
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / 10-24mm f3.5-4.5
守山区の大森寺(だいしんじ)。
11月に様子を見にいったときはまだ青々としていた。
そろそろ紅葉しただろうと再訪したのが、12月2日。このとき、まだ紅葉は未完成だった。

この日は小雨模様だった。


ここの紅葉は、かなり遅い方だ。今年だけのことでもなさそう。

ようやく黄色くなり始めたところもあって、全体としてはまだまだだった。
しばらく日を置いてまた訪れることにした。

なんだかんだで再訪のタイミングが遅れ、再び訪れたのは12日だった。
名古屋近辺でこの時期まで紅葉が続いているところはほとんどなかった。

10日間というのは、いかにも間を空けすぎた。
とはいえ、まだ紅葉は終わっていなかった。最後に滑り込みセーフといったところだった。

モミジと竹林をセットで撮れる場所は、意外と少ない。
日本情緒が感じられる風景を撮れるのが、ここのいいところだ。




大森寺は、なかなか由緒のあるお寺だ。
尾張徳川初代藩主・徳川義直が狩りで大森村を訪れた際、大変な力持ちの村娘を見初め、側室に迎えた。
その間に生まれた子供が、二代藩主・光友となった。
母・乾の方が江戸で没すると、光友は小石川の伝通院に母を弔うための観喜院を創建した。
光友が尾張二代藩主となったとき、そのお寺を母親の生まれ故郷である大森に移し、名を大森寺と改めた。
「たやすなよ 大森寺の鐘の音 たとへこの世はかはり行くとも」と、光友は詠んでいる。
明治8年の火災で、創建時の建物はすべて失われてしまったのが惜しまれる。


マイナーな紅葉スポットとしてオススメできるところだ。
瀬戸電の大森・金城学院駅から少し東へ行ったところにある。近くを金城の学生がぞろぞろ歩いているけれど、大森寺で紅葉見物をしている女子大生というのは見たことがない。