行き先は料理だけが知っているサンデー
2011-03-27|料理(Cooking)

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4
今回のサンデー料理のテーマは、春とはならず、最近の気候同様、冬の名残料理といった感じになった。特に狙ったわけではない。
久しぶりに茶色い和食料理にしようと思って始めたのに、作っているうちに彩りを加えたくなってきて、だんだん和食とは呼べないものになっていった。料理の行き先は料理に聞いてくれ。私は無責任な引率人のような料理人なのだ。
今回はちょっと楽をしたというか、あまり手間暇がかかっていない。そんなふうには見えないとしたら、成功だ。頑張ったのに頑張りが伝わらない料理というのもある。

「スモークサーモンのカルパッチョ」
名前の通りの料理で、特に工夫もない。ポイントは普通のサーモンではなく、スモークサーモンを使っているところくらいだ。見た目がマグロっぽいけど、燻製サーモンで、特有の香ばしさが口の中で広がる。
オリーブオイル、白ワイン、みりん、しょう油、酢、レモン汁、砂糖、ショウガ、からし、塩、コショウを混ぜて、ひと煮立ちさせる。
薄くスライスしたタマネギを水にさらす。
パセリ粉とあらびきコショウを振って完成となる。
普通に美味しい。マグロでもいけると思う。

「ダイコンのカラフル煮込み」
ダイコンを米のとぎ汁で下茹でしてアクを取る。
水、白だし、酒、みりんでじっくり煮込む。
エビを下処理して、塩、コショウ、酒を振り、アスパラガスを細切りにする。
それをコーンと共に追加する。
汁気が少なくなってくるまで煮込む。
塩、コショウで味を調え、最後に水溶きカタクリ粉を入れて、とろみをつける。
コーンの甘みが効いている。

「里芋煮と豆腐のそぼろ」
当初の和食の面影をとどめたのはこれだけだった。
里芋はよく水洗いをして、強火で5分ほど茹でて、いったんザルにあげて水洗いしてぬめりを取る。
水、酒、みりん、白だしで煮ていく。しょう油を使うと色が茶色になってしまうので使わなかった。だし汁で充分味はつく。
木綿豆腐をペーパーで包み、レンジで5分ほど加熱して水気を飛ばす。ペーパーを替えて、水気を絞る。
豆腐を崩し、ごま油で炒める。
里芋が充分柔らかくなったら、豆腐のところに入れて、煮汁と共に炒めていく。
中華の素、白ごま、塩、コショウ、唐辛子で味付けをする。
刻んだ青ネギを乗せる。
見た目は地味であっさり味だけど、また食べたいと思わせる一品だ。
思い通りにいかなくても、美味しければ結果オーライだ。メニューにあるものを作っているわけではない。自分自身、作ってみるまでどうなるか分からないという楽しみもある。
今週も偶然美味しくできた料理を食べて、満足した。
- 関連記事ページ
- No Tag