
PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4 / 55-300mm f4-5.8
大垣へは8月に二度行くことになった。最初が水都まつりで、二度目がひまわりだった。
その二度とも、養老線を撮りに行くくらいだから、よほど鉄道が好きらしいと、自分でも思った。はっきりと今、私の中で鉄道ブームが起きている。この先はどうなるか分からない。興味があるうちに撮っておこうという気持ちになっている。
そんなわけで、今日は養老線の風景をお届けすることにしたい。
一度目は徒歩、二度目はレンタサイクルということで、撮った距離は短い。列車には一度も乗っていない。撮った範囲としては、南は美濃青柳から北は東赤坂までの6キロちょっとでしかない。いずれ乗りながら撮る機会もあるだろうし、そのための下調べというつもりもあった。
一枚目は、室本町交差点から北へ行ったところにある赤レンガの古いトンネルだ。上を養老線が走っている。これがとても格好良かった。

養老線はもともと近鉄の路線で、赤字続きだったため、近鉄本社が放り出し、子会社として養老鉄道株式会社を設立して譲ったというものだ。平成19年(2007年)のだから、わりと最近のことだ。
開業自体は古く、大正2年(1913年)に、初代の養老鉄道が養老-池野間で営業を始めた。
現在は、北の揖斐駅と南の桑名駅との57.5キロを結んでいる。近鉄の路線の中でも長い距離だ。
桑名-大垣と大垣-揖斐ではいろいろ違っているところがあって、地元では養老線といえば大垣から南のことで、大垣から揖斐の間は揖斐線と呼んでいるそうだ。
上の写真は、大垣から南へ2つ目の美濃青柳駅だ。
西大垣から美濃青柳の南までは、かなり長い直線が続いていて、単線風景としての魅力がある。

踏切を行くおなじみの赤い普通列車。
養老鉄道になってすぐは、近鉄の狭軌線や名古屋線から中古の車両をかき集めてきて、いろんなタイプの列車が走っていたそうだけど、今は幹線の車両にほぼ統一されている。
2007年当時に撮りにきていたらもっと面白かったのだろうけど、その頃はまだ鉄道への興味が薄かった。

水都まつりは8月の前半だった。広場では夏まつりの準備をしているところだ。
光の強さも、今とは少し違っている。

養老線と新幹線の競演。

養老線も線路沿いの道が少なくて、近づけるのは駅や踏切が中心となる。

西大垣駅前。
南エリアの前半戦は、ここまでとなった。

ここからが後半戦。
北エリア最初の室駅だ。
ここの手前で、揖斐方面と桑名方面が分かれる。

大垣を出て西へ向かった揖斐行きは、大きく右にカーブして北を目指す。

北大垣駅のホーム。
駅舎はなく、小さな屋根がついたホームがあるだけだ。
サイクルトレインのマークが貼られている列車には、自転車を持って乗ることができる。土日と学校が長期休みの期間に限られるようだ。
レンタサイクルと組み合わせれば、かなり広い範囲を移動できて便利だ。

ヘルメットの自転車ボーイたち。
街中では見られない光景が微笑ましく映る。

相変わらず踏切をよく撮っている。

東赤坂駅。
この日の養老線撮りはここまでとした。
北の終点、揖斐駅は、ここから5つ先だ。

養老山脈をバックに、田園地帯を行く養老線の列車。