写真を撮りたかった名古屋市美術館 <トリエンナーレ・第二回>

トリエンナーレ2-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 16-45mm f4



 トリエンナーレ紹介の第二回目は、名古屋市美術館編をお送りします。
 といいたいところなのだけど、ここは館内すべてが撮影禁止なので、お見せする写真が一枚もない。一般によく知られた作家の作品でさえ言葉だけで説明するのは困難なのに、話す方も聞く方もまったく知らない作家の知らない作品を言葉だけで伝えるなど、ほとんど不可能に近い。それを言っちゃあおしまいよという、自分の目で確かめてくださいとしか言いようがない。
 とりあえず、ここを見てくださいという逃げの手を打って、私の名古屋市美術館紹介に代えさせていただきます。
 個人的な感想としては、あまり印象に残るものがなかった。オー・インファンのお香が燃えている文字の作品とか、ホアン・スー・チエの光るエイリアンのギミックみたいなのとか、塩田千春の血管的なチューブとか、そのあたりはそれなりに楽しめた。
 ジェラティンの光る床みたいなのは面白かった。あれはよかった。
 トリエンナーレのチケットで美術館の常設展も見られる。名古屋市美術館の代名詞ともなっているモディリアーニの「おさげ髪の少女」は、やはり素晴らしい。顔の作りとしては左右対称ではないし、ゆがんでいたり、なで肩すぎたり、ちょっとおかしなことになっているのだけど、瞳がとても魅力的で力強くて、じっと見ていると目が合ったようで目が離せなくなる。しばらく絵の前から離れられなかった。
 館の前の通路に、赤い紐みたいなのがたくさん引っかけられている。なんだこりゃと思ったら、これも作品だったらしい。ただの紐ではなくハンモックなんだとか。名古屋市美術館を設計した黒川紀章はあの世でどう思っているだろう。
 これからトリエンナーレを短期間で回ろうとしている人に対するアドバイスとしては、まず愛知芸術文化センターへ行くべきで、次は長者町がいい。この2ヶ所は楽しめる。名古屋市美術館と納屋橋は余裕があればということでいいと思う。

トリエンナーレ2-2

 中ではまったく撮れないので、外から中を撮ってみる。大きな人形がトンカン、トンカン、何かを叩いているような動きをしているのだけど、この写真からは伝わらない。
 写真撮影可にしてもよさそうなものもあったのに、全面禁止は残念だった。個人的には写真を撮れないと楽しくない。
 トリエンナーレは、鑑賞型というより体験型と呼んだ方がいいようなアートイベントだ。映像作品も多い。それはそれでいいのだけど、ネット時代の今、キーワードは共有なのだから、今後はもっと時代に即した形に変化していくべきだと思う。個人撮影が禁止なら、公式に写真や動画を配信して現地に行けない人も楽しめるようにするとか、色々方法はある。
 3年後(トリエンナーレはイタリア語で3年に一度という意味)は、どんなふうに変わるのだろうか。

トリエンナーレ2-3

 被写体は館の中にではなく外にある。

トリエンナーレ2-4

 ラブ&ピース。
 公園の一角にある落書きコーナー。これもアートなのか。

トリエンナーレ2-5

 くちびる。

トリエンナーレ2-6

 少し離れた場所にある中央広小路ビルでも作品がある。このピップ&ポップ(ニコル・アンドリヤヴィチとタニヤ・シュルツ)の作品も楽しみにしていたものの一つだ。これはぜひ見て欲しい。
 少し場所が分かりづらいので、街中のあちこちに立っているトリエンナーレスタッフに訊ねた方が早い。長者町と栄と名古屋市美術館の中間くらいに位置している。

トリエンナーレ2-7

 砂糖菓子のように繊細で、見ていると幸せな気分になる色遣いだ。食べられそうでもある。
 素材はプラスチックや顔料粉などだそうだ。
 人気作品で鑑賞は人数制限があるから、かなり待たされたけど、待ってでも見る価値がある。

トリエンナーレ2-8

 影の穴が星の形になるライト。原理はよく分からない。
 期間限定で名城公園で行われたものの縮小版だ。
 近くにいた女の子に助手をしてもらって撮る。

トリエンナーレ2-9

 葉っぱのついた木の枝だとこんなふうになる。
 一発芸的なものだけど、面白いと思った。

トリエンナーレ2-10

 長者町エリアの一角にいる馬。乱暴に作ってあるようだけど、離れるとちゃんと馬に見える。

トリエンナーレ2-11

 水玉プリウスの黒が走っていた。全部で3台あって、当日予約をすると無料で乗れるそうだ(要チケット)。

トリエンナーレ2-12

 ベロタクシーはたくさん走っている。これもチケットを持っていると無料で会場から会場へ運んでくれる。
 一度くらい乗っておけばよかったかなと思った。

トリエンナーレ2-13

 オマケは、COP10の写真。
 オアシス21の特設ステージにいるのは、江戸家猫八師匠だ。得意の動物の鳴き真似を交えつつトークイベントを行っていた。聞き入っている人たちの年齢層が高かった。

 トリエンナーレ紹介は明日以降も続く。

2 Comments

ただとき  

ラブ&ピースは芸術ですよ、センスいい

ピップ&ポップな色はPENTAXのお得意のボディ内編集機能かと思うくらいきれいですね

好きですこう言うの

2010/10/28 (Thu) 19:49 | EDIT | REPLY |   

オオタ  

落書きは失礼だったか(^^;

★ただときさん

 こんにちは。
 ラブ&ピースは、落書きじゃないかもしれないですね。
 センスもあるし、色もたくさん使ってるし、適当に描いたとは思えない。

 ピップ&ポップは、写真よりも実物の方がきれいでした。
 すごく繊細で、可憐な造形です。

2010/10/29 (Fri) 01:44 | EDIT | REPLY |   

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