
岩塚きねこさ祭の続き。
川祭りに続いて行われるのは、古式行列と呼ばれるものだ。
役者さんや氏子さん、神社の関係者などが、それぞれの衣装を身につけて町を歩く。総勢50名くらいだろうか。
地方ローカル色の強いお祭りなので、顔見知りが多い。沿道の人々の多くが知り合いのようで、あちこちで挨拶が交わされ、立ち話が始まる。祭りの出演者と観客との境界線も曖昧で、観光色が強い祭りとは趣が異なっている。そんな中にいることが、なんだか心地よかったりする。
七所社から少し離れた佐屋街道の岩塚石橋を出発して、500メートルほどの道のりを、ゆっくり20分ほどかけて歩いた。

このあたりは神職さんだと思うのだけど、七所社にこんなに常駐しているとも思えない。
どこかから応援を呼んできたのか、ひょっとすると氏子の代表がこんな衣装を着ているだけかもしれない。

きねこさ祭の重要な小道具の一つ、杵(きね)をかたどった祭具。
のちにこれは、厄払いの神事で活躍することになる。

川祭りで川に入っていた子供たち。
何か、連れてる。

小学生巫女さんの友達だろうか。

表情がキュートだ。楽しそうじゃないのがいい。

何故か皆さん、カメラ目線で。

彼らは楽しんでる感じ。
小学生男子特有の照れ隠しでもある。

壺に入った人形。何か意味があるのだろう。

このあたりは佐屋街道の岩塚宿があったところなのだけど、ほとんど面影は残っていない。町屋造りの格子がわずかにあるくらいだ。
万場大橋を渡った西には万場宿があって、以前に少し歩いて、このブログでも紹介した。あちらも旧街道の名残はほとんどなかった。

奉納された鏡餅が、街道沿いにあった。
餅を配るとかなんとかいう話を耳にしたけど、これがそうなのだろうか。

現在、畳店をやっている家に、わずかに往事の面影を見た。何か別の商売をしていたか、もしかしたら旅籠とかだったかもしれない。

行列が七所社に戻って、本祭りへと移っていく。
そのときの話はまた次回。
岩塚のきねこさ祭 ---本祭りと厄払い神事編
岩塚のきねこさ祭 ---七所社と川祭り編
【アクセス】
・地下鉄東山線「岩塚駅」から徒歩約20分。
・無料駐車場 たぶんなし
・拝観時間 終日
岩塚七所社webサイト