
PENTAX K10D+PENTAX DA 16-45mm f4
大門の紹介がまだ途中だった。話があちこち飛んでいて、何が終わっていないのか自分でもよく分からなくなっている。とりあえずは、名古屋駅西シリーズと佐久島シリーズが終われば、一段落するはずだ。このあと出かける予定のトリエンナーレと名古屋まつりの前に、できればこれらを終わらせておきたい。
そんなわけで、今日も二本立てでいってみる。二本目は大門散策の後編ということでお届けします。
大門はどこが見所なのかよく分からず、同じところをぐるぐる回ることになった。エリアとしては、西の鳥居通4から東の椿町の横筋と、南の大門交差点から北の大秋町4の縦筋が交わるあたり一帯ということになるのだと思う。
このときは自転車に乗りながらだったので、歩きとは少し違う視点になったかもしれない。もし歩いて回っていたら、写真も多少違ったものになっただろう。自転車と歩きと、それぞれのメリットとデメリットがある。

角の家というよりコーナーの家と呼びたい。道に合わせるように角が丸くなっている家というのがたまにある。丸い方が通行者にとっては見通しがよくなるし、家の人にしても車がこすっていかないという安心感がありそうだ。
この家はもう人が住んでいないようだ。かつてはお店だったかもしれない。

こんなオールドファッションの店構えが似合うのも大門という町だ。
筆とか硯とかを中心とした書道屋さんのようだ。文具店とうたっているものの、匂い付きの消しゴムとかは売ってそうにない。

廃アパート。古いには古いけど、それほど築年数が経っているようにも見えない。
大門あたりから名古屋駅までは、1キロちょっとだから、便利といえば便利だけど、日常的に歩くにはやや遠いか。西の中村日赤駅から地下鉄に乗ると北を回るから名古屋駅は3駅目になる。
名古屋の駅裏は昔から馴染みがなくて、よく知らない。自分が住むというイメージが沸かないところだ。

民家の玄関先で猫が水を飲んでいた。下町には猫がよく似合う。

昔日の面影を色濃く残す建物。中村遊郭があった頃、この建物は遊郭として使われていたところだ。
長らく料亭稲本として営業していたけど、それさえも時代の波に飲み込まれて、現在はデイサービスべんがら亭となっている。
大門も、ここ数年でかなり様変わりしてしまったようだ。

べんがら色を見ると、東山魁夷の一力を思い出す。絵を知っていて、あとから実際の京都の一力を見たので、けっこう感動した。ああ、あの一力がそのままある、と。

素盞男神社があった。詳しくは知らないけど、名前からしてスサノオを祀っているのは間違いない。
どういう経緯で祀られるようになったのかなど、詳しいことは調べていない。
近くには松原八幡社というのもあった。
お寺はたくさん点在している。

すごい合体ぶりだ。日本家屋とコンクリートの建物を強引にくっつけている。そして、両方が崩壊しかけている。見ていても危なっかしい感じだ。

上の階のブラインドの羽みたいなのが面白くて撮った。一階を見たら、そこにも味わいがあった。

写真では古い建物ばかり撮っているけど、実際は普通の住宅街に近い景観となっている。
ただ、高い建物は少なく、昔ながらの家が点在する低い町並みと、遠くに見える高層ビルとのギャップは激しい。

これは長屋といっていいんじゃないだろうか。とても懐かしい雰囲気だ。子供の頃は、こういう長屋造りの家屋がまだたくさんあった。気づいたらほとんど消えてなくなっていた。

何かの看板がかかった古めの家。千歳の上の文字が読み取れない。何が書いてあったか覚えていない。
ひょっとすると旅館かもしれない。

黒いトタン張りの建物は、大門寺というお寺さんらしい。
これで私の大門散策は終わりとなるのだけど、大門横丁と大門小路を見つけられなかったのが、とても心残りだった。かなり探したつもりだったのに、見つからなかった。チャンスがあれば再訪したい。
このあと、更に東に進んで、駅西銀座を散策した。そのときのことはまた次回ということにしよう。