夏の延長戦の海上の森を撮りに行く

森/山(Forest/Mountain)
海上9月1-1

PENTAX K10D+TAMRON 90mm f2.8 Macro / PENTAX DA 55-300mm f4-5.8



 先週、海上の森へ行ってきた。
 今年の夏は祭りを追いかけるのに夢中で、花も虫もあまり撮れないまま夏が去ろうとしている。海上の森も、6月の終わりに行ったきりで、丸々2ヶ月以上間が空いてしまった。夏の終わりにもう一度、森へ行きたくなった。
 やはり2ヶ月のブランクは長かった。季節は大きく移り変わり、夏が終わろうとしていることを実感することになった。暑さに惑わされて、まだ夏が変わらず続いているような気になっていた。けれど、季節は確実に移り変わり、秋がもうすぐそこまでやって来ていることを知る。
 それでも、夏の延長戦として、9月に森へ行けたのはよかった。あと一週間遅くなっていたら、もう完全に夏は去っていた。
 この日はまず湿地へ行って、そのあと、大正池に回った。篠田池も行くつもりでいたのだけど、日没までに間に合いそうになかったのであきらめた。ずいぶん日も短くなってきた。
 大正池の風景は、去年の夏とは違っていた。水の量が少なかったのか、立ち枯れの木の様子が変わっていたのか、なんとなく印象が違った。去年と同じ場所から撮った写真も、一年前とは別の風景だった。去年の方がよかったように思う。

海上9月1-2

 森トンネル。
 緑のトンネルも、初夏の頃と比べると、色あせた。道に落ちている枯れ葉も増え、秋の予感が色濃い。
 秋には紅葉があるけど、夏にあった多くのものがなくなる。秋の到来の前に、早くも寂しさを感じた。

海上9月1-3

 森の木漏れ日。
 今年の夏はあれほど元気だった太陽も、少しずつ力を失いつつある。

海上9月1-4

 身近から姿を消したハグロトンボも、海上の森へ行けば、いるのが当たり前のようにたくさん舞っている。ひらひらと優雅に飛ぶイメージがあるけど、実際にはけっこう素早い。飛んでいるところを撮るのは難しかった。

海上9月1-5

 トンボの顔をアップで撮ると、なんとなくオジサンっぽい。手足も毛むくじゃらだし。
 こいつはアカネトンボの何かだと思うけど、どうだろう。リスアカネとか。ノシメトンボかもしれない。

海上9月1-6

 9月ともなれば、ハッチョウトンボも、残るのはわずかとなった。このときは、オスメス、1匹ずつしか見つけられなかった。
 また来年の再会を楽しみにしたい。

海上9月1-7

 飛んでいるトンボを至近距離で撮るというのも、毎年夏のテーマなのだけど、今年もそれは実現できなかった。相当に難しい。10分やそこらではなく、1時間でも2時間でも、腰を据えて取り組まないと成功しそうにない。
 やっとピントを合わせたギンヤンマも、これでは遠すぎて成功とは言えない。

海上9月1-8

 とても小さいテントウムシ。ヒメカメノコテントウか。
 もぞもぞして今にも飛び立ちそうで、飛ぶ瞬間を狙っていたけど、一瞬過ぎて反応できなかった。

海上9月1-9

 一般的な蝶が少なくなっても、セセリ蝶は秋が深まっても飛んでいる。夏が終わる頃に増えてきて、最後は11月くらいまでいる。
 蛾みたいできれいじゃないけど、近くで見るとつぶらで大きな目をしていて、かわいくないこともない。

海上9月1-10

 蜘蛛はまだたくさんいたけど、これからはだんだん羽虫も少なくなっていく。巣を張って獲物がかかるのをひたすら待つというのも、効率がいいんだか悪いんだか。

海上9月1-11

 湿地に咲く、ホザキノミミカキグサ。紫色の可憐な花。
 見た目は弱々しいけど、これは食虫植物だ。根に小さな罠袋を持っていて、そこに入ってきた動物プランクトンを消化吸収する。

海上9月1-12

 湿地の池。何の草かは知らないけど、面白い光景だったので撮る。

海上9月1-13

 カエルくんたちも、あっちでピヨンピヨン、こっちでピヨンピヨンと、飛び跳ねまくっていた。
 こいつはたぶん、トノサマガエルだ。トノサマガエルは模様に変化が大きい。

海上9月1-14

 海上の里の晩夏風景。草刈りをしていた。そろそろ稲の刈り入れだろう。

海上9月1-15

 センニンソウだと思うけど、もう一つ確信は持てない。

海上9月1-16

 歩いていたら、少し離れた茂みからグエグエッと鳴き声がして、バタバタバタっと、何かが飛んだ大きな音がして、驚いた。
 望遠でのぞいてみると、見慣れない大きな鳥がいた。コジュケイか。東山植物園のリス園で見たことがある、あいつに似ている。コジュケイって、こんな森の中にいるものなんだろうか。
 もともとは中国や台湾に生息する鳥で、日本に持ち込まれたものが野生化したらしい。
 それにしても、海上の森とコジュケイの取り合わせは意外な気がした。

 これらが、夏の終わりの海上の森で私が見たものだった。
 写真は他にもあって、普通なら2回に分けるところなのだけど、在庫写真がたくさんあるので、先を急がないといけない。
 残りは追記に載せておくことにする。
海上9月1-17

 竹林風景。
 竹もやはり新緑の頃が最も美しく、夏が終わる頃には色が少し褪せてくる。

海上9月1-18

 トンボは近づくとグロテスクさが増す。ある程度離れて見る分にはきれいな生き物なのだけど。

海上9月1-19

 コオロギは、きれいな声で鳴かなければ、きっと嫌われていた。見た目が悪い。家の中で跳ねていたら、駆除の対象になっていた。

海上9月1-20

 サワシロギクの中で忙しそうに動き回るアリたち。花粉でも集めていたのだろうか。

海上9月1-21

 黄色はミミカキグサ。こいつも地中のプランクトンを捕って生きている。

海上9月1-22

 蝶の翅は、こちら側が表側ということになるのだろうか。
 ベニシジミは、外側には紅色があるけど、こちら側は黒っぽい灰色で、名前とは似つかわしくない色をしている。

海上9月1-23

 キバナコスモスは夏の花で、そろそろ秋のコスモスと交代する。
 秋は秋で撮るものもある。夏の終わりを嘆くまい。
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