明治村で影を探す <第1回>

美術館・博物館(Museum)
明治村1-1

PENTAX K-7+PENTAX FA 50mm f1.4



 前回の明治村行きが12月の前半で、あれからまだ2ヶ月しか経っていないのに、また行ってきた。これほど短期間に続けて行くのは初めてだ。たいていは1年以上間が開いていたのだけど、ちょっと思うところがあって撮りにいってきた。
 今回のテーマは、歳月と時間の経過と決めていたのに、そういった写真はほとんど撮れなかった。テーマに沿うような被写体を見つけられず、終始不調を感じていた。
 合間が短すぎて新鮮味がほとんどなかったのと、時期的に季節を感じさせる風景がなかったことも一因ではある。
 結果的にはなんだか知らないけど、いつもの自分らしくない写真が撮れていた。影ばかりが前面に出た、暗いくらい写真たち。別に気分的に沈んでいたとかそういうことはないのだけど。
 これまで何度も明治村に行っていて、今まで撮ったものと違うものを撮ろうとすると、すごく範囲が狭まってしまって、撮るものを見つけるのに苦労した。次はやはり、少なくとも半年は間を置いて、いい季節に訪れようと思った。今はSLと市電も休みに入っていて、それも寂しかった。
 第一弾は、影が主役ともいうべき写真を集めてみた。

明治村1-2

 帝国ホテルの喫茶ルーム。
 いつも撮りたいと思いつつも、人がお茶を飲んでいるところなので遠慮して撮れなかった。この日は何故か営業が休みだったので撮ることができた。
 フランク・ロイド・ライトは、外から入る光さえも計算してデザインしているのが分かる。ただ単に内装に装飾を施しているだけではない。

明治村1-3

 監獄の暗さ。わずかに扉の窓から明かりが入る。

明治村1-4

 影の形にずっと気を取られていた。影ばかり探していたような気もする。

明治村1-5

 ステンドグラスが作り出す色とりどりの光。
 影が暗ければ暗いほど、光は存在感を増す。影がなければ、光は光たり得ない。

明治村1-6

 木の机に彫るといえば、自分の名前か、相合い傘。
 教室を使っていた当時の学生が彫ったのか、明治村を訪れた誰かがいたずらでやったのか。
 机の傷は、歳月を重ねて、今ここにある。

明治村1-7

 教室に漏れ入る光が木の椅子を優しく照らす。
 小学生の椅子の小ささに胸を打たれる。

明治村1-8

 鍵盤が壊れてまともに音が鳴らなくなったオルガン。
 過去の記憶を刻んだまま、無音で余生を過ごしている。

明治村1-9

 祈りの場としての教会。
 日本におけるキリスト教の歴史は決して明るいものではなかった。暗さの中に光がある写真が似合う。

明治村1-11

 石階段の影と光。ここでも主役は光ではなく影だ。

明治村1-10

 歳月の光を放つ剣道場の床。
 静けさと喧噪が同居した空間。

明治村1-12

 こちらは静寂だけが支配する弓道場。

 暗い写真が多くて、ちょっと息苦しかったかもしれない。撮ってきたのはこんな写真ばかりではないから、次回はもう少し明るい写真をお見せしたい。
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コメント
  • 偶然の一致
    2011/02/23 23:04
    こんばんは。
    時期ものを入れている間に明治村写真のアップが遅れてしまい、
    意図せずに同じ明治村写真のアップです。
    こっちは久しく行ってなかったので、外観写真も多くなりそうです。
    オオタさん視線と比較しながら、自分の写真の点検といった感じです。
  • 同じタイミングで
    2011/02/24 00:06
    >mihopapaさん

     こんにちは。
     チケットが2枚手に入って、mihopapaさんを誘おうかなと思っていたら、ちょっと前に行ってたんですよね。
     私はもう何度も行ってるので、今回は外観の写真はほとんどゼロでした。
     飽きて新鮮味がなくなってるんだけど、それでも毎回撮るものがあるのが明治村です。
     早くSLが復活して欲しい。
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