
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.4 / 100-300mm f4.5-5.6 APO / 10-24mm
山頂に辿り着いてほどなくして、あとから杖をついた老夫婦が登ってきた。
大正生まれというから、85歳は超えている。おそれいりましたと、頭が下がる思いだった。私などが、この程度でへばっている場合ではなかった。
山頂に立つ二人の姿は、とても素敵だった。

この日は気温が高く、登っている途中で汗ばむほどだった。
こうなるともやって、視界不良になる。ちょっと残念ではあった。

遠くにビルの建つ街並みが見えた。豊橋市の中心部だと思う。

直線距離で5キロ程度しかない三河湾でさえ、ほとんど真っ白で、肉眼では何も見えないくらいだった。
目をこらしてうっすら渥美半島が見えるだけだった。

東海道新幹線の高架も、ぼんやり見えていたものの、走っている新幹線の姿は確認できなかった。
俯瞰症への第一歩を踏み出そうという目論見は失敗に終わった。

北側は、山並みが重なっている。
本宮山や鳳来寺山が見えていたのかもしれない。
冬場の空気が澄んだ日は、御嶽山や遠く富士山も見えるのだとか。

さて、肝心のドウダンツツジだけど、今年はタイミングどうこうよりも、鮮やかに染まりきらなかったような感じだ。時期的にはそろそろ見頃間近だったんじゃないかと思う。本来、ドウダンツツジは、もっと鮮やかな赤色に染まる。今年はどうも色がくすんでいた。
こうして写真を撮っている間にも、下から人が登ってくる。若いカップルも何組かいたから、お手軽なハイキングコースとしてよく知られているのだろう。駐車場からなら、15分程度のよく整備された登山道歩きになる。それであの眺めが見られれば言うことはない。夜景もきれいなはずだ。
歩き足りないという場合は、奥の院コースをオススメしたい。

ドウダンツツジと、染まる山肌。
ドウダンツツジがもっときれいに紅葉していれば、ここからの眺めは素晴らしいものになるに違いない。

よく染まっていた場所。

モミジの赤とあわせて定番ポイント。
ドウダンツツジの紅葉はやや物足りないもので、山頂からの眺めがもやっていたというのもありつつ、いい光景も見せてもらったし、山登りは堪能したしで、たっぷり宮路山を楽しむことができた。
東海道の御油宿跡も少し歩いたから、そのあたりの写真もそのうち紹介したいと思う。
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