二つの季節がすれ違う2月の東山植物園

施設/公園(Park)
東山植物園-1

PENTAX K-7+TAMRON 90mm f2.8



 雨上がりの東山動物園で、冬の終わりと春の始まりを探す。いつでも季節は混在しているものだけど、2月は特にそれを強く感じる。春の歓びは冬の悲しみで、春を待つ楽しみと同時に冬が去ることの寂しさも感じる。春は良いに決まっていて、かえってつまらない。冬の中に隠れた良さを見つけたい。そんなちょっとひねた感情にとらわれるのも、2月という季節だ。
 ボトボトと音を立てるように落ちたツバキが、地面で雨に濡れていた。まだ花はこんなにもきれいなのに。桜が散る潔さとは少し違っている。無念のようなものを想像するのは、人間の勝手な思いでしかないのだろうか。
 いずれにしても、季節は巡る。時の歩みは人を待ってくれない。

東山植物園-2

 雨上がりは水滴を撮るには最適だ。水滴ばかり探し歩いていた。

東山植物園-4

 こぼれ落ちそうで落ちない大粒の水滴。
 良い条件の水滴を見つけるのは意外と難しかった。ついている場所と背景の条件が揃っているところはめったになく、水滴の中の風景も狙うとなると、更に難度が増す。

東山植物園-14

 結局、この日は良い水滴を見つけることができなかった。次の機会があれば、そのときはもっと時間をかけて探そう。水滴の中に風景を閉じ込めたい。

東山植物園-3

 梅の開花は、かなりばらつきがあって、見頃を過ぎた木もあれば、まだ蕾のままの木もある。桜のように一斉に咲いて一気に散るというわけではないから、撮るタイミングが分かりづらい。
 農業センターのしだれ梅は、まだまだ時間がかかりそうで、今年は特に遅い。来週末くらいになるだろうか。

東山植物園-6

 桜の花びらほどドラマチックではないけれど、散った梅の花びらも可憐だ。濡れた石畳の上で、しっとりした雰囲気だった。

東山植物園-5

 福寿草が見頃を迎えている。一気に咲き揃った。
 この花は雪から数輪、顔を出しているくらいがいい。たくさん集まって元気に咲いていると、なんだかありがたみがない。花も想像しているより大きい。

東山植物園-7

 きれいなモミジの赤い葉が落ちていた。今の時期にこの鮮やかさはあるだろうか。秋に拾って保存しておいたものを誰かが蒔いたか。

東山植物園-8

 寒い時期に咲くアヤメのようだ。カンザキアヤメというプレートがあった。そんな名前の女の人がいそうだ。

東山植物園-9

 ハナアブが活動を再開している。忙しそうに椿の花粉を集めていた。
 その他にも小さな羽虫が飛び始めている。

東山植物園-10

 ハナアブのホバリング。
 本格的な虫撮りはまだもう少し先になるけど、動くものが撮れるようになるのは嬉しい。春は楽しみが多い。

東山植物園-11

 白川郷の雪も少しずつ溶け始めている頃だろうか。まだ深い雪に覆われたままなのか。
 いつか行きたいと思いつつ、今シーズンも雪の白川郷に行けなかった。

東山植物園-12

 木々の装いは冬装束のまま。春が来ても、完全に緑色を取り戻すには時間がかかる。

東山植物園-13

 紅白の鯉。

東山植物園-15

 雨はもうあがっていたけど、傘の花が一つ。

 季節は進み、行く季節と、来る季節がすれ違う。耳を澄ませてじっくり観察していると、季節同士がタッチをする音が聞こえるかもしれない。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • ハナアブのホバリング。
    2011/02/25 20:27
    ハナアブのホバリング。

    これ、凄いですね!!!

    その次の写真も好きです
  • サービス
    2011/02/26 01:26
    >ただときさん

     こんにちは。
     ハナアブは、撮ってくれといわんばかりに目の前でホバリングしてくれました。
     あれだけサービスしてくれればなんとか撮れます。
     今年の夏は飛んでるトンボを正面から撮るのが目標です。
     かなり難しいんだけど。
コメント投稿

トラックバック