ神事も多くて、見てないものがたくさんあるから、またそのうち行くことになると思う。

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コメント
  • 2012/02/14 23:43
    こんばんは。
    熱田神宮、私もたまに行きたくなります。
    いつも参道の周りしか歩きませんが、よく見るといろいろあるんですね。
    私は巨木が好きなので、神宮内の巨木を見て回ったことがあるのですが、一番太いのが有名なご神木でなく、結婚式場の敷地内らしいんですよね。
    いつか見てみたい。

  • 渋いね~
    2012/02/15 19:58
    オォ~、何と云うハイ・コントラスト!!

    色を創造する楽しみ・・・モノクロに勝るものナシですね~。
    昔はモノクロしか無かったので、カラーは新鮮だったが、今はモノクロの方が・・・
  • 熱田さん
    2012/02/15 22:32
    >tmzさん

     こんにちは。
     熱田神宮は、なんとなくちょっと不思議な空気感の神社だと感じます。
     神域ギンギンというふうではなく、なんか無色透明というか、非常にクリアというのか。
     伊勢神宮なんかはキリッと身が引き締まるけど、そうではないんですよねぇ。
     肩肘張らずに行けるから、またふらっと行きたくなるのかもしれない。
     大きな木が結婚式場の方にあるというのは知りませんでした。見るチャンスはなかなかなさそうですね。
  • 白黒
    2012/02/15 22:33
    >てんくらさん

     こんにちは。
     昔はモノクロしかなくて仕方なく使っていて、カラーが一般的になったら喜んでみんなカラーを撮ったんですよねぇ。
     今更白黒テレビには戻りたくないですが(^^;、モノクロ写真はずっと撮りたいと思います。
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