
PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4
駅を一気に飛ばして、奥浜名湖湖畔にほど近い、西気賀駅(にしきが)にやってきた。
西へ進んだせいもあったのか、駅を降りたときには雨もあがっていた。このあと少しずつ天気は回復して、最後まで雨はやんだままだった。
天浜線の旅は、後半から終盤へと向かう。

西気賀も、雰囲気のある駅だ。ホームの感じもいいし、駅舎は文化財指定されている。

ホームと線路の風景。
ホームから降りて、線路の高さで撮れる駅は、それほど多くなかった。覚えているところでは、ここと天竜二俣はそうだった。三ヶ日もそうだった気がする。

西気賀駅の表玄関。
木製の改札口を見ると、駅員が立っていて、硬い切符にハサミを入れていた時代を思い出す。

駅舎には洋食店が入っている。
どこかひとつくらい店に入ったら思い出にもなったのだろうけど、そんな時間の余裕はなかった。軽食や喫茶みたいな店だと入りやすいのだけど。
名物のみかんを使ったソフトを売り出すなんてのもよさそうだ。

奥浜名湖の風景。
対岸には舘山寺温泉や浜名湖パルパルなどがある。
こちら岸にも、リゾートホテルや観光施設などが建っている。
次の寸座駅(すんざ)までは、浜名湖沿いを歩いた。

駅でもなんでもない道路脇に、腕木式信号機などが立っている。昔使われていたものを、ここに移して記念に取ってあるということだろうか。

ちょっともの寂しくて荒涼とした感じは、以前に見た奥琵琶湖の風景に似ていた。

寸座駅は、やや高台にある。ホームからは浜名湖を見下ろすことになる。
寸座駅もまた、忘れがたい印象を残した。

夜になって、この外灯が照らす寸座駅というのは、どんな風景なのだろうと想像した。暗闇の中、ポツンと明かりが灯った駅が浮かび上がっているのだろう。

寸座駅の隣は、浜名湖佐久米駅で、ユリカモメが餌付けされていることでよく知られている。それは冬の風物詩なので、今回は降りなかった。
東都筑、都筑と飛ばすことにして、三ヶ日駅へ向かった。

三ヶ日駅に到着。
この続きはまた次回ということにしたい。
次が最終回となる。