ハルリンドウとようやく出会えて湿地の春が動き始めた - 現身日和 【うつせみびより】

ハルリンドウとようやく出会えて湿地の春が動き始めた

ハルリンドウとようやくご対面

Canon EOS 10D+TAMRON SP 90mm(f2.8), f3.2, 1/250s(絞り優先)


 野山の春はしっかり満喫しているけど、湿地の春はまだ始まっていなかった。それは湿地の春を告げるハルリンドウに出会えてなかったから。3月から何度か出向いてみたものの、どうにも縁がなくてこれまで見つけることができなかった。去年もそうこうしてるうちに季節は初夏に移っていってしまったので、今年こそはという思いが強かった。ひとつには、日が差しているときにしか花を開かないという性質のせいでもある。私がうろついてる日没近くではほとんど咲いていないことが多い。
 そのハルリンドウとようやく対面できたのは、森林公園だった。そうか、ここがあったか。ちょっとした盲点だった。初めて見るハルリンドウにヒデキ感激ぃ~。いや、私ヒデキって名前じゃないけど。
 あっ、あった! という心の叫びはもしかしたら口をついて外に漏れていたかもしれない。おー、キミがそうなのか、ハルリンドウさん。なんだ、こんなに小さかったのか。2センチくらいしかないんだ。実物のハルリンドウは思いのほか小さかった。ネットの写真はアップが多いから、もっと大きな花をイメージしていた。
 ただ、爽やかな青紫と可憐な様子は、期待を裏切らないものだった。民子さん、キミはリンドウのような人だ。ん? リンドウは政夫さんだったか? 民子さんは野菊だ。松田聖子の棒読みのセリフがよみがえる。

 春竜胆。リンドウ科リンドウ属の2年草。
 高さ10センチ、花の大きさは3センチ前後で、淡い青紫色の花をひとつ咲かせる。花冠の先は五裂していて、その間に副片があるのが写真でも分かると思う。
 湿地の花というイメージが強いけど、必ずしもそうではなく、日当たりがよくて湿り気のある土地でも咲く。ただし、里や土手などで咲いてるのはフデリンドウであることが多い。
 原産は日本、中国、朝鮮半島で、シベリアあたりにも分布している。沖縄は微妙。ないかもしれない。
 リンドウ科の花は、世界1,000種以上あるという。日本にも30種類以上があるようだ(数え方によっては、世界400種類に日本10数種類?)。
 基本は秋に咲くリンドウ。これは色が濃い紫色をしている。春に咲くのは、ハルリンドウ、フデリンドウ、コケリンドウなどで、秋はエゾリンドウ、オヤマリンドウなどの地域種が多いようだ。
 ハルリンドウ、フデリンドウ、コケリンドウの見分け方は難しい。それぞれ大きさが微妙に違うのと、がく裂片の形で見分けるというのだけど、私にはさっぱり分からない。
 リンドウの名前の由来は、根っこから作る生薬名「竜胆(りゅうたん)」を音読みにしたものだそうだ。その薬は胃に効くらしい。

 ハルリンドウを見られたことで、ようやく自分の中で湿地の春が始まった。少し遅れたけど、湿地の花はまだこれからだ。種類はそんなに多くないから、ゆっくり追いかけていけばいい
 豊田市の昭和の森には自生してるハルリンドウがあるという。機会があったら行って見てみたい。葦毛湿原の自生は有名だけど、あそこはちょっとうちからは遠すぎる。
 ショウジョウバカマ、ハルリンドウでシーズンインした湿地の花たち。今年はシデコブシを見逃してしまったのが残念だった。このあとは、カキツバタ、モウセンゴケ、カキラン、トキソウ、サギソウなどが続き、最後はシラタマホシクサで締めくくりとなる。去年いろいろ見たけど、今年もやっぱりまた見たい。去年の初サギソウのような感動がまたあるだろうか。
 湿地帯における最大の目標としては、木道から落ちないこと、というのがある。写真を撮ることに夢中になっていて前のめりに顔から突っ込んでしまった日には、全身泥まみれはもちろんのこと、デジまで湿地の藻くずとなってしまう恐れがある。それだけはなんとしても避けたいところだ。落ちるなら、男らしくないとののしられても、背中から落ちたい。そして、腕を精一杯伸ばしてデジだけは死守したい。


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コメント
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お早うございます

実物はまだ見た事が有りませんが、可憐ですねぇ☆


ポチッと凸

2006-04-27 07:27 | from †Tiara†

普通の生活では馴染みのない湿地の花たち

★†Tiara†さん

 こんにちは。
 初めて見たハルリンドウは、なんだかハッとするような清楚な美しさでした。写真ではたくさん見てたけど、実物の印象はまた違ってました。
 †Tiara†さんも、機会があったらぜひ見てみてくださいね。けっこう感動しますよ。
 でも、湿地の花って、普通に暮らしてたらまず出会わないですよね。生活圏に湿地がある人ってほとんどいないだろうから(笑)。
 だから、これからもなるべくたくさんの湿地の花をここで紹介していきますね。思いがけずきれいなものや不思議なものがあって、面白いんですよ。

2006-04-28 01:59 | from オオタ | Edit

これも、りんどうの1種なんですね。
私はリンドウの花がとても好きです。

2006-04-30 01:54 | from kattyan

ハッとするような魅力

★kattyanさん

 こんばんは。
 ハルリンドウも、リンドウのひとつなんですよ。湿地に咲くやつだからちょっと特別なやつです。
 この時期はフデリンドウも咲いてるはずなんだけど、そっちは見つけられませんでした。
 次は秋のリンドウですね。これはまだ見たことがないんで、秋の目標です。
 初めて見たハルリンドウは、ハッと胸を打つような清楚な魅力を持ってました。

2006-04-30 03:31 | from オオタ | Edit

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