
SONY α55 + MINOLTA 50mm f1.7
伏見のキヤノンギャラリーへ「写真家たちの日本紀行展」を見にいった帰り、ふと思い立って名古屋市科学館にも寄っていくことにした。閉館の1時間半前だったけど、下見のつもりでチラッと様子を見られればよかった。
今年の3月にリニューアルオープンして以来、世界一のプラネタリウムが人気で、連日開館前から長蛇の列ができているという。プラネタリウムは午前中に売り切れ、少なくとも1時間くらいは並ばないと入ることさえできないらしい。リニューアルする前は、忘れ去られたような施設だったのに。
さすがに午後3時過ぎでは並ぶまでもなく、すんなり入ることができた。しかし、館内は夏休みに入ったちびっこが満載で、あらゆる展示物にチビどもが群がっているような状況だった。ものすごく賑やかで、それを見ているだけでも笑えた。
この日の目的は、館内の様子を把握することと、写真を撮ることだった。撮るための名古屋市科学館というのがどれくらい魅力を持っているのか、まったくの未知数だった。あまり期待はしていなかった。
それはいい意味で裏切られることになる。名古屋市科学館を撮るのは、なんだか妙に楽しかった。心浮き立つ感じは、少し前に行ったリニア・鉄道館よりも上だった。なんだろう、あの感じ。ちょっと不思議な高揚感を味わった。
というわけで、今日はその成果をお見せします。
まずは一番上の6階まで上がって、そこから下に降りていった。最上階は宇宙をテーマにしたフロアだ。

特別宇宙好きでも、科学好きでもないのだけど、それでも展示物や映像は楽しめるものが多かった。宇宙好きなら、宇宙フロアだけで半日は過ごせるんじゃないか。
全体をざっと見て回るだけでも1時間半では足りなかった。じっくり見たり触ったりしていたら丸一日あっても足りない。
好奇心旺盛な子供を連れて行ったらキリがないくらいだ。中学生以下は無料だし、夏休み中入り浸っているチビもいそうだ。展示室だけなら大人でも400円と安い。

ガリレオの望遠鏡の複製。
大切なのは既成概念に囚われず、観察と実験を重ねること。それは写真でも同じだ。

リニューアル前に使われていたツァイス4型プラネタリウムが展示されている。まだ現役で使えるそうだ。

何かの鉱物か隕石だと思う。ほとんど説明書きを読んでいないのでよく分かっていない。
このときは50mmの単焦点のみで撮ったのだけど、ここのベストチョイスは50mmマクロと見た。ときにぐぐっと寄りたいときもある。もう少し幅を持たせるなら、28-75mm f2.8なんかもいい。

ただの地球儀ではない。いろいろな機能が備わったハイテク地球儀だ。
結果的に、宇宙のフロアが一番楽しかった。今度行ったら、もっとじっくり見て回りたい。

すいへーりーべぼくのふね。
今どきの学生もそんなふうに元素記号を覚えるのだろうか。
その物質がどういうふうに加工され、どんな製品に使われているのかを展示している。

分子の結合模型だったと思う。
このあたりの展示物に写真の被写体としての可能性を感じた。もっと時間をかけて探せば、更に面白いものが見つかりそうだった。

二重螺旋のDNAモデル。
ここは人体フロアだったか。

身近な製品を切断、分断して、断面が見えるようになっている展示。

磁石のN極とS極の反発。
そういえば理科の授業の実験はいろいろ面白いものがあったのを思い出す。
見るだけではなく触れるものや実験できるものがたくさんあって、それもここの大きな魅力になっている。夏休みの間は子供達に占領されているけれど。

人工竜巻マシーンで作り出された竜巻の煙。
プラネタリウムの他に、放電ラボやマイナス30度の極寒ラボといった目玉もある。それらは整理券を求めて並ばないといけないので、なかなか厳しい。

休憩、飲食スペース。
閉館前で人はほとんどいなくなっているときだった。

いまだ外回りの工事は続いているものの、この前見たときよりもだいぶ完成度が上がっていた。
ただ、まだ南側の入り口は封鎖されたままなので、入るには北側に回らないといけない。
ここは子供だけでなく大人でも楽しめるので、オススメしたい。私も9月になったらまた行こうと思っている。
残りの写真は続きで。

深海探査機ちきゅう号の模型。
深海にもまだまだ宇宙同様未知がたくさんある。

隕石を集めている人もいる。高い隕石もあるらしい。
月の石はどうなったんだろう。

何かのビーム光線。

宇宙ステーションの模型だろうか。

名古屋駅付近のジオラマがあった。鉄道も走っている。
タワーズやテレビ塔などはかなり正確に作られているようだけど、すべてが実物通りということではないらしい。

セントレアの模型。
ちょっと縮尺が変だ。スカイデッキに対して飛行機が大きすぎる。

時計のメカを大きくしたもの。歯車の複雑な組み合わせが正確な時を刻む。

水をテーマにしたフロア。水の循環を大きな装置で再現している。

音と砂の実験装置みたいなもの。