長者町トリエンナーレ会場は面白くてインパクトあり <第四回>

イベント(Event)
トリエンナーレ4-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 トリエンナーレ長者町会場再び。
 ゑびす祭りも終わり、平日ということで、だいぶ静かになっていた。とはいえ、トリエンナーレに訪れている人は多く、普段の長者町と比べればまだまだ賑やかさが続いている。
 始まる前、愛知県や関係者は30万人の来場があれば大成功と言っていた。無関係な一般人としては、現代アートの祭典にそんなにも人が訪れるものだろうかと半信半疑だった。しかし、蓋を開けてみれば50万人を突破して55万人に迫ろうとしているという。愛知県民や名古屋人というのは、熱しやすく冷めやすい人種で、新しいものには飛びつくけど長続きしない。トリエンナーレの2ヶ月ちょっとというのは、愛知県民向きの開催期間だった。それと、愛・地球博でこういう大きなイベントの楽しさを初めて知ったというのもある。
 そんなわけで、この日は時間の余裕もあって、ゆっくりじっくり長者町会場を堪能してきた。急がずだいたい全部回って2時間半くらいだった。今週末は行列ができて大変だろうから、もっと時間を要しそうだけど。
 上の写真は、トリエンナーレのPR隊だ。たまたま行き会わせて、カメラを向けたらポーズを取ってくれた。かわいい。一人くらい、森三中みたいな子がいたら面白かっただろう。

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 ルシア・コッホというブラジル出身の女性アーティストの作品。
 ただのグラデーションといってしまえばそれまでなのだけど、不思議に人の感覚に訴えかけるものがある。
 中心の青を見つめていると、赤い大地と暗い宇宙を連想する。
 伏見地下街にも別のグラデーション作品がある。

トリエンナーレ4-3

 クレイアニメみたいな作品。
 畳敷きの部屋から台所まで、たくさんの粘土細工が並べられている。
 何を表現しようとしているのかはよく分からないけど、なんだこれはというインパクトはある。

トリエンナーレ4-4

 ここまで粘土細工でびっしりだと、通常の生活はできない。寝る場所もない。
 作るのも大変だっただろうけど、片付けるのも大変だ。

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 一見、何もないただの空き部屋に見える。何の説明もない。ここには作品がないんだと、すぐに部屋を出て行ってしまう人が多かった。気づくと、うわっと思う。

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 壁一面にロッテガムの銀の紙が貼り付けてある。
 すごくお馬鹿っぽいけど、普通はこんなことは思いつかない。
 銀閣寺はこれでいったらどうだろう。少し離れて見たら、いい感じの銀箔みたいに見えるんじゃないだろうか。

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 学生や若い世代が多いのもトリエンナーレの特徴だそうだ。特に若い女の子が二人、三人連れで訪れているのをよく見かけた。単独の女性もわりと多い。
 高校生以下の700円は激安だ。これなら軽い気持ちでチケットを買って、友達とみんなで回ると楽しいに違いない。
 これ、なんでもヤスっちゃう人の作品だよと、一人の子が言うと、へぇー、そうなんだー、面白ーいと盛り上がって写真を撮っていた。
 ヤスっちゃう? なんだろうと一瞬分からず、少し考えて、なるほど、なんでもヤスリで削ってしまうということかと、納得した。

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 なんでもヤスっちゃう人こと青田真也は、アーティストでなければ危ない人と思われてしまったかもしれない。
 本当に何でも削ってしまう人で、小物のみならず、作り付けの家具でもなんでも徹底的に削る。すると、なんだか不思議なことになる。

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 馬だって五重塔だって、何だって削ってしまう。
 むき出しな感じになったそれらは、着色されていたときとはまったく別のもののようになってしまうのだった。

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 壁から天井にかけて無数の蝶が貼り付けられている。最初、本物の蝶かと思ってギョッとした。よく見ると、裏が印刷になっている。すべて蝶図鑑から切り抜いたものだ。その数、1万5,000。尋常じゃない。
 作者の名は、渡辺英司。植物図鑑を切り抜いていたのもこの人だろう。
 来る日も来る日も図鑑から蝶や植物を切り抜く作業を思うと、それはもう、芸術家というより職人だ。切り抜き職人と呼んだ方がいい。

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 Aをかたどった作品。狭い部屋の中に吊ってあると邪魔で仕方ない。
 でこぼこな感じの質感はちょっとよかった。

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 蝶は壁から天井までびっしり埋まっている。
 世界中にはこんなにもたくさんの種類の蝶がいるのかと、そのことにもあらためて驚く。

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 展示場になっている古い建物自体の魅力も見逃せない。

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 サイコロの目がびっしり並べられた床。基盤の裏みたいだ。
 現代アートの一つの方向性なのか、流行なのか、この手の作品がけっこう多い。誰も思いつかないことや、やらないことを、これでもかと偏執狂的に徹底するという手法。

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 小さな万国旗の星をくりぬいた作品。
 現代アーティストは暇人で手先が器用な人しかなれないのか。

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 freshというタイトルの作品。
 廃墟系アートというジャンルもあるのかもしれない。

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 ビルの屋上から見る風景。古い小さなビルが肩を寄せ合っている。

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 もはやどこからどこまでが作品なのか、分からない。

 長者町会場はかなり面白い。
 明日もこの続きをお送りします。
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コメント
  • タイムリー
    2010/10/30 18:25
    こんばんは。

    トリエンナーレの情報を調べていたところ、
    なんかこのフレーム見覚えある・・・
    と思ったらオオタさんのHPでした(笑)

    チケットは前売りで買っていたのになかなか行けず、
    結局明日の最終日、駆け足で回ることになってしまいました。

    中央広小路ビルはスルーするつもりだったのですが
    行ってみようと思います。

    水玉プリウスかベロタクシーには乗りたいです♪
  • トリエンナーレ楽しんできて
    2010/10/31 01:06
    ★ いちこさん

     こんにちは。
     元気でしたか?

     トリエンナーレ、明日が最終日ですね。
     私ももう少し早く行って、みんなに紹介したかったのですが。
     思った以上に面白かったです。
     全部見なくても一部でも楽しめるはず。
     愛知芸術文化センターはあまり並ばないかな。長者町は並ぶことになりそうです。
     私が乗れなかったベロタクシーも、乗ってみてくださいね。注目を浴びて照れくさいですよ(笑)。
  • 行ってきました
    2010/10/31 19:32
    トリエンナーレ。
    さすが最終日、芸文センターも作品によってはかなり並んでました。

    ベロタクシーには乗れませんでしたが、草間プリウスで
    街ゆく人々の注目の中、優越感に浸りつつ長者町へ移動(笑)
    長者町は、ある意味衝撃的な作品が多く面白かったです。

    いちばん印象に残ったのはやはり芸文センターの
    宮永愛子さんの作品でした。
    ゆっくり、静かに鑑賞できたらもっと良かったかな。。

    おまけに長者町では大好きなグルマン(パン屋)にも
    寄れて楽しかったです。
  • 滑り込み
    2010/11/01 01:41
    ★いちこさん

     こんにちは。
     トリエンナーレ、行ってきたんですね。滑り込みセーフでしたね。よかった。
     ベロタクシーより乗るのが難しい水玉プリウスに乗ったんですか。いいなぁ。その様子を激写したかった(笑)。

     お気に入りの作品や作者は見つかりましたか?
     宮永愛子のナフタリンはよかったですね。あれだけはもっと早い段階で見てみたかった。できれば写真も撮りたかったなぁ。

     なにはともあれ、トリエンナーレも終わりましたね。ちょっと寂しい。
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