
PENTAX K-7 + TAMRON 10-24mm f3.5-4.5/ 55-300mm
夏の課題の一つ、ひまわり畑をまだこなしていなかった。
いつかは山梨県明野のひまわり畑をと思いつつ、近場の愛知牧場で済ませるのがここ数年続いていた。
今年はもう少し遠出をして、もう少し広いひまわり畑を撮りたいと思っていた。
というわけで、大垣へ行ってきた。おととい、24日のことだ。
これまで一度も降り立ったことがなかった大垣に、ひと月のうちに二度も行くことになるとは思いもしなかった。今回もまた半分は養老鉄道を撮っていたのだけど、前回の歩きとは違って、今回はレンタサイクルでの大垣散策となった。他にもいろいろ収穫があったので、そのへんはおいおい紹介していきたいと考えている。
休耕田を利用してひまわり畑を作るようになって、今年で10年目になるそうだ。大垣のひまわりもだいぶ浸透しつつあるように思う。
何箇所か持ち回りでひまわり畑にしているとのことで、今年は榎戸というところだった。大垣駅からは7キロくらいあるので、歩いて行くにはちょっと遠い。自転車ならたいした距離ではない。
例年よりも開花が少し遅れていたらしく、見頃は20日くらいだったようだ。私が行った24日の時点では、なんとか見頃は続いているものの、撮り頃としてはやや遅かった。枯れている花や下を向いているものもけっこうあった。
今年はいい時期に夏空が広がることが少なかったから、本当の撮り頃というのはあまりなかったんじゃないかと思う。私が行った日も、概ね曇空で、ときどき青空が見えるといった天気だった。
青空が期待できないなら、夕焼けから夕暮れどきを狙おうということで、夕方5時過ぎに着くようにスケジュールを組んだ。
残念ながら夕焼けバックとはいかなかったけれど、思い描いていたものに近い夕暮れのひまわりを撮ることができた。

キアゲハも重要な脇役として期待していた。
しかし、日が暮れてから蝶はあまり飛ばない。着いてすぐにこれを撮って、もう少しいいチャンスがあるだろうと思ったら、これっきり姿を見かけなくなってしまった。
もうちょっとキアゲハに遊んでもらいたかった。

望遠の圧縮効果ひまわりは、常套手段すぎて面白くない。面白くないんだけど、こうしか撮りようがないとも言える。

たくさんのひまわりの中から、ポイントになるひとつを見つけることが大切だ。
みんなの中にいてもあの子しか目に入らない、みたいな。

傷んでるひまわりがけっこう多くて、状態のいい部分を探すのが難しかった。このへんは一番きれいに咲いているところだった。
前日の大雨でダメージを受けたものが多かったようだ。

カメラマンさんもたくさん訪れていた。
ひまわりだけなら町中でも、民家の庭でも咲いているのを見ることはできるけれど、ひまわり畑となると、そんなにはない。いざ行こうと思うと、案外遠くまで行かないとないものだ。
大垣は4ヘクタールに約20万本というひまわり畑になっている。川や道路などで分断されているから、見渡す限りのひまわりとはいかないものの、規模としてはけっこうなものだ。
ハイブリッドサンフラワーという、背丈が1メートル30くらいの品種のものが植えられている。それでも充分見ごたえはある。

チラリズム。

東の空に、ごく短い時間、うっすらと虹がかかった。気づいた人は少ないようだった。

田園地帯なので、周囲は田んぼに囲まれている。農村風景には白い軽トラがよく似合う。

夕暮れ時間。
後ろの山並みは養老山地だと思う。養老山も見えていたはずだけど、どれがそうかは分からなかった。

空の明るさに露出を合わせて、フラッシュをマイナス補正、ディフューザーで弱く光を当てると、こんな写りになる。
これ以上粘っても夕焼けは期待できそうになかったので、このへんで切り上げることにした。
ある程度満足しつつも、もう少しいい条件で撮りたい気持ちもあった。
この夏のひまわり撮りは、これが最後になりそうだ。夏の課題をまたひとつクリアした。そうやって夏が終わっていく。
蝉の鳴き声が弱くなり、日暮れにはコオロギたちの声が響くようになった。季節の花は、コスモス、ヒガンバナと続く。
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