
PENTAX K10D+PENTAX DA 16-45mm f4
佐久島シリーズを途中で放り出したままになっていた。そろそろ紅葉の季節だというのに真夏の写真とは、ずいぶん季節外れになってしまった。秋を迎えた今、佐久島はどんな景色になっているのだろう。
トリエンナーレシリーズも終わって、ひと段落ついた。過去ネタはこの佐久島くらいになって、ほぼリアルタイムに追いついた。季節とは関係のないトヨタ博物館などの在庫は、ネタに困ったときのために取っておけばいい。佐久島シリーズも、今回と次回で完結する。そうこうしていると、また電車の旅の季節となる。
カモメの駐車場と名付けられたエリアだ。思えば現代アートとの出会いは、トリエンナーレの前に佐久島でしていたのだった。おひるねハウスなども、典型的なインスタレーションだ。

あんな高いところに滑り台があるんだと何気なく見過ごしそうになって、よく見てみたら建物の屋根だった。絶対そうやって遊ぶ用途には作られてないぞ、と思う。

これはまた、なかなかのものだ。
島にも光と影がある。
佐久島は、冬などのオフシーズンに訪れてこそ、島本来の姿が見られるのだろう。

島の周囲にはいくつかの離れ小島があって、比較的大きな大島と筒島の二つの島は、橋と防波堤でつながっている。上の写真は、筒島で、この島には弁財天が祀られている。

このあたりもゴツゴツした岩場が続く。砂浜になっている場所は少ない。
遠くに見えているのは、渥美半島だ。こうして見ると渥美半島も山が連なっていてことが分かる。

筒島に上陸。弁財天への入り口。

創建年は不明。けっこう古そうだ。
弘法大師作と伝わる弁財天は、12年に一度開帳されるらしい。

散策路ができていて、島の周囲をぐるりと一周できるようになっている。一周といっても小島だから5分程度しかかからない。途中にちょっといい感じの竹林があった。

地球の断面を思わせるようなところが各所にある。普段の街暮らしの中では惑星としての地球を感じるなどということはまずないから、そういう部分でも佐久島は新鮮だった。

これもオブジェと言われたら信じてしまいそうだ。どういう状況になっているのか、よく分からない。立ち枯れた木に草が着生しているのだろうか。

探せば化石とか見つかりそう。

佐久島では唯一の白砂の浜辺。

海岸沿いをあとにして、集落の方へ戻る。

もじゃと錆びたトタン。
最終回へ続く。