
PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4 / DA 16-45mm f4
陶磁資料館のミスせともの撮影会のあと、上中町のしだれ桃を撮りにいった。
しだれ梅やしだれ桜は何度も見てるけど、しだれ桃というのは知らなかった。あまりないんじゃないかと思う。4月の初めに、足助に行ったとき、貼ってあるポスターを見て知った。
昔でいうところの東加茂郡旭町、現在は豊田市に合併されて、上中町にそれはある。もう少し行けば、岐阜県恵那市という山里だ。里には20軒ほどの民家が点在している。
グリーンロード枝下インターを下りて、県道11号を北上し、県道19号を左折して細い道を上っていった先にある。
もともとは、昭和45年頃に一人の町民が40本の桃を植えたことに始まる。その後、住人も桃を育てるようになり、近年、市の補助も出るようになって、現在2,500本まで増やしてきた。
この場所が知られるようになったのは、ここ5年くらいのことで、ローカルニュースで取り上げられたり、口コミが広がったりして、少しずつ訪れる人も増えているという。
例年なら見頃は4月上旬で、今年は1週間ほど遅かったそうだ。私たちが行ったのは24日で、これは少し遅すぎた。先週末の地点ではまだ満開ではなかったようだから、今年は20日くらいが一番よかったと思われる。
明日以降でも終盤の様子は見られるだろうけど、出遅れは覚悟して行かないといけない。

臨時駐車場の広場から約1キロに渡って桃の木が植えられている。民家の庭などでも咲いている。
まだ植えられて間もない若い木も多く、実際に咲いているのは2,000本もないそうだ。
10年後くらいにはもっと木も立派に成長して、本数も増えて、この場所ももっとメジャーな花見スポットになることだろう。
道路事情と駐車場問題をどうするかという課題はある。

花がかなり散っていた。
紅白の散り花風情も、これはこれでよかった。

これはたぶん、八重のしだれ桜だと思う。
先週訪れていたら、桜と桃の競演も見られたのだろう。

三重の田舎を思い出すような山里風景だ。心惹かれる。
田植えの季節も素敵な風景だろう。

色とりどりの春の花が咲き乱れている。乱雑とも言える色遣いではあるのだけど、とにかくいろんな色をこれでもかと詰め込んだような風景が広がる。
もう、参りましたと言うしかない。

ポスターに使われた写真が撮られたのがこの場所だ。なるほど、ベストビューポイントに違いない。
ただ、ポスター写真はもっと高い位置から撮られている。すぐ後ろの民家の二階からだろうか。

桃が途切れるところまで歩いてみた。
そこはもう、観光地の風景ではなく、純然たる山里の風景だ。

遠くの山並み。ずいぶん標高の高いところまで上がってきていることが分かる。

新緑になる前の冬枯れの木。こんな光景も、少し懐かしささえ感じようになった。

若くて小さな木がたくさんある。これからが楽しみだ。