モノクロの風景

モノクロ(Monochrome)
モノクロ風景-1

PENTAX K-7+PENTAX DA DA 16-45mm f4 / 55-300mm f4-5.8



 人は皆、ひとりだ。でも、人はひとりじゃない。誰かとつながっている。
 出会いがあり、時が流れ、別れが来る。
 あとに残るのは、記憶の残像だけ。
 それも歳月が押し流してゆく。
 永遠というものを信じて、今このとき、一瞬、ときを止めよう。私たちがここで今確かに生きていることの証として。

 モノクロ写真がまたたまったので、まとめて出すことにする。
 これが私の目に映る風景だ。

モノクロ風景-2

 お母さんといっしょ。長いようで短い蜜月。

モノクロ風景-3

 親は子供の成長を願いながら、そんなに急いで大きくならないでと思う。子供は早く大人になりたがる。

モノクロ風景-4

 人が孤独の意味を知るのはどれくらいからだろう。

モノクロ風景-5

 小学校生活。楽しくもあり、わずらわしくもある。面倒なことに関わっていくことが、人間の社会の本質だということがぼんやり分かってくる。

モノクロ風景-6

 女子中学生のガールズトーク。好きな男の子の話とかしてるのか。同年代の男子からすると、けっこうエグい話とかもしてそうだ。

モノクロ風景-7

 孤独な楽隊少年。公園の片隅で遠慮がちに練習をしていた。こんなもの、住宅街の家の中で吹かれたらたまらない。

モノクロ風景-8

 カップル下校。撮るのもいいけど、自分でもやってみたかった。川沿いの道を二人乗りとか。

モノクロ風景-9

 ある意味、現実離れした光景。こんなシーンって、本当にあるんだと、ちょっと感動した。

モノクロ風景-10

 ふたり、一緒にいるだけでよかった季節。こんな時間がずっとは続かないという悲しい予感はあった。

モノクロ風景-11

 東山動物園にはジンクスがある。カップルでボートに乗ると別れるというのだ。そんなものは関係ないとあえて乗るか、やっぱりやめておこうと避けるか。どちらが正解なのかは、あとになっても分からない。

モノクロ風景-12

 デートで訪れた動物園に、今度は子供を連れて家族でやってくる。幸せの連鎖と循環。

モノクロ風景-13

 ひとりがふたりになり、ふたりが三人、四人となり、またひとりに戻る。
 それでも、心に絆があれば、もう孤独じゃない。

モノクロ風景-14

 大人は子供を守らなければならない。自分の身さえ守れないような自分であったとしても。

モノクロ風景-15

 自分の言うことを聞いてくれるのは飼い犬だけ、なんてこともある。犬は最良の友かもしれない。

モノクロ風景-16

 散歩って、趣味の範ちゅうなんだろうか、と思うことがある。ただ歩くのと散歩はどこが違うのか。歩くという行為は趣味とは言えない。
 それでも、歩くことが体にも心にも良い作用を及ぼすことは間違いない。

モノクロ風景-17

 俺たちに明日はないとばかりに赤信号を堂々と渡るお父さん。そんな無鉄砲でよくここまで生き延びたと感心する。

モノクロ風景-18

 スケッチの人。
 歳を取って趣味に生きることはいいことだ。趣味なら真剣にやらなくては面白くない。人生はいくつになっても暇つぶしじゃない。

モノクロ風景-19

 ダンディなじいちゃん。自分はこんなふうになれそうにないだけに憧れる。

モノクロ風景-20

 腰が曲がって、ベビーカーを押さなくては歩けないとしても、自分で好きなところに出歩けるというのは幸せなことだ。

モノクロ風景-21

 現代を感じるシーンだった。

 またコツコツとモノクロ写真を溜めていこう。
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コメント
  • はじめまして
    2010/11/30 12:51
    ふらふらと写真ブログを見て回っていたらこちらに辿り着きました。
    過去の記事をずーっと拝見しましたら、「むぅ?何か見た事ある風景が・・・」
    名東区の方でしょうか?
    私も香流川だったり明徳公園をカメラ(Canon EOS)を持ってたまにうろついております。
    もし見かけましたら、「あぁ、あいつか・・・!」と思ってくださいね。

    モノクロいいですね。私もこういう人物を取り入れた風景写真とかを目指して色々撮っています。
    今後もちょくちょく覗かしていただきますので、よろしくお願いします。
  • すべてが愛おしい
    2010/11/30 18:23
    子供は大人になれるが、大人は子供にはなれない

    それに気づくとき

    大人になっているのかもしれない
  • ご近所さん
    2010/12/01 01:18
    >Darrellさん

     はじめまして。
     コメントありがとうございます。
     Darrellさんもご近所にお住まいなんですね。
     私は守山区ですが、名東区をうろついてることの方が多いです。
     香流川や明徳公園は、一眼で写真を撮ってる人はめったにいないから、どこかでバッタリなんてこともありそうですね。
     自転車で逃げていったら私かもしれません。(^^;

     モノクロは最近撮り始めたのですが、だいぶよさが分かってきました。
     街の人撮りは特に向いてる気がします。
  • キーワードいただきました
    2010/12/01 01:20
    >ただときさん

     こんにちは。
     そうだ、愛おしいというのがキーワードなんだと気づきました。
     ただときさん、ありがとう。
     そうそう、愛おしいと思って撮ってるんだということを再認識した。
     歳を取って分かることもたくさんあるし、こういう写真って、今だから撮れるようになったんだって思います。
  • 2010/12/01 17:26
    こんばんは

    散歩は発見の旅だ、なーんてね。
    いつもの道でも見方次第では、なんてどっかで聞いた風なセリフですが。

    まさか一心不乱に歩く事のみを考えて歩いてるわけではないでしょうから、何かを見つけたり、ぼちぼち歩きながら考える方がいいって人にはひょっとしたら名案が、なーんてね。
  • 歩く
    2010/12/02 02:11
    >⑦さん

     こんにちは。
     散歩は小さな旅なんですね。
     なるほど、そうなんですよね。日常だけど、ちょっとだけ非日常の時間なのかな。
     歩くことは脳にもいいというし、それは昔も今も変わってないんでしょうね。
     写真を撮ることと散歩もいい組み合わせだと思う。
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