
SONY α55 + TAMRON 90mm f2.8 Di
どまつり本選は、最初から最後まで大津通パレード会場内で撮った。去年は動きまわって失敗した。
当初は500mmの超望遠で撮るつもりだったのだけど、会場に着いて気が変わった。90mmマクロにした。
前夜祭を撮っていなかったら、たぶん、500mmにしていただろう。あちらで群集として撮ったので、こちらでは個としてのどまつりを撮ってみたくなった。
しかし、2-3メートル先で激しく動く人物を90mmで捉えるのは、想像以上に難しかった。飛んでいる蝶よりは簡単としても、飛んでいるトンボよりは難しかった。飛んでいるツバメを流し撮りするのと同じくらいだろうか。久々に難易度ベリーハードの撮影となった。
狙って撮れるのは3割いかないくらいなので、撮り切ったというより撮れた写真ということになる。構図をゆっくり練っている余裕もなかった。
あんまり難しいので、途中から意地になって、最後まで90mmで押し通した。結果として、その割り切りは正解だった。望遠では出ない臨場感が出せたんじゃないかと思う。
なんだかんだで、とても楽しい撮影になった。撮らせていただいたみなさんにありがとうと言いたい。

常磐がこの日のトップバッターだった。
まだ90mmの画角と距離感に馴染んでいなくて、いい写真を撮れなかったのが残念だ。
個人的には常磐が一番好きだ。ビジュアル的にはトップクラスだし、パフォーマンスも魅せる。今年の10位でもまだ物足りない。

一枚目とこれは、岡山県の山盛り(やまざかり)というチームだと思う。
今年初出場とのことだけど、かなりよかったので、来年に期待したい。初出場とはいえ、地元での実績もあるようだし、今後は上位に食い込める実力があると見た。

だんだんチームや踊りどうこうより、個を追いかけるようになった。
好みどうこうもあるんだけど、現実的に沿道に近いところで踊っている人しか迫れないので、遠くにいる人は最初からあきらめることになる。
この人を撮りたいと思った人を撮る、というのが基本的なスタイルになっていった。

きれいどころはやはり押さえたい。
絵になる人というのはいるもので、こればっかりはどうしようもない。

女の子ばかり追いかけていると思われるといけないので(大部分はそうなのだけど)、カッコイイ男子も撮る。
一眼カメラ女子もたくさんいたから、彼女たちの視点で撮るどまつりというのも見てみたい。

三味線のオヤジさん。カメラを向けたら、この通り。
チームと沿道の観客との距離感の近さも、大津パレード会場のいいところだ。

太陽は出たり隠れたりで、ビル陰と陽の当たる所がまだらになっているので、光をコントロールするのも難しかった。
逆光で撮りたいと思っても、コースが東と西に分かれていて、各チームは一方でしか踊らないので、思い通りにはいかない。

子供から大人まで、老若男女が参加するのも、どまつりの特徴だ。上の年齢層も高い。

キュート!

これがどまつりの熱気。
もう言葉はいらないか。




みんないい表情をしているから、何の演出もいらない。ただ捉えることさえできれば、いい写真になる。
後編につづく。