
PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4
昨日今日の5月15日、16日、若宮八幡の若宮まつりが行われた。
16日の例祭には行けなかったので、前日の試楽祭を見にいってきた。
江戸時代の名古屋三大祭りの一つで、かつては盛大に行われたと伝わっている。あとの二つは東照宮の東照宮祭と、天王社の天王祭だった。
若宮八幡については、おととし訪れて、そのとき詳しく紹介した。説明するとちょっとややこしくなるので、ここでは繰り返さないことにする。名古屋人もあまり意識していないけど、名古屋総鎮守の神社だったりする。

若宮八幡は福禄寿車という山車を持っている。名古屋にもかつてはたくさんの山車があった。それらの多くは空襲で焼けてしまった。この福禄寿車は、江戸時代前期の1676年に制作された貴重なものとなっている。
名前の通り福禄寿が乗り、からくり人形が備え付けられている。

試楽祭は夕方から始まり、午後6時半、提灯に明かりが灯され、山車に飾り付けられた。
例祭は翌日16日の午後からで、境内から曳き出され、那古野神社との間を往復する。
この日も曳き出しがあるのかと思っていたのだけど、休日に当たっていたからか、境内から出ることはなかった。去年は薪能があったらしいのだけど、それも今年はなかった。年によって違いがあるのかもしれない。
狭い境内に露店が並び、子供達が駆け回る。この前まで春だと思っていたら、もう夏祭りの季節になっていたのだ。

どういう内容のお祭りかよく分からないまま、何か始まらないかと境内で待っていた。そこらのものを撮りながら。

拝殿から中を見る。
神職さんや巫女さんが慌ただしく動き回っていた。

だんだん暗くなって、提灯の明かりもいい感じになってきた。浴衣姿の子供達も気分を盛り上げる。
しかし、特に何か始まる様子もなく、手持ちぶさたな感じが続く。

いい月が出ていた。薄い雲に覆われ、朧月だった。
福禄寿は、月夜の下でうとうとしているように見えた。

特設ステージでは、着物姿のおばさまによる歌や、太鼓の演奏などが行われていた。

肩車された子供。

献灯の提灯が色鮮やかに境内を彩る。寄進した企業や見知った店の名前があった。矢場とん、とか。

ようやく山車に動きがあった。奉納のからくりに続いて、山車の曳き回しとなった。境内の中でぐるぐる回る。方向転換して、どんと山車を落としたときに、提灯が揺れるのがきれいだった。

からくり人形は、神主が振る白いヒラヒラ(名前を忘れた)を振り回しながら踊る。

山車曳きが勢いを増して、盛り上がりを見せてきた。止まっているものより動いているものを撮る方が楽しい。
見物人や撮影者があまり多くなかったので、近くから撮れた。

このまま表に曳き出すのかと期待したら、山車庫に向かい始めた。どうやら初日はここまでだったようだ。
翌日の曳き回しも撮りたい気持ちが強まりつつも、この日はこれで帰った。今日はどんな感じだったのだろう。
名古屋の祭りは、これからが本番だ。6月には筒井町の天王祭や徳川園の山車揃えなどもある。そのあたりも行けたら行きたいと思っている。