
SONY α55 + SIGMA 50mm f2.8 DG MACRO
世間的にはすっかり紅葉は終わったものとなっているのだろうけど、私はしつこく紅葉撮りを続けている。
たくさん撮ってもまだ、やり残したことがある。それは落ち葉を撮るというものだ。地面に落ちているやつではなく、今まさに落ちてくる葉を真下から捉えるというものだ。
なんとか一枚でも撮りたくて、また東山植物園に向かった。

渋色の紅葉。もはや秋色というよりも冬色と言った方が合っている。
このシーンでも落ち葉はけっこう舞っているのだけど、写真にはなかなか写ってくれない。
落ち葉が目立つ背景とシャッタースピードを選ぶ必要がある。

風が強い日で、チャンスといえばチャンスだった。
ただ、狙っていたのは風に吹き散る落ち葉ではなく、ゆっくり落下する葉なので、風はむしろ邪魔でもあった。

とにかく粘ったのだけど、まったく撮れなかった。一番近づいたのは、これだった。ピントを合わせ切れていない。
いつどこから落ちてくるか読めない落ち葉を、落ちた瞬間にフレームに収めて、一瞬でピントを合わせてシャッターを切るなんて芸当は、並大抵じゃない。超絶技巧を駆使しても、幸運の要素に恵まれなければ成功はしない。
動きもので難しいものもいろいろ撮ってきたけど、これは群を抜いて難しい。成功例を見ていなければ、無理なんじゃないかと思えるほどだ。
考えられる方法としては、フレームを決めたら動かさず、置きピンにして連射するという方法だろうか。それでも、狙った場所に落ち葉が来るとは限らず、ピントが合った落ち葉がいい角度になる確率は決して高くない。
ちょっとあきらめきれない思いが残るから、来週、ラストチャンスでもう一度挑戦したい。







モミジのトンネルも、残る紅葉はごく一部になっていた。