
PENTAX K-7 + 55-300mm / FA 50mm f1.4
宵の明治村に何があるかといえば、特にこれといって何もない。建物のライトアップや、特設ステージでの日替わりのジャズライブ、最後の花火くらいのものだ。まあ、屋台もあるし、何よりナイター営業自体このときだけということで、大勢の人がやってくる。浴衣を着ていくと女性は無料になるというのも大きい。男が着ていっても200円引きにしかならないというのが上手い。女の子が無料だからというので、デートにも誘いやすい。
この日のライブは、Antique dollというガールズバンドだった。オリジナルも持っているのだろうけど、一般向けにこのときはよく知られた曲をやっていた。

ライブの様子を撮ってみたいという気持ちは前から持っていて、このとき少しだけ願いが叶った。
できれば望遠ではなく近くから撮りたい。一般のライブハウスなどで勝手に撮るというのは難しそうだ。知り合いとかいればお願いできるのだろうか。

満月に近い月が出ていた。
暗い帰り道も、月明かりが道を照らしてくれて助かった。頭の中ではステレオポニーの「ツキアカリのミチシルベ」が流れていた。

菊の世酒蔵もライトアップされて、夜の中に浮かび上がっていた。

赤レンガと宇治山田郵便局のあたり。

池に映り込む窓の明かり。

呉服座(くれはざ)ではお笑いライブが行われていた。
隣には駄菓子屋があり、前には出店が出ていたので、このあたり一帯は賑わっていた。

色とりどりのグラスにキャンドルを入れた、灯リノ庭。
普通に撮ってもしっくりこなかったので、アウトフォーカスで撮ってみた。

締めくくりには打ち上げ花火が上がる。数も規模もたいしたことはないものの、明治村の建物と絡めて撮れるのが魅力だ。
ただ、どこがベストポジションなのか分からず、いいポイントを見つけられなかった。

写真を撮るという点では、大きな花火大会を遠くから撮るよりも、小さな花火大会を近くから撮る方が絵にしやすいというのはあるかもしれない。
それにしても、数が少ないとあっけなく終わってしまう。あたふたしている間に終了となった。

今シーズンの間にもう一度行きたいかといえば行きたくはない。けど、次の夏が来たなら、また行ってしまいそうだ。全体の様子は分かったから、ライブにしても花火にしても、次はもう少し撮れると思う。
秋には早朝の明治村というイベントがあるようなので、それはぜひ行きたい。