せともの祭に行ったのは買い物ではなく写真が目的 <第一回>

イベント(Event)
せともの祭1-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / TAMRON 28-75mm f2.8



 昨日、今日と愛知県瀬戸市で、せともの祭が行われた。私は土曜日の初日に行ってきた。
 最近は、9月の第2土日になっていて、第79回の今年は、9月11日(土)、12日(日)だった。
 この時期ということもあって、多くの年が2日のうち1日は雨が降るというジンクスがある。今年は2日ともよく晴れた。加藤民吉が九州に残してきた奥さんが恨んで雨を降らせるのだと、この地方ではまことしやかに語れている。今年は晴れ男の私が勝ったけど、その分、来年は2日連続で雨が降るかもしれない。
 瀬戸は二人の恩人がいる。一人は、瀬戸焼の開祖となった加藤景正で、もう一人は中興の祖である加藤民吉だ。
 加藤民吉は、磁器の技術を九州で会得して持ち帰り、衰退しかけていた瀬戸焼を復活させた。
 だから、瀬戸には大きなお祭りが年に2回ある。4月の陶祖まつりと、9月のせともの祭と。せともの祭は、磁祖である加藤民吉に感謝して行われる祭りで、昭和7年に始まった。さかのぼれば更に歴史は古く、民吉が生きていた江戸時代後期の1800年前後から始まっている。
 旧暦の8月20日に、民吉の家で行われていた祭事が起源で、民吉の死後、二代目が初代を窯神社に祭り、窯神祭として行うようになった。
 第二次大戦中の昭和19年と、翌20年は中止されたものの、それ以外は今までずっと続いてきている。
 現在は、陶磁器の廉売市という位置づけが色濃い祭りになっている。各種イベントも行われて、瀬戸はこの2日間、大変な人出となる。今年の初日は21万人だったそうだ。毎年、2日間で40~50万人の人が訪れる。
 上の写真は、ミスせともののクイーンだ。かなりかわいい。
 毎年、クイーン一人と、ミスせともの二人の三人が選ばれて、せともの祭を盛り上げる。
 案の定というかなんというか、ミスせとものが行くところ、男性カメラマンたちが取り巻きとなってシャッターを切りまくるという光景になる。私もその中の一人ではあったのだけど、ミスコンクイーンの威力はたいしたものだと、あらためて思い知らされた。無料のモデル撮影会と思えば、このチャンスを逃す手はないという心理は理解できる。

せともの祭1-2

 今年の三人はレベルが高かったんじゃないだろうか。追いかけてでも撮るに値するモデルさんたちだった。
 瀬戸市民限定というわけではなく、愛知県民で瀬戸に来られれば資格はあるらしい。
 お仕事としては、せともの祭のPR活動と、せともの祭本番で花を添えることだ。
 あと、年明け5日の七福神と、4月の陶祖まつりでも活躍する。
 昔は、岩屋堂とかで着物を着てのモデル撮影会も開かれたそうだ。それはぜひ復活させてくれないだろうか。あったら行きたい。

せともの祭1-3

 せともの祭に行くのは、ずいぶん久しぶりだった。今年はイベント関係の写真を撮るのが目的だった。
 予定としては、10時から窯神神社で行われる養生館武道奉納演武を撮ることから始めるつもりだったのだけど、遅刻して到着したのが10時20分頃で、30分程度行われるとあったから、最後少しだけでも見られるかと思ったら、すでに影も形もなかった。早々に終わってしまったのだろうか。
 そうこうするうちに、10時30分から窯神神社祭典が始まった。民吉を祀る窯神神社の祭礼で、これも撮ると決めていた。

せともの祭1-4

 祭典というから、巫女さんが舞い踊ったりするのかと思ったらそういうものではなく、神職が祝詞を唱えたり、集まった関係者が参拝をしたりというものだった。一般的なお礼参りのようなものだ。
 神職の装束は変わっていた。祭礼用なのだろう。

せともの祭1-5

 何人か写真を撮っている人もいた。関係者だろうか。
 せともの祭に行って、こんなところまで写真を撮りに訪れる一般人は少ない。

せともの祭1-6

 窯神神社はかなり高台にあって、自転車を押しながら歩いて登るのは大変だった。前に一度、車で来たことがあった。
 この裏手には、瀬戸のグランドキャニオンと呼ばれる場所がある。ガラスの原料となる珪砂を採掘している場所で、採掘されて何もない広大な土地が広がり、たまった水がなんとも美しいブルーをしているのだ。
 残念ながらこの場所からは一部しか見られず、夏場は草木が生い茂っていて視界が悪い。冬場の方がよく見える。
 危ない現場だから当然立ち入り禁止なのは分かるけど、これは観光資源になるから、どこか見渡せる場所に展望台を作って欲しい。珍しい風景だから、見に訪れる人がたくさんいるはずだ。

せともの祭1-7

 次に行ったのが、熊野神社だった。
 ここで子供相撲大会が開かれていて、なんとなく面白い被写体になりそうだという予感があった。
 この神社を訪れるのは初めてだった。まずは挨拶をする。

せともの祭1-8

 子供相撲はとても面白かった。想像以上だ。
 動きが意外と速く、勝負はあっけなくついてしまうから、シャッターチャンスはわずかしかない。相撲そのものよりも表情を捉えるのが楽しかった。

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 最初は照れくさそうにしていた子供たちも、だんだん力が入って、勝負は白熱してきた。
 長い戦いになると、見てる方も力が入ってきて、思わずガンバレ! という声援があちこちから飛ぶ。そこだ、いけ-! 負けるな! と叫ぶお母さんも熱くなっていた。

せともの祭1-10

 子供相撲があんなに楽しいとは思わなかった。写真を撮ってる私まで声援を送りたくなるほどだった。

せともの祭1-11

 負けて号泣する女の子。見てたら、私も泣きそうになった。危なかった。子供相撲を撮りながら泣いてる人はけっこう変だ。子供の親でもないのに。
 でも、なんだか、自分の昔の純粋だった頃の感情がふいに蘇ってきたのは確かだった。一瞬、小学生の頃に戻ったみたいだった。

せともの祭1-12

 我が子を応援するお母さんとお父さん。
 勝てば嬉しいし、負けるとやはりちょっぴり悔しい。

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 ときには投げの大技も出る。
 私の予定の都合で、低学年の3年生までしか見られなかったのが、少し心残りだった。高学年になれば、もっと迫力の相撲が見られただろう。

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 負けて泣いているお姉ちゃんと、慰めるお父さん。
 泣いているお姉ちゃんを写真に撮る妹。家族らしくて、いいシーンだった。

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 少年も泣いていた。今どきの子供といっても、子供は子供だと、安心した。
 子供相撲は予想以上にドラマチックなものなのだった。

 今日は日曜日ということで、サンデー料理を作ったのだけど、不注意で撮った写真を消してしまった。料理はすでにおなかの中で、写真は残っていない。なので、サンデー料理ネタができなかった。代わりに前倒しで、せともの祭の話にした。
 せともの祭の写真には、まだ続きがある。それはまた次回ということにしたい。
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