
SONY α55 + SIGMA APO 170-500mm f5-6.3
500mmレンズの練習のため、東山動物園に行ってきた。先週の話で、週末の本番のためだった。
重い、デカい、恥ずかしいの三重苦のレンズだけど、それを乗り越えてこそ撮れる写真があることを知る。
写りは期待以上で、300mmクラスと同等の解像感だ。α55の手ぶれ補正はよく効くので、1/100秒以下でもブレが少ない。
それにしてもやっぱり重くて、しばらく構えていると腕がしびれてくる。ボディが軽い分助かってはいるものの、1.5キロオーバーはけっこうきつい。
レンズは大は小を兼ねないことが多く、500mmは300mm望遠の代わりにはならないことがはっきり分かった。自転車移動が基本だけに、持ち歩くだけでも大変だ。

動物園の動物たちにとっても暑さは大敵で、名古屋の夏にやられている動物たちは多い。
水辺の生き物たちも水が温んでしまうから、決して涼しくはない。カバさんは放水の水を浴びたり、口に含んだりして涼をとっていた。

シロクマのブルブル水しぶき。犬と同じやり方で水をはじき飛ばす。毛並みが防水のようになっているから、しぶきも豪快に飛ぶ。

500mmで初めて動物園の動物ポートレートが撮れる。300mmでは遠くの動物に届かず、もどかしい思いがあった。
ライオンのキリリ顔。でも長くは続かず、すぐに駄目な表情になってしまう。暑さもあって、5秒以上は凛々しい顔をキープできない。

野生でトラにここまで近づいたら、写真を撮る前にやられている。
瞳の光が印象的だった。

ゾウの肖像。

マレーバクのツートンカラー。

キリンも放れたところから大きく撮れるから、ネイチャー写真のようにできる。

こちらをじっとうかがうニホンカモシカ。
大きな黒い筒が自分の方を狙っているから気になったのだろう。
500mmなら野生の動物も撮れるのではないかと思えてきた。

シンリンオオカミもカメラ目線。レンズ目線といった方がいいかもしれない。

娘が急に東京の大学へ行くと言い出してどうしたかものかと相談している両親のよう。
おい、どうするよと父親は言い、好きにさせたらいいんじゃないですかとお母さんが言うみたいな。
ゴリラはやっぱり人間にとても近い生き物だと思う。

メシをもらって飼育員さんとコミュニケーションするカリフォルニアアシカ。
重さと恥ずかしささえ克服できれば、動物園の500mmはすごく面白い。300mmとはまた違ったものが撮れる。
もう少し写真が残っているので、いずれ近いうちに。