夏の静岡遠征は三保海岸の記憶 <第三回>

観光地(Tourist spot)
三保の松原3-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 16-45mm f4 / DA 55-300mm f4-5.8



 暑い、暑い、といっていた夏も終わり、秋風が吹き始めると、早くも夏の記憶が薄れてゆく。あの日見た風景も、撮った写真も、なんだか夢か幻のように思えてくる。確かにあの日、あの場所に私はいた。月日が流れて、写真を見返したとき、そのときの感覚が蘇るだろう。断片的なシーンの記憶と共に。
 今年の夏はもう戻らない。次の季節を迎えるしかない。夏が恋しければ、来年まで行かなくてはならない。それだけでも生きる理由になる。生きる意味なんて、単純なものだ。
 まだ行ったことがないところへ行き、見たことがないものを見る。それもまた、もっと生きたいという原動力になる。
 私たちが未来を目指すのは、大切な思い出があるからだ。思い出をたくさん抱えて、未来へ向かう。そこにはきっと、あらたな思い出となる出来事が待っている。
 さようなら、今年の夏。また来年、会おう。はじめまして、今年の秋。今年もよろしく。

三保の松原3-2

 それぞれの夏、それぞれの海、それぞれの記憶。
 写真にできることって、なんだろう、と考える。
 ひとつは記録、そして、キーワードは共有だ。

三保の松原3-3

 最後にもう一度、三保海岸から見る駿河湾の海を眺めて、まぶたの裏に焼き付けた。
 海をあとにして、駅へ戻る。
 バス停までの1キロちょっとが、微妙に遠かった。

三保の松原3-4

 今年はユリに縁がなかった。ヤマユリも、ササユリも、見ることができなかった。ちょっと寂しい。
 道ばたに咲いたタカサゴユリでは、彼女たちの代わりにはならない。ヤマユリが女王様とすれば、ササユリは王女様。タカサゴユリは道を歩いている庶民だ。品格が違う。
 オニユリになると、夜の女王様といった風格みたいなものがあるのだけど。

三保の松原3-5

 自家焙煎カフェの看板花。
 ものすごくごちゃごちゃに詰め込んだ花束みたいだけど、とっても賑やかで、見ていると元気をもらえるような花看板だった。

三保の松原3-6

 今年はあまりセミを撮らなかったなと思って撮った一枚。
 アブラゼミはありふれすぎていて、見つけても撮らないことがほとんどだ。年に一枚くらいは撮っておいてもいい。

三保の松原3-7

 清水市のマンホール蓋は、やっぱり三保の松原と駿河湾と富士山だ。
 ただ、清水市は2003年に合併して静岡市になったから、もう清水市というのはない。そのうちこの蓋も交換されることになるだろう。

三保の松原3-8

 神社のような、そうでもないような。
 鳥居があって、建物に注連縄が張られているから、神社のたぐいだろうとは思う。

三保の松原3-9

 三保半島の歴史というのはよく知らない。意外と古い家は少ない印象だった。港町でもないから、そういった風情もない。
 清水港は、半島の付け根の方の本島にある。清水次郎長の生家というのもあったのだけど、時間がなくて寄ることができなかった。

三保の松原3-10

 すずめ、という看板の建物。
 シャッターが狭いっ。体格のいい人は出入りできない。人だけでなく、幅のあるものも通らない。

三保の松原3-11

 御穂鶴とあるから酒蔵かと思ったら、酒蔵を流用した居酒屋だった。

三保の松原3-12

 人が住まなくなった家の周りには、いろんな草や花が生えている。雑草は隙あらばと、常に狙っている。こういう光景を見ると、この世界は自然と人とのせめぎ合いなのだと、あらためて思う。
 地球から人間がいなくなれば、わずか数百年で元の自然の姿に戻るという。自然の生命力は強いとも言えるし、その自然を抑え込んでいる人間の知恵もたいしたものだ。

三保の松原3-13

 そうだよね、そうくるよね、と思うネーミング。
 なんでもいける。喫茶はごろも、ホテルはごろも、はごろも食堂。はごろも幼稚園なんてのもいい。

三保の松原3-14

 清水駅に戻ってきた。アーケードの中も見てみたかったけど、電車の時間があった。
 このあとガンダムを見て、夜はこうた祭りで手筒花火を撮った。それらはすでに紹介した。これが夏の静岡遠征だった。
 静岡もだいぶ巡った。次は沼津から先だ。伊豆まで行くと、見るところがたくさんあるのだろう。
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コメント
  • 満月です
    2010/09/23 21:06
    1枚目の写真にしばらく釘付けでした。
    水平線とか地平線とかまっすぐな道が大好きなので。

    駿河湾の海の色、肉眼でもこんなに綺麗な色なんですか??
  • 直線好き
    2010/09/24 02:11
    ★いちこさん

     こんにちは。
     直線好きでしたか。その気持ち、私も少し分かります。
     地平線はなかなか見ることができないけど、水平線は気持ちがいいですよね。
     まっすぐな道も好きとなると、北海道へ行ったら楽しそうですね。
     行ったことありますか?
     私はいつか行こうと思っていて、なかなか思い切れずにいます。

     駿河湾の青は深い青で、見た目もかなりきれいです。
     ただ、写真に写る青とはやっぱり違うかな。
  • 2010/09/24 20:54
    駿河湾、ほんとうに綺麗なんですね。
    いつか行ってみたいです。

    北海道の真ん中あたりに行ったことがあります。
    今のところ最初で最後のひとり旅でしたが、
    景色と空気感が最高によかったですよ。
    あの開放感はちょっと忘れられません。
    まっすぐな道もたくさんありましたし♪

    オオタさんは行ったほうがいいです(なぜか断言)。

  • もう少し先
    2010/09/25 01:07
    ★いちこさん

     こんにちは。
     私、自分でも知らないうちに北海道行き、決定ですか?(笑)
     今はまだ、北海道を撮りきれる自信がないから、撮れるようになったと思ったら行くことにします。
    「北の国から」とか、「水曜どうでしょう」とか、北海道に対してはけっこう思い入れもあるのです。
     いちこさんは一人旅でしたか。北海道は一人旅が似合いますね。
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