
PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4
リニア・鉄道館の2回目は、車両内部の紹介を中心にお届けします。
全部ではないけれど、前面に展示されたほとんどの車両の中に入ることができるようになっている。
古い車両の内装に関しては、単なる手直しにとどまらず、当時の再現を目指して作り直されている部分が多い。中だけが新しいことに最初少し違和感があったのだけど、考えてみると静態保存されているものは中も古いままで、現役当時の車内を味わうことはできない。そういう意味ではここの内部は貴重なものと言えるだろう。

シートもこの通り、全面的に新調されている。
座ると傷むから、車両内のシートは基本的にすべて座るのは禁止となっている。
昔の列車は木の温もりがあって、優しい気持ちになれる。

革製のつり革も新しく作り直したものだ。こんなつり革だった時代は知らない。
ここを本革にするとは、昔の列車はなかなかに贅沢だった。

運転席はほとんど入ることができない。ちょっと残念ではあるけど、子供も多いし、好き放題触らせていたらすぐに問題が起きそうだから仕方がないところか。
車両の説明をするアテンダントのような人たちはいない。各車両とはいわないまでも、何人かそういう人たちがいてもよさそうに思った。きれいな車掌さんとかがいたら一緒に記念撮影もできる。

運転室は昔のままだ。

レトロモダンな内装が格好いい。
これに比べると、今の列車はひどく無粋だ。

車内に夕方の西日が差し込んだみたいだった。
光の演出というのも、もう少し工夫してみると、更にいい感じになるんじゃないだろうか。

列車の窓が開けられなくなったのはいつからだろう。
全開に開いた窓を見たら、ホームでの別れのシーンが思い出された。
山や海や田園風景を行く列車の中で、風を感じられなくなって久しい。

食堂車の狭い通路。

ビュフェなんて言葉は最近めっき聞かない。現役でビュフェをやっている列車はごく少ないはずだ。
子供の頃、何度か食べたような記憶があるけど、はっきりとは覚えていない。
寝台特急というのも、ほとんど姿を消した。

昔はまだエアコン車が全面的に普及してなくて、扇風機の列車もけっこうあった。
いくら節電の夏でも、今更扇風機の時代には戻れない。

これくらいになると、そんなに遠い昔ではない。一昔前までの普通列車はこんなだった。

何の中だったか忘れてしまったけど、新幹線には違いない。少し古めかしさを感じる。
このように列車内を見て回ったり撮ったりできるのも、リニア・鉄道館の楽しみの一つとなっている。外から眺めるだけだとすぐに見終わってしまうけど、中もじっくり味わっていると時間がかかる。
次回の最終回は、ジオラマその他編をお送りします。