トヨタの収集癖全開の新館 <トヨタ博物館・第5回> - 現身日和 【うつせみびより】

トヨタの収集癖全開の新館 <トヨタ博物館・第5回>

トヨタ博物館5-1

PENTAX K-7+TAMRON 28-78mm f2.8



 トヨタ博物館の最終回、新館編が残っていた。今回がシリーズの最終回となる。
 新館はトヨタ博物館の10周年を記念して1999年(平成11年)に建てられた。
 こちらは昭和の暮らしと車を組み合わせた展示になっている。
 懐かしい家財道具や家電、おもちゃ、雑誌、写真など、非常に趣味的な収集で、おもちゃコレクターとして名高い北原照久に、トヨタがその財力で対抗して集めたみたいなことになっている。どうだすごいだろうと、お金持ちの子供が自慢しているみたいでもある。見る人が見ればかなりのお宝もあるんじゃないだろうか。
 写真はマツダのキャロルだ。1969年。
 キャロルといえば今でも続いている車だけど、初期のキャロルはこんな姿をしていた。
 初登場は1962年(昭和37年)で、マツダの前身の東洋工業から発売された。360ccの軽自動車で、翌年4ドアが発売されて、ちょっと人気が出た。しかし、後部座席が狭すぎるとか、走りももう一つで、ライバルのスバル360には勝てなかった。
 トヨタ博物館にあるのは、初代のマイナーチェンジ後のものだ。
 この赤白ツートンカラーは、なかなかセンスがいいと思う。キュートだ。

トヨタ博物館5-2

 明治後期の人力車。
 これも車の一つだ。車輪がついた最初のものは、日本の場合、やはり人力車だろうか。いや、大八車の方が先だ。馬車というのは、日本にはいつ入ってきたのだろう。
 いやいや、更にさかのぼれば、平安時代の牛車(ぎっしゃ)がある。平安貴族の一般的な乗り物で、あれにも車輪がついていた。となると、日本の車の歴史は思った以上に古い。

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 1950年の薪トラック。
 名前の通り、薪を燃料としてガスを発生させ、その力で走った。戦後のガソリン不足は深刻だったのだ。
 トヨタBM型トラックを改良して作った輸送車で、かなりのパワー不足だったようだけど、それでも2万6,000台ほどが生産されたという。

トヨタ博物館5-4

 ダサカッコイイ自転車。ダサさが一周して、むしろカッコイイ。
 今この自転車を乗っていると、かなり目立ちそうだ。

トヨタ博物館5-5

 いろんなものが脈絡もなく集められていて、こんなポスターもその一つだ。

トヨタ博物館5-6

 集められているものは、昭和30年代から40年代くらいのものが多いだろうか。個人的には自分よりも前の世代のものなので、直接的な懐かしさはない。

トヨタ博物館5-7

 古い家電も手当たり次第に集めたといった感じで、とりとめがない。ただ雑然と並べられているだけなのがもったいない気がする。スペースの関係もあるだろうけど、見せ方にもう一工夫あると、もっとよくなるはずだ。

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 古いカメラもいろいろ収集している。
 オリンパスのペンといえば最近デジタルで復活して人気を呼んでいるけど、フィルムカメラのオリジナルがこのペンFだ。
 ハーフ版の一眼レフは世界初だった。

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 昭和の古い写真もたくさん飾られていて楽しい。

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 ホンダ・ベンリィ。1963年。
 このバイクはよく知らない。有名らしいのだけど。

トヨタ博物館5-11

 ホンダシビック。1972年。
 ぎりぎり覚えているような気がする。
 私が大学生の19歳のとき、初めて買った車が、ワンダーシビックの赤だった。ホンダマチックという不思議なミッションで、Dの他に☆とLがあって、オートマチックなのにギアチェンジをしなくてはいけないという面倒なやつだった。オートマなのにガチャガチャギアを変えていると、なんでそんなことしてるのと、よく不思議がられたものだ。これはホンダマチックっていって、こういうものなんだといちいち説明するのも邪魔くさかった。

 そんなわけで、トヨタ博物館は考えていた以上に楽しめてよかったのだけど、要望を言うとしたら、もっと参加型の展示にして欲しいというのがある。実車の常時試乗は難しいとしても、定期的に試乗会などがあれば、リピーターも増えるに違いない。シミュレーターで2000GTのドライビングを体験できるとか、車種限定でいいからシートに座れるとか、いろいろアイディアは考えられる。
 車にはあまり興味がないという人でも、新館の方が楽しめると思うから、そちらもひっくるめてオススメしたい博物館だ。
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コメント
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どうせ展示するなら

こんばんは。
'72 シビックはなんとなく覚えがあります。
学生時代はプレリュードがかっこよさでは一番、自分の周りの走り好きは
KP61/EP71 スターレット、TE71/AE86 レビン・トレノでした。
AE86/EP71は親に買ってもらえるヤツしか乗れず、自分の友人はバイト代で
買った中古のKP/TEかバイク乗りでしたね。
ちなみにバイクは中古のスズキRG-Γ、ヤマハTZR、ホンダNS-250Rなんかで、
バイク乗り・車とも爆走野郎、みんなで週末誰かの家に集合して、F1/WRC/WGPの
話題で盛り上がってました。

確かに見せりゃいいってもんじゃないでしょ! と行った感じです。
個人の収集物を見せてるならともかく、天下のトヨタがこれではお粗末ですね。
そういえば2.3日前の中日朝刊の地方版に「トヨタ博物館が展示車両を大幅入換え」
と出てました。オオタさんが行った後だったら、違うものが見れそうなので、
ネタ不足のこの時期に行って見ようかと考えてます。

前にBBSに書いたかもしれませんが、川崎時代にカプチーノ買って改造し、
週末深夜の首都高環状線に出撃したのが若気の至りで懐かしいです。

2011-01-21 23:53 | from mihopapa | Edit

またそのうちに

>mihopapaさん

 こんにちは。
 そうそう、プレリュードは学生の憧れの車でしたね。
 私も乗りたいと思いつつ乗れず、そのうちプレリュード自体がなくなってしまいました。
 シビックのあとは、スターレットの辛口ターボで、あれは危険な車でした。
 すごく速いけど、曲がらない、止まらないで、何度か事故もやりました。(^^;
 バイクも乗りたい気持ちがあったんだけど。
 大学の一年間はスクーターでした。ホンダのDJ・1。
 mihopapaさんはカプチーノでしたか。
 あれも面白そうな車でしたね。
 あの頃は、ユーノス・ロードスターとかも人気でした。

 トヨタ博物館、展示車の入れ替えをしたんですね。
 さっきネットでニュースを見ました。
 戦後の車が一気に増えたみたいで。
 私もまたそのうち行こう。

2011-01-22 01:50 | from オオタ | Edit

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