5年越しの約束を果たすことができた矢勝川の彼岸花

花/植物(Flower/plant)
半田彼岸花1-1

PENTAX K-7+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / DA 16-45mm f4 / TAMRON 90mm f2.8



 午後の予定がキャンセルになり、ふと時間ができた。それなら半田に彼岸花を撮りにいこうと思いついた。
 3年くらい前に行ったつもりでいたら、前回は2005年だった。そんなに昔だったという印象はない。養老の津屋川へ行ったのも去年だと思っていたら、おととしだった。いつの間にか歳月は流れているものだ。
 今年は猛暑の影響で咲き揃うのが遅れていたことは知っていた。行けるものなら行きたいと、毎日半田市の彼岸花情報を見ていた。3日で情報の更新が終わったから、もう満開を過ぎていることは分かっていたのだけど、行けるタイミングとしては今日しかなかった。駄目でも仕方がないと、行くだけ行ってみることにした。
 現地に着いてみると、思った以上に終わっていて、がっかりしてしまった。けど、状況の悪さにくじけてはいけない、撮れる範囲で撮ればいいじゃないかと気持ちを切り替えた。
 写真はきれいなところだけを選んで撮っているから、これならまだ行く価値があると明日にでも行こうかと考えている人にはもうオススメできない。全体の半分くらいが枯れて、8割くらいは色あせた状態になっている。きれいに咲いているのは2割あるかどうかといったところだった。今年はきれいに咲き揃わなかったというからタイミングがいつも以上に難しかったようだけど、写真を撮るなら10月に入ってすぐあたりだっただろうか。彼岸花は咲いてしまえば終わるのは早い。
 ただ、最盛期ではなかったから撮れた写真もある。満開のときに行っていたら、今日撮ったのとは違う写真になっていた。どんなときに行っても、プラスとマイナスがあるもので、満開のときに行くことが必ずしも良い結果を生むとは限らない。
 今回、ぎりぎりでもあえて行こうと思ったのは、風景としての彼岸花が撮りたいと思ったからだった。彼岸花自体を撮るなら近所の河原や田んぼに咲いているものでも事足りる。けど、彼岸花風景は群生地でしか撮れない。それはごく限られている。
 花の状態はよくないだろうから、夕焼けと絡めて撮ろうと、あえて夕方前に着くように行った。思ったほど空が焼けなくてイメージ通りとはいかなかったものの、印象的な夕景も撮れたのでよかった。
 そんなわけで、今日は半田の矢勝川(やかちがわ)で撮ってきたばかりの写真をお届けします。

半田彼岸花1-2

 赤い絨毯という形容が大げさではないほど彼岸花が密集している。川沿い2キロにわたって200万本とも250万本ともいわれている。
 実は前回も1週間ほど遅刻して、満開のときの状態を見ていない。いつか本当に最高潮のときに行ってみたい。

半田彼岸花1-3

 訪れている人もまだけっこういたけれど、最盛期に比べたら全然少ない。それゆえに人を撮るのには都合がよかった。人が多すぎると人を撮れないジレンマに陥る。撮りたい被写体を整理しきれない。

半田彼岸花1-4

 おばさま二人組が、手にデジタル一眼を持って写真を撮りに訪れていた。これも時代の風景だなと思う。
 携帯カメラももちろんすごく増えているのだけど、ここ数年の間にデジタル一眼を持っている人の層がすごく広がった。

半田彼岸花1-5

 彼岸花とサイクリングも相性がいい。乗る方も、撮る方も。

半田彼岸花1-6

 きれいに咲いている花が少ないと、それだけ選択肢が少なくなる。いい花がいいシチュエーションで咲いているのを探すのが難しかった。

半田彼岸花1-7

 日陰に咲く彼岸花を写すと、がらりと印象が変わる。色あせ気味の花と色が残っている花とが混在していて、ムードのある絵になった。

半田彼岸花1-8

 彼岸花を見学する人たちの横では、田んぼで稲刈り作業をする農家の人たちがいた。今は一番忙しいときだから、彼岸花どころではない。

半田彼岸花1-9

 ちょっとしたコスモス畑もあって、だいぶ咲き始めていた。
 日中シンクロで撮るハイキーなコスモス。今年はこの路線でもう少し撮っていきたい。

半田彼岸花1-10

 被写体として人気のお地蔵さん。

半田彼岸花1-11

 そろそろ日没が近づいてきた頃。ここからはシルエットの時間だ。

半田彼岸花1-12

 しゃがんで彼岸花を撮る白レンズ・赤ハチマキ軍団の人たち。

半田彼岸花1-13

 西日を浴びながら土手をゆく二人。

半田彼岸花1-14

 田んぼのあぜみちにとめられた農家さんの軽トラ。
 作業は日没で暗くなっても続いた。

半田彼岸花1-15

 シルエットと夕焼けばかり追いかけていて、彼岸花を撮るという目的を忘れかけていた。

半田彼岸花1-16

 日没後に撮る彼岸花は、しっとり深い色合いになる。光の反射が消えて、PLフィルターを使ったような写りだ。
 そういえば、PLフィルターを持っていったのに、使うのを忘れていた。

半田彼岸花1-17

 ほとんど光がなくなって、最後は三脚を立てて撮った。お願い、5秒動かないで、という願いが通じて、撮れた一枚。

半田彼岸花1-18

 ここまで暗くなってしまうと、もう彼岸花がどうこうという話ではなくなってしまった。写真を撮っていた人たちも、もちろんとっくに帰ってしまった。私も帰ることにした。

 条件としてはあまりよくなかったわりにはいろいろ撮れて満足した。行っておいてよかった。
 2005年に矢勝川をあとにするとき、また来年来ますという約束を心の中でしていたのに、約束を守るのに時間がかかってしまった。ようやく心のつっかえが一つ取れたような気分だ。
 今年の彼岸花はこれでもういい。思い残すことはない。
 次はコスモスだ。見頃はもう少し先だから、それまでにどう撮るかのイメージを作っていこう。
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コメント
  • やはり撮る人が違うと…
    2010/10/07 23:16
    はじめまして。足跡から参りました。我がブログへのご来訪ありがとうございました。
    自分も昨日矢勝川へ行ってきました。本当にきれいで感動しました。そして今日こちらのブログでまた昨日のあの風景がよみがえってきました。本当にすばらしい写真ですね。撮る方が違うとここまで違うんだと改めて写真の深さを知りました。とても勉強になりました。
    事後申告になりましたがトラックバックをさせていただきました。もしご迷惑なら外してくださいね。
    それではお邪魔いたしました。また来ます。
  • 管理人のみ閲覧できます
    2010/10/07 23:52
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 同じ日でしょうか
    2010/10/08 03:06
    ★吉良吉田 佐屋さん

     はじめまして。
     訪問とコメントありがとうございます。
     同じタイミングで矢勝川の彼岸花を見にいかれたようですね。
     少し遅かったけど、まだけっこう楽しめましたね。
     私も名鉄の赤い車両と絡めて撮ろうと思ったのですが、微妙に絡みきらず、もどかしい感じでした。
     橋梁のあたりは彼岸花もまばらで。

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