
SONY α55 + SIGMA 50mm f2.8 DG MACRO
ひとりで紅葉の延長戦をまだ続けている。
これがラストチャンスと、もう一度、東山植物園へ行ってきた。
先週と比べても、季節は更に冬の色を濃くしていた。
江戸時代の人たちは、枯れ野見(かれのみ)といって、冬の暖かい日に枯れ野の景色を見物に行っていたそうだけど、私はまだそれほど渋枯れ趣味には走れない。完全に季節が冬に取って代わられる前に、秋の名残を撮っておきたかった。先週も書いたように、心残りがあった。

サンシュユの実。
赤い実は種類がたくさんあって、あまり興味がないのだけど、これだけ花がなくなって色に乏しくなると、赤い実でも撮っておくかという気持ちになる。
このときは光が当たってきれいだったというのもあった。

干しダイコン。

珍しい葦(あし)の門松。
武家屋敷門が移築されている尾張藩士・兼松家は代々、この門松だったそうだ。

モミジのトンネルも、すっかり冬枯れの景色になっていた。

掃き集められたモミジの落ち葉。


一部、きれいに残っているところもあった。
落下モミジを撮ろうと、ここと他数ヶ所で2時間粘る。

その結果がこの有様。
中央わずかに影が写っているのが分かるだろうか。

2時間待って、チャンスらしいチャンスは、3、4回。
そのうちのどこかで一撃で仕留めるなんて芸当は、普通に考えて成功する可能性は恐ろしく低い。流れ星を手持ちで撮るのと同じくらいの難易度だ。
ファインダーよりもライブビューの方が確率が高そうだというのは分かった。ピントは1メートル固定で、とにかく引きつけて撮るという作戦だったのだけど、ほとんど人間の反射神経では無理なのかもしれない。
成功するとすれば、風が吹いて、ざぁーっとモミジの葉が10秒くらい降り続いたときに連写すれば、どこかでピントが合う可能性はある。
モミジの木の下で、カメラを構えて、何も撮らず、じっと上を見ている人って、客観的に見てヘンだ。それでも人目を忍んで2時間頑張ったのだけど。

最後は日没時間切れとなった。
来年の宿題だ。こんなに難しいものなら、もっと早くから挑戦しておくべきだった。
春の桜吹雪に活かしたい。