長者町の町並み <トリエンナーレ第六回・番外編>

イベント(Event)
トリエンナーレ6-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 あいちトリエンナーレも、今日が最終日だった。午後から雨が降ってしまったから、長者町会場などは大変だったんじゃないだろうか。それでもきっと、最後まで各会場が賑わっていたことだろう。
 始まる前はあんなに楽しめるとは思ってもみなかった。今は満足感を持って振り返ることができる。愛・地球博は大きな心残りを残したけど、トリエンナーレはしっかりと記憶に刻んで、思い残すことはない。
 それでも、明日から長者町あたりを通ってもトリエンナーレがやっていないと思うと寂しい。どこに何が残ったのか、近いうちにまた行ってみることにしよう。
 見てきた作品に関してはほぼ紹介し終わってしまったのだけど、町並みなどの写真がまだ少し残った。今日は長者町番外編ということでお届けしたい。

トリエンナーレ6-2

 昔ながらの平屋や古いビル、新しくて大きなビルなどが混在しているのが長者町の町並みだ。
 栄と伏見という繁華街に挟まれながら、このエリアだけがぽっかりと取り残されるように古いまま変わらない。時流に乗り遅れたまま、まあいいやと半ばあきらめてしまったようなところがある。すぐ隣が錦三丁目という名古屋一の歓楽街で、夜に訪れるとそのギャップはあまりにも激しい。

トリエンナーレ6-3

 この居座り方はすごい。テコでも動かないとはこのことだ。三方を高いビルに囲まれながら、強い意志を感じさせる。
 土地の有効活用ということを考えたとき、一軒家というのがいかに贅沢なものかということが分かる。

トリエンナーレ6-4

 店舗よりもこうした問屋倉庫として繊維街長者町は生き残った。昔の活気はなくなったとはいえ、この町が今でも繊維街であることに変わりはない。

トリエンナーレ6-5

 このカットなどは、とても長者町らしい風景だと思う。

トリエンナーレ6-6

 トリエンナーレをきっかけに、長者町の知名度はかなり上がった。この町の魅力を再認識した人も多かったことだろう。
 佐久島がアートの島として成功したように、長者町も続く可能性はある。オリエンテーリング的な面白さを引き継いで、アート作品のスタンプラリーなどをやればいいと思う。

トリエンナーレ6-7

 少し残念に思ったのは、魅力的な古いビルや商店があまり残っていないことだ。もっとたくさんレトロな建物などがあると思っていた。長者町もここ10年くらいでかなり様変わりしたのだろう。

トリエンナーレ6-8

 長者町はあまり飲食店が多くない印象を受けた。普段はそれだけ人が集まらないということか。

トリエンナーレ6-9

 こういうのが私の中にあった長者町の町並みのイメージだった。

トリエンナーレ6-10

 駐車禁止の取り締まり員を久々に見たから撮ってみた。最近、以前ほどあまり見かけなくなった。中心部では変わらずに活躍しているのだろうか。
 車に乗らなくなると、車に関する一切のことが他人事になる。

トリエンナーレ6-11

 奈落の底に降りていくような暗い地下の店。足元危険という注意書きが3つもあるということは、店主も危険を自覚しているのだろう。夜に酔っておぼつかない足取りで降りていくお客を想像すると、ちょっと怖い。

トリエンナーレ6-12

 ビルの地下に降りていったら、まったく人陰がなくて驚いた。両側はどこも開いていない。休日ではなく平日だっただけに、少し不気味な感じがした。

トリエンナーレ6-13

 昼間からスーツ姿でパチンコを楽しんでいる人たちではない。パチンコメーカーのショールームで、この人たちは商談中と思われる。

トリエンナーレ6-14

 100円自販機なら驚かないけど、50円自販機にはびっくりした。一度通り過ぎて、二度見して引き返した。
 500mlサイズが100円で、コーラ、コーヒーなどは80円、お茶に至っては50円となっている。安っ。衝撃価格という看板に偽りなしだ。

トリエンナーレ6-15

 隣の錦の風景。銀座には遠く及ばないまでも、こんなふうに一つのビルに何十軒もの飲食店が入っている。

トリエンナーレ6-16

 錦に丸ポストがあるとは知らなかった。かなり意外な取り合わせだ。置物と思っている人が多いのかもしれない。わざわざこのポストは投函できますと書かれている。

トリエンナーレ6-17

 帰るときになって、いっとき晴れ間が戻った。ビルの映り込みを撮る。

 長者町は二回行くことになったけど、ゑびす祭りも見られたし、二回目はゆっくり回れたし、無駄足ではなかった。収穫の多い長者町会場だった。
 あとは一番最初に行った納屋橋会場編が残った。あそこも撮影禁止だったので、作品の写真はない。ただ、周辺を歩いて写真を撮ったので、次回はそのあたりを紹介することにしたい。もう少しトリエンナーレシリーズは続く。

 オマケとして追記(More)に帰り道の写真を載せておくことにする。
トリエンナーレ6-18

 大津橋の下の空堀が特別一般公開されていたので、寄っていくことにした。名古屋城の堀など、普段は入れないから、なかなか貴重な体験だ。
 このあたりはヒメボタルの生息地になっているらしい。

トリエンナーレ6-19

 下から大津橋を見るというのも新鮮な眺めだ。

トリエンナーレ6-20

 使われなくなった事務所のような建物。
 セイタカアワダチソウが一本、建物を守っているような、所在なげな訪問者のような、寂しい光景に彩りを添えていた。

トリエンナーレ6-21

 小さな鉄工所前の四つ辻。電線がなんだかこんがらがっている。

トリエンナーレ6-22

 営業中の銭湯。ゆの文字が遠くからも光ってよく見える。

トリエンナーレ6-23

 喫茶店というのは儲かるような儲からないような、簡単なような難しいような、よく分からない商売だ。
 客の入りがよかったところでもつぶれるし、まったく客が入らないようなところでも長く続いてたりする。
 自分の土地と持ち家なら、気楽にやれる商売なのかもしれない。

トリエンナーレ6-24

 昔は喫茶店の店主になりたいと思ったこともあったし、喫茶店でバイトしたこともあるから、閉店した店を見ると寂しさを感じる。夢の残骸という言葉が頭に浮かぶ。

トリエンナーレ6-25

 長者町にあったら、アート作品と思ったかもしれない。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • 2010/11/01 19:05
    わざわざこのポストは投函できますと書かれている

    ツボにはまりましたw
  • オブジェっぽいけど
    2010/11/02 02:15
    ★ただときさん

     きっと、利用者が少ないんでしょうね。(^^;
     私もけっこう丸ポストを見てるけど、あんな説明書きが貼ってあるのは初めて見ました。
     全体に新しい感じがしたから、わざわざ持ってきて設置したのかもしれないです。
コメント投稿

トラックバック