雨の犬山城戦国武将物語

犬山武将物語-1

PENTAX K-7+PENTAX DA DA 55-300mm f4-5.8 / 16-45mm f4



 なんとか最後まで雨が降らずに持ってくれ、という願いは通じなかった。ポツリ、ポツリと落ち始めた雨は、やがて雨脚を強め、本降りになった。自称晴れ男の看板を納めるときが遂にやってきたか。雨はいっこうにやむ気配を見せない。
 しかし、撮った写真を見て、雨は天の恵みだったことを知る。一枚目のこの写真を撮れただけでも行ったかいがあった。雨が降らなければこの写真は撮れなかった。晴れだけがいい天気というわけではないことを、あらためて思い知った。
 行ってきたのは、犬山で行われた、犬山城戦国武将物語というイベントだ。
 少し前に初めて知ったのだけど、今年で6回目になるそうだ。前日の土曜日は、秋の犬山祭りが開催されていた。
 城下町を甲冑武者が歩いたり、広場で火縄銃の演武が行われたりするというものだ。名古屋城の宵まつりで撮った鉄砲隊がよかったので、もう一度撮りたいと思っていた。

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 城下町はまずまずの賑わいを見せていた。
 天気予報は、夕方から小雨模様という微妙なものだった。晴れていたら、もっと大勢の人が訪れていたんじゃないだろうか。
 遠くの山の上に小さく見えているのが、国宝の犬山城だ。お城好きで知られるロンブーの淳が、観光特使をやっている。
 犬山城は今日は登らなかった。

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 広場でのイベントに先駆けて、城下町を甲冑武者や踊り子さんたちが練り歩いた。

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 行進が終わったところで、みんなが広場に集まり、参加グループや参加者の紹介が行われた。
 これは女性の武者グループだ。凛々しい。

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 規模はだいぶ違うものの、名古屋まつりの犬山版と言っていい。
 犬山城城主の成瀬正成や、正室おやすの方などは、一般公募で選ばれた人が扮していた。
 甲冑師の偉い先生がいて、自分で作った甲冑を身につけて参加していた人も多いそうだ。
 やや緩いところはあるものの、全体的におちゃらけずに真面目にやっていたところに好感を持った。武将たちもそれぞれなりきっていた。

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 ちびっこ武者たちもたくさんいた。

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 こういうイベントに太鼓演奏はつきものだ。まずは太鼓を叩かないと始まらないようなところがある。

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 ヤングアイドルみたいな女の子たちと「武将かぞえ歌」の歌詞の内容とのギャップがよかった。
 ご存じ岡崎の家康は、不遇な幼少期を乗り越えて、見事天下を取りました、みたいな歌詞を、元気いっぱい歌っていた。

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 たいていのイベントで鳴子踊りが行われるようになったのは、やはり、どまつり以降のことだろう。各地にチームも増えて、日頃から練習しているから、こうやって披露する場所があることはいいことだ。急造のチームじゃないし、踊りもしっかりしている。

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 出陣シーンの寸劇が始まった。書状を持った家臣がお殿様に届け、殿がそれに書いたら、いざ出陣となる。
 わりと本格的で、なるほど、当時もこういう場面は必ずあったことだろうと思われた。
 昔の人は、戦国武将でもすごく字が上手い。秀吉なんかも、貧しい農民の出とは思えないほどちゃんとしている。出自は言われているよりもよかったんじゃないだろうか。幼少時代にまったく読み書きも習わずに育って、戦に明け暮れていたとしたら、あんな字は書けないはずだ。どこかで猛勉強、猛練習したんだろうか。

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 このあたりからだんだん雨が強くなっていった。
 最初は小雨で濡れたままカメラだけタオルを巻いてかばっていたのだけど、それでは持たなくなって傘を差しての撮影となった。

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 雨の中、火縄銃演武が始まった。ぎりぎりといった感じで、もう少し強くなっていたら、たぶん中止になっていただろう。雨の日は火縄銃は使えないというのは、ゲーム「信長の野望」では常識だ。
 実際、火薬が塗れて、何発か不発になっていた。演武の内容も、一部変更があったようだ。

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 ポジション取りがまずかったとも思ったけど、正面に回ると背景が建物になってしまって興が冷める。バックに林があるところということでここを選んだから、そういう意味では間違いではなかった。

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 余韻の煙と火花。カッコイイ。
 やっぱり火縄銃演武はいいものだと再認識した。

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 このあと、小牧・長久手の戦いの再現ドラマなどがあったのだけど、お目当ての火縄銃を撮ったので、広場から離れた。
 雨が強くなり、観客もこんな感じでまばらになった。天気がよければ、4重、5重に取り囲んでいたはずだ。

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 自分はいくら濡れてもかまわないのだけど、鞄がかなり濡れて、デジやレンズが心配になったので、もう帰ることにした。晴れていたら、城下町を散策して、夕方、木曽川沿いで夕焼けを撮ろうと予定していたけど、雨ではどうしようもなかった。
 それでも、雨だからこそ撮れた写真があって、充分満足できた。むしろ雨でよかったと言える。なので、晴れ男は返上しないことにした。晴れるべきときは晴れる。これまで何度も雨の天気予報を覆して晴れさせてきたのだ。今回は雨の必然があったと思うことにする。

 本編に入らなかった写真があるので、追記に載せておく。
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 甲冑隊の入場シーン。

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 エイエイ、オー! 勝ちどきをあげる。

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 足軽鉄砲隊の火縄銃実演。火薬抜きか、ごく少量使っているか。

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 その気になって、ひとりチャンバラごっこを始める少年。

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 突然、空から大きな音がしてきて、何事かと空を仰いだら、戦闘機が編隊で飛んできた。近くの各務原航空基地で行われていた航空祭のブルーインパルスだ。犬山にいながらにしてこれが撮れたのはラッキーだった。編隊で飛んできたのは、このとき一回だけだった。

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 殿の杯に酒をつぐ巫女さん。昔はこんなシーンがあっただろうか。

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 赤備え。バックの紅葉している木とマッチしていた。

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 鉄砲隊の一斉撃ち。
 またこんなイベントがあったら、撮りにいきたい。

2 Comments

ただとき  

>ポジション取りがまずかったとも思ったけど、正面に回ると背景が建物になってしまって興が冷める

この写真、いいですね、バックのボケも良い感じ

一枚目と争う良い写真ですね

2010/10/25 (Mon) 18:37 | EDIT | REPLY |   

オオタ  

雨も撮りたいけれど

★ただときさん

 こんにちは。
 ありがとうございます。
 雨が降らないでと願いつつ行ったんですが、狙いとは違った写真が撮れてよかったです。
 雨ももっと撮りたいと思いつつ、やっぱり雨は大変。(^^;
 一応、ボディは防滴とはいえ、レンズは違うし、濡れて壊したら悲しいから。

2010/10/26 (Tue) 00:23 | EDIT | REPLY |   

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