
SONY α55 + α50mm f1.7 / SIGMA APO 170-500mm f5-6.3
鈴鹿サーキットの最寄り駅は、伊勢鉄道の鈴鹿サーキット稲生駅(いのう)だ。
私が降り立ったこのとき、ひと気はほとんどなく、駅のホームは静まり返っていた。来る日を間違えたかと、一瞬不安になったほどだ。
サーキット入り口までは、歩いて30分近くかかる。微妙に遠い。
一般的なのは、近鉄の白子駅(しろこ)からバスで行く方法だ。帰りは私もそうした。
鈴鹿サーキットは遊園地も併設されていて、そちらは家族連れなどでけっこうな賑わいを見せていた。昔はもっと閑散とした印象だったけど、最近は人気を盛り返したのだろうか。
来月10月7日(金) ~9日(日)は、F1日本グランプリだ。このときばかりは稲生駅も大いに賑わうことだろう。
私のF1はセナがいなくなって、終わった。あれからもう、17年の歳月が流れた。

一両編成の伊勢鉄道が去っていく。
考えてみると、伊勢鉄道に乗ったのはこれが初めてだった。快速みえは伊勢鉄道の線路を走っているけど、あれはJRだ。

鈴鹿のメインストレート前。
向こうに1コーナーが見える。
スタート直後にセナとプロストが絡んで二人のレースが終わったのは、1990年だった。
鈴鹿では14万人の悲鳴が上がったという。私もテレビの前で、うわぁーと叫んだのを覚えている。
このレースで、鈴木亜久里が日本人初の表彰台に立った。

サーキットの住人たち。
整った環境でレースができるというのは、とても幸運なことだ。

クラブマンレースは西コース開催だったので、西ストレートがスタート地点になる。
コースに降りているのは、関係者だけではなく一般の観客も混じっていると思われる。次回は私も行ってみよう。

ちょっとした渋滞が起きている。
マーチレースは同じ車種だから、大きな性能差はないのだろうと思う。
こうなると後ろについたマシンは抜くに抜けない。

ときどき接触や単独スピンなどもある。

わー、なにすんだー。

やってしまったシーン。
でも大事故とかにはならず、またコースに戻ってレースは続く。

レースの合間にコース脇から係の人が出てきて、竹箒でコースを掃き清める。

フェンスを巡るイタチごっこの跡。
誰かが写真を撮るためにフェンスを破り、それを補修し、また破り、また補修し、というくり返し。それがあちこちにある。
ここにフェンスさえなければいいのにという気持ちは分かるけど。

未来を夢見るちびっこレーサー。
レーシングスーツらしきものを着ていたから、もうカートとかをやっているかもしれない。

鈴鹿サーキットがこんな高い場所にあるとは思ってなかった。伊勢湾がよく見えた。
うっすら見えている山並みは、知多半島だ。

帰りの白子駅。
親戚がいて、子供の頃何度となく訪れた駅だけど、当時の記憶はほとんど残っていなかった。
駅前がロータリーだったことは覚えている。ただ、変わっているのかいないのかは分からなかった。

駅前にアーケード商店街があったことも覚えていない。
今はシャッター通りになっている。

懐かしの近鉄特急。
車両は新しくなっても、カラーリングは変わらない。
松阪の田舎へ行くときも、いつもこれだった。
次回サンデーロードレース編につづく。