無性に熱田さんへ行きたくなったので

名古屋(Nagoya)
熱田-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 今年になって熱田神宮へ行きたいとずっと思っていた。初詣で行こうと思ったのだけど行けず、そうこうしていたら2月になってしまった。大須の節分会に行った日、熱田神宮にも少し足を伸ばして行くことにした。
 前回行ったのは、2009年の6月ということで、一年半以上のご無沙汰となった。あのときは社殿を建て替える大がかりな工事をしていて、境内がバタバタした雰囲気だった。今回行ってみると、工事は終わって社殿は新しくなり、本来の落ち着きを取り戻していた。前よりも境内の空気が軽くなったように感じられた。
 熱田の杜に囲まれた新しい社殿と真っ白な袴姿の神職の姿が美しかった。神社が持っている日本古来の美というものを再認識することとなった。

熱田-2

 境内にある大楠の木。この木が好きで、行くと必ず撮っている。凛とした姿がカッコイイ。

熱田-3

 人は巨木に何か神聖なものを見るようで、樹齢何百年という大木に対して畏敬の念を覚えるのは、日本人として普遍的な感覚らしい。
 できることなら近づいて直接触れたいところだ。残念ながら柵で囲われていて触れることはできない。

熱田-4

 一般的に残虐で神をも恐れなかったというイメージのある信長ではあるけれど、晩年はともかくとして若い頃は信仰心もあり、神頼みもした。桶狭間の戦いの前、熱田神宮で戦勝祈願をして、勝利のあと、お礼として寄進したのが、この信長塀といわれている。
 信長が建てたものはことごとく失われてしまったから、信長塀は貴重なものと言えるだろう。

熱田-5

 高床式の神明造の社を見ると、弥生時代の高床式倉庫を連想する。そもそも高床式倉庫の建築様式はどこから来たのだろう。現代でも東南アジアやアフリカなどで見られる建築様式ということでいえば、人の頭で考えつく一番自然な形ということになるのだろうか。
 日本ではこの建築様式が何千年も受け継がれていて、いまだに古くささを感じさせない。人の感覚は、変わっていない部分は変わっていないものだ。

熱田-6

 授与所も神楽殿も、ピカピカになっていた。新品のまっさらだ。昔、最初に神社が建てられたときは、どこも白木の新築だったわけで、その当時に思いを馳せることができた。
 仏像も神社も古びていた方がありがたい気がするけど、こういう新築の社殿を見ると、思いを改めることになる。

熱田-7

 鰹木(かつおぎ)も金ピカに塗られ、青空の下でピカピカに光っていた。

熱田-8

 拝殿脇から本殿を見る。
 熱田神宮の本殿は、もともと尾張造という様式だった。本殿、祭文殿、拝殿を回廊でつないだ左右対称の建築様式で、名前の通り尾張地方独特のものだ。現在でも、真清田神社、津島神社、国府宮神社、高座結御子神社、氷上姉子神社など、この地方の主だった神社はこの様式になっている。
 熱田神宮は明治の建て替えの際に、神明造にしてしまった。天皇の時代に再び戻すということで、伊勢神宮にならってのことだったのだろうか。三種の神器の一つ、草薙剣を祀っているということで、天皇家とは大変ゆかりのある神社となっている。
 熱田神宮の歴史については前に書いた。

熱田-9

 熱田さんにお参りも済んで、気分もすっきりした。
 この日、熱田へ行ったのは、もう一つ目的があった。

熱田-10

 だいぶ暖かくなってきて、ノラも気持ちよさそうにお昼寝中だった。

熱田-11

 目指したのは名鉄の神宮前駅だった。JRの東海道本線も併走しているけど、駅は別だ。

熱田-12

 熱田の開かずの踏切。
 8本の線路が並んでいて、列車は1分弱くらいの間隔で通るから、通常の踏切ではどうにもならない。こちら側と向こう側、途中の3ヶ所に小屋があって、駅員が手動で踏切を上げ下げしている。見ていたら、人の流れを見つつ、大きなハンドルをぐるぐる回していた。一気に渡れないので、途中で少し待ち、列車が通過したら残りを渡るというような感じだ。モタモタしているといつまで経っても向こうまで行けない。特に朝夕のラッシュ時は大変だ。
 少し離れたところに跨線橋もあるのだけど、階段しかないから自転車では渡れない。何年かしたら、なんとかするらしい。

熱田-13

 駅と熱田神宮との間にある表の商店街。目的はここではなかったのだけど、こちらも充分すぎるくらい昭和の香りが漂っていた。シャッターが降りている店が多い。

熱田-14

 目的地はここ、神宮小路だった。
 しかし、あまりのディープな雰囲気に飲まれて、早々に逃げ去ることになった。軽い気持ちで立ち寄って、ちょちょっと写真を撮るような場所ではなかった。もう一度気持ちを作り直して再訪することにした。かなり気合いを入れないと、ここは撮れない。
 K-5で初めて採用されたカスタムイメージの「銀残し」が、Digital Camera Utility 4のファームアップデートでK-7でも使えるようになっていた。被写体を選べば使えそうだ。
 そんなこんなの熱田行きだった。
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コメント
  • K7は、気になってます
    2011/02/06 08:33
    >熱田の開かずの踏切。

    なんか、棒じゃない踏切って、すごく久しぶりに見ました

    開かずの踏切って、先見性がなかった代償なんでしょうね
  • 忙しそう
    2011/02/07 00:38
    >ただときさん

     こんにちは。
     K-5が出て、K-7もだいぶ値下がりしてきましたね。
     高感度ノイズ以外はこれといった不満もなく、良いデジです。

     開かずの踏切は、各地にあるようだけど、ここは長く放置されすぎました。
     ハンドをぐるぐる回す駅員さんは、退屈してる暇もないくらい忙しそうです。
     責任重大な役目だから大変だろうなぁ。
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