
SONY α55 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5 / 50mm f1.4
名古屋市科学館も、ようやくプラネタリウムの個人予約システムを開始した。申し込みをして、抽選で当たれば予約できるので、朝っぱらから並ぶ必要はなくなった。どう考えてもこれはリニューアルのときからやるべきことだった。
mihopapaさんが当ててくれたので、先週一緒に行ってきた。リニューアル後の科学館としては二度目となる。
到着したのは午前10時半頃で、入り口の行列はなく、すんなり入ることができた。というよりも、この時点でまだ午後の部はプラネタリウムが埋まっていなかった。科学館をあとにした午後3時すぎでさえ、最終回は8席の空きがあると出ていたところをみると、すでにプラネタリウムの旬は過ぎたのか。
おそらく、予約システムができたおかげで、朝一の行列も以前のようではなくなっているのだろう。並ばなければ見られなかったものが、予約さえすれば並ぶ必要がないとなれば、わざわざ慌てて行くこともない。予約しなくても、午前中に行けば午後の部は見られるはずだから、入場券を買いつつプラネタリウムの席を押さえて、どこか他へ行くという手もある。科学館は何度でも再入場できる。

プラネタリウムを真下から撮る。
直径35メートル、世界最大のドーム型プラネタリウムだ。

プラネタリウムの内部はこんなふうになっている。
プログラムは月ごとに変わるそうで、時間は50分と、ちょっと長い。その間、飲食は一切禁止というのがちょっと厳しい。お茶も飲んではいけない。
内容は思った以上にお勉強色が強く、今の季節に見える星座のことや、銀河系誕生の仕組みなど、子供にはやや難しいものとなっている。
シートはリクライニングで実に快適だ。快適すぎて寝るなという方が無理な話で、私は半分くらい夢心地だった。おかげで50分が短く感じられた。
解説は学芸員さんがリアルタイムでやっている。そのため、エンタテインメント性は低い。サンシャインのプラネタリウムは水樹奈々が解説を担当していた。声優を使って完全プログラム化してしまうことが必ずしもいいとは思わないけど、内容に関してはもうちょっと工夫の余地がありそうだ。
星の映像に関しては文句なしで、素晴らしくきれいだった。これだけでも見に行く価値はある。

この日がたまたまそうだったのか、毎日こんな感じなのか、すべてのフロアはちびっ子ギャングたちに占領されていた。小学生が一年から六年までまとめてやってきていたのだ。しかも、学校は一つではなく、それはもう賑やかなものだった。
なんだか、見ていて笑えてしょうがなかった。これはこれで科学館らしくていい。こういうのも嫌いじゃない。

小学生は女子の方が断然大人で、課外授業などでも真面目に取り組む。男子はてんで不真面目で、なっちゃいない。

これくらいの年頃の男子というのは、真面目に何かやっているところを見られるのが照れくさいのだ。カッコ悪いと思ってしまう。
女子からすれば、男子ってなんてバカでダメなんだろうと思うだろうけど、男子というのはナイーブでカッコつけの生き物なのだ。自分もそうだったからよく分かる。女子は男子のことを温かい目で見てやってほしい。

グループから離れて、単独行動している男子もいる。人目など気にせず、我が道をいくタイプだ。案外、こういうはぐれ者の子供が、大人になって専門家として成功するものなのかもしれない。
学校の成績は悪くても、自分の興味があることをとことんやる方がいいように思う。全部がそんな生徒では学校も困ってしまうけど。

子供たちにとって科学館は楽しいところなのだろうか。見るだけでなくいろいろ触れて楽しめるものがあるのは良い点だ。リニューアルで新しくなったものが多い中、昔ながらの展示物なども残っている。
私も子供の頃、何度か行っているはずなのに、まったく記憶がない。楽しかったかそうでなかったのかさえ、覚えていないくらいだ。

どこへ行っても小学生だらけで、学校の引率の先生にでもなったような気分だった。

一通り、すべてのフロアを見て回った。一番上の宇宙フロアが一番面白くて、人体とかのフロアになると興味が薄くなる。

そうだよね、そのへんは興味があるよね、と心の中で思った。

午後からは中学生たちも参入してきた。
市の施設ということで、中学生以下は無料なので、ちびっこたちでいくら賑わっても科学館は儲からない。

吹き抜けから見下ろす小学生たちのお弁当シーン。
気づいたら小学生ばかり撮っていた。
といっても、それだけではない。展示物もそれなりに撮ったので、それは次回紹介することにしたい。