草津線の旅 <その4>

鉄道(Railroad)
草津線4-1

PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4



 貴生川駅から三雲駅方面に向かって、川沿いを歩いて行く。道路が踏切を渡ったあたりが、草津線ではよく知られた撮影ポイントだ。
 列車が行く風景を撮る場所として、行く前から唯一決めていたのがここだった。他にも撮影ポイントはあるのだろうけど、下調べの段階では見つからなかった。あるとしてもそれほど多くはないようだ。


草津線4-2

 田園が広がり、風景として草津線を撮るには良い場所だ。
 午後は順光になる。
 ただ、手前の電線と電柱が入ってしまうので、こちらから撮ることは少ないみたいだ。撮られた写真を見ると、この裏手で撮られている。


草津線4-3

 9月のはじめということで、ちょうど稲刈りをしているところだった。初秋らしい風景を見ることができた。
 

草津線4-4

 裏手に回ってみると、なるほど、こちら側からの方がずっとすっきりしている。
 草津線は非電化単線だから、手前に障害物がないと、視界は良好だ。
 午後から逆光になるので、午前にこの場所から撮るのがスタンダードなのだと思う。


草津線4-5

 私はむしろ逆光を歓迎したい。
 10mmは出番がないだろうと持っていなかったのを、このときは悔やんだ。


草津線4-6

 ずっと引き返して、信楽高原鉄道のところまでやってきた。
 いい感じのところを見つけて、しばらく列車を待ってみたものの、いっこうに来る気配はなく、待てば来るといった路線でもないのであきらめた。30分くらいは粘ったのだけど。


草津線4-7

 歩き出してほどなくして後ろから列車がやってきた。そんなものだ。
 信楽高原鐵道は、貴生川駅と信楽駅を結ぶ14.7キロの第三セクターだ。
 終点の信楽には、たぬきの焼き物でお馴染みの信楽焼の里がある。たぬきづくしということで、列車にもたぬきの絵が描かれている。
 1時間に1本あるかないかの路線だから、タイミングは悪くても撮れただけでも運が良かった。
 機会があれば、近江鉄道とともに乗ってみたい。


草津線4-16

 せっかくだから近江鉄道も撮っておこうと、もう一度貴生川駅を超えて、近江鉄道が走っているところまでやってきた。
 現在は、本線の他、多賀線、八日市線があり、貴生川と米原を結んでいるのが本線だ。
 近江鉄道も、なかなか味わい深い路線なので、一度は乗っておきたいと思っている。


草津線4-9

 三雲駅は昔ながらの駅舎が残り、ローカル線の風情を漂わせていた。
 自動改札機がなければ、昭和の風景そのものだ。


草津線4-10

 昔は駅舎の中にKioskが入っていたようだ。今は自販機が埋め込まれている。
 そういえば、駅のKioskもどんどんなくなっている。


草津線4-11

 三雲での時間は30分しかなく、駅前をほんの少し歩くだけしかできなかった。


草津線4-12

 三雲駅前は、旧東海道で、古い家屋なども少し残っていた。
 時間があれば、甲西方面に向けて東海道を歩いてみるのも面白かっただろう。


草津線4-13

 甲西駅は、近くの甲西高校の生徒たちで賑わっていた。
 ここまで来ると、草津線の旅も終わりが近づく。


草津線4-14

 もう少し、列車を撮っておく。


草津線4-15

 このあたりも広い田園地帯になっている。
 後半は少し駆け足での散策となり、すぐに次の手原駅を目指すことにした。
 が、列車の到着が10分ほど遅れ、日没時間との競争になっていく。
 つづく。
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