
PENTAX K-7 + FA 50mm f1.4
広小路夏まつりは夜になった。
もともと低かった気温は更に下がり、涼しいといっていいくらいだった。かき氷屋の露天主などは、手持ち無沙汰な様子で通りを眺める。
雨は依然として降り続いている。
夜になったからといってメニューががらりと変わるわけではない。パレードはほぼ終わったようで、各ブースでのライブや路上ダンスが中心となった。
相変わらず状況を掴みきれていない私は、栄から伏見へ、伏見から栄へと、行ったり来たりを繰り返しつつ、撮るものを探し歩いた。

誰だかはまったく知らなくても、とりあえずは撮る。
透明のビニール傘を差しながら歌っていた。小雨になったところで、いったん、傘は置いた。

異様に盛り上がっていた3人組のアイドルユニットのブース。
SKE48かと思ったら、どうも違ったらしい。
前列に陣取ったファンの姿は、80年代アイドルの親衛隊を思い出させた。

こちらはしっとりピアノの弾き語り。

なんだかシュールな光景だった。
一人で踊る女の子と、見守る仲間たち。
趣味で踊ってるのかと思ったら、そうでもないようだった。
広小路夏まつりはよく分からないところが魅力なのかもしれない。

ジュニアから若手まで、3箇所に分かれてダンスを披露していた。
基本はヒップホップなんだろうか。

エイサーのみなさん。
太鼓を叩きながら踊る沖縄の伝統芸能だ。お盆の時期に、祖先の霊を迎えるための踊りなんだそうだ。
本来ならもう少し広い場所でやるはずだったのだろうけど、雨降りということで狭いテントの中だった。

さっきの場所に戻ると、人が増えていた。

朝日神社前。
もともと、広小路夏まつりは、朝日神社の祭礼だったらしい。そのわりには神事の雰囲気はほとんどない。

みこしが朝日神社に帰ってきた。
スローシンクロ流し撮りを試みるも、成功せず。なかなか難しい。もっと練習が必要だ。

みこしの動きを出すためのぶらし写真。

どうやらひと通り見たようなので、ぼちぼち帰ることにした。
雨降りということで、本来の広小路夏まつりの姿ではなかったのかもしれないけど、だいぶ感じは掴めた。
来年晴れたらもう一度行きたいと思う。