
PENTAX K-7 + DA 16-45mm f4
寺庄(てらしょう)駅へとやってきた。
2010年の去年に新しい駅舎が完成したばかりで、大変立派なものになっていた。利用客にとっては歓迎すべきところなのだろうけど、写真で見た味わいのある駅舎がなくなってしまったのは、観光客にとっては残念に感じる。昔の駅を知っている人には、ちょっと驚きの変貌ぶりなんじゃないだろうか。
甲賀流忍術屋敷は、寺庄駅と次の甲南駅との中間にあって、どちの駅からも2キロほど離れているので、歩いて行くには少し遠い。バスも出てるのだろうけど、このときは最初から行く気がなかった。そういえば、伊賀を訪れたときも忍者屋敷には行っていない。

JR東海では見かけない、とまれの踏切標識。草津線沿いではたくさん見かけた。

モータープールって、何だろう?
プールの種類じゃないし、モーターって車か。ああ、なるほど、駐車場のことかと思いつくのに1分くらいかかった。
少なくとも愛知県でモータープールという表示は見た覚えがない。三重県でも松阪近郊ではないのではないか。関西では一般的な呼び名なのだろうか。

甲南高校の野球グランド。
校舎からは高校生たちの賑やかな声が響いていた。

六角堂をよけるように変形の四叉路になっている。
街道沿いの曲がり角に六角堂が建っていて、あとから二本の道を継ぎ足したみたいな格好になっている。実際の歴史はよく分からないけど。
江戸時代に建てられたものだそうだ。

1時間というのは片道30分で、乗り降りの時間もあるから正味で往路25分くらいしか歩けない。あまり深追いしてしまうと列車に乗り遅れる。草津線のように本数が少ないと、一本逃すと致命傷になる。
六角堂の先の橋まで行って、早めに引き返すことにした。

漆喰が落ちかけた古い蔵。
奥の建物を見ると、何かの醸造所だったところかもしれない。

唐突にこんな洋風の建物が建っていたりもする。
それほど古いものではなさそうだ。何だったのかは表からでは分からなかった。
<追記>
と思いきや、ヴォーリズが大正14年(1925年)に設計した、旧寺庄銀行だと教えていただいた。
ロケーションからして、周囲から完全に浮いていたから、どこかの変わり者の経営者が建てた何かの店の名残としか思えなかった。
ヴォーリズといえば、近江兄弟社を設立した人物でもあり、日本で数多くの建物を設計した建築家でもあった。
近江八幡でヴォーリズの建物を見た。しかし、この建物がヴォーリズ建築だとは、まったく考えつかなかった。

列車に乗り込み、次の駅を目指した。
このとき乗ったは、国鉄117系だった。
時間の都合で甲南駅は飛ばした。結果的にこの判断はよかった。甲南で降りていたら、日没までに草津に間に合っていなかった。

貴生川(きぶかわ)駅に降り立った。
ここは他の駅とは少し趣が違った。
向かって左にとまっているのが信楽高原鉄道、右が近江鉄道で、その連絡駅になっている。
ここから終点の草津までは、1時間に2本のダイヤになっているので、散策もしやすくなる。1時間でも1時間半でもいいとなると、気持ちにも余裕が生まれる。
貴生川には列車を撮るのによい場所があることを事前に調べてあったので、たっぷり2時間ほどかけて歩いた。

バスコレクション。こうして並んでいるのを見ると、バスにもいろいろなタイプがあることをあらためて知る。

列車撮影ポイントに向かって歩いている途中。
草津線を撮る旅では、ここ貴生川が中盤のハイライトとなる。
次回に続く。