大森天王祭は想像していた以上に本格派

風物詩/行事(Event)
大森天王祭-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8 / PENTAX-M 50mm f1.4



 大森にある八剱神社の夏祭り、大森天王祭がある。長く近所に住みながら、そんな祭りがあることを知ったのは去年だった。
 大森といえば、名古屋に引っ越してきて、一番最初に住んだ町だ。大森八剱神社は、私にとって氏神のような存在といえるわけで、そのお祭りを一度も見たことがないというのもちょっとまずい。
 そんなわけで、今年初めて見に行ってきた。
 あらかじめ時間とコースを教えてもらっていたので、どこに山車がいるかはすぐに分かった。
 わっ、意外と本格的。それが第一印象だった。
 朝の10時から始まって昼の12時半までが午前の部。午後は夕方の4時から夜の9時半までの長丁場だ。
 現地に到着したのは4時半くらいだったか。夜の様子を見たかったので、遅めに出向いていった。
 瀬戸街道を東へ西へと練り歩きながら、ときどき脇道に入っていくというコースを辿る。どうしてそんなにも時間がかかるのだろうと疑問に思っていたけど、曳いている様子を見て、なるほどこれは時間がかかりそうだと納得した。

 この祭りがいつ始まったのかは定かではないようだ。この地区で疫病が流行ったとき、厄払いのために大八車二台に提灯をぶら下げて村を練り歩いたところ疫病が治まったことから、祭りとして定着していったと伝わっている。
 大森八剱神社の歴史は古く、一説によると平安時代が始まる前年の793年に、この地域を支配していた山田連(むらじ)によって創建されたといわれている。
 名前からしてヤマタノオロチに何らかの関係があったのだろう。主神としてスサノオが祀られている。
 その他の祭神に、ヤマトタケルと、天火明命(アメノホアカリ)がいる。アメノホアカリは、尾張氏の祖神とされる神で、山田連一族は尾張氏の末裔と考えられている。このあたりは古墳も多く造られた。
 天王社は、八剱神社の中にある境内社の一つだ。牛頭天王(ごずてんのう)を祀っていて、神仏習合の歴史の中でスサノオと牛頭天王は同一視されたことで、あとから天王社を勧請と考えられる。
 牛頭天王の天王祭で有名なのが、津島の尾張津島天王祭と、京都八坂神社の祇園祭だ。大森の天王祭も、その流れを汲んでいる。

大森天王祭-2

 曳かれている山車は、明治中期に東之切(東区古出来)から買ったものだそうだ。
 けっこう新しい印象を受けるのは、何度か改修されたり、部分的に新調したりしているせいだ。大きな直しとしては昭和58年に行われて、幕類もそのときに新しくされた。屋根は平成9年に作り直したものだ。
 四本柱に唐破風の屋根を持つのが一般的な名古屋型なんだとか。
 曳いているのは厄年の氏子たちで、本厄が舵取りをして、前厄が前で曳き、後厄が周りを囲んでいるという配置らしい。

大森天王祭-3

 揃いの衣装も本格的で、正直、こんなちゃんとした祭りだとは思っていなかった。町内会のちょっとしたお祭りくらいに考えていた。これほど大がかりな祭りが行われていたことを今まで知らなかった自分にも驚いた。

大森天王祭-4

 山車の前にはからくり人形が立っていて、踊りを舞っている。
 もともとは瀬戸の山車で使われていた唐子人形を、三番叟人形に作りかえたものだそうだ。

大森天王祭-5

 曳くだけでもけっこう重そうなのに、コーナーではいったん持ち上げて、力業で強引に向きを変えなくてはならない。みんなで力を合わせて、うぉりゃーっという感じで方向転換させていた。

大森天王祭-6

 後ろをついて回ってもあまり変化はなさそうだったので、いったん現場を離れることにした。
 瀬戸電沿いに写真を撮りながら尾張旭まで行って、日没になったところで引き返してきた。

大森天王祭-7

 浴衣姿の女の子がいると思ったら、近くの小学校で盆踊りがあるようだ。昔懐かしい雰囲気がそこにあった。

大森天王祭-8

 少し暗くなりかけたときに、再び山車のところまで戻ってきた。
 大森小学校で少し止まっていたようで、警備員さんたちも座って休憩していた。

大森天王祭-9

 昼間と比べて見物人が増えている。あたりは祭りらしい空気感に包まれていた。

大森天王祭-10

 小規模なテレビクルーらしき人たちもいて、祭りの様子を撮影していた。地元のケーブルテレビかもしれない。

大森天王祭-11

 提灯に火が入って、やはり夜の方が気分が出る。天王祭というと、夜のイメージが強い。

大森天王祭-12

 山車の流し撮りをすればよかったと思ったのは、帰ってきて写真を見ているときだった。被写体ブレを防ぐためにシャッタースピードに気を撮られて、流し撮りすることまで頭が回らなかった。

大森天王祭-13

 優しいピンクの空に、提灯をともした山車が行く。いい感じだ。

大森天王祭-14

 瀬戸街道に戻って、西へ進む。だいぶ空も暗くなってきた。
 そういえば、夜になると屋根を外して円形に提灯をつるスタイルになると思っていたのに、ならなかった。提灯がぐるぐる回っている写真を見て、自分も撮りたいと思っていたのに、あれは特別な年だけだったのか、このあと交換があったのか。

大森天王祭-15

 交通整理の警官の人たちもご苦労様です。大森署の警官は全員かり出されて、それでも足りずに近隣から応援に来てもらっていたんじゃないだろうか。今日はほぼ一日仕事だった。

大森天王祭-16

 夜の部まで撮って、とりあえず一通り見たかなということで、切り上げて帰ることにした。暗くなって、写真を撮るのも厳しくなった。
 山車曳きを撮るのは初めてで、コツが分からず戸惑った部分が多かった。どこに焦点を置けばいいのか、最後まで掴めずじまいだった。多少なりとも雰囲気が伝わるといいのだけど。
 今後とも、機会を見つけて祭り関係にも積極的に出向いていきたい。撮影経験を重ねていくことで見えてくる部分もあるだろう。
 大森八剱神社の秋祭りは、棒の手の奉納だ。行けたら行きたい。
記事タイトルとURLをコピーする
コメント
  • 立派なお祭り!
    2010/08/03 21:33
    こんばんは。
    けっこう本格的なお祭りやってたんですね~、知らなかった。
    まだまだ近所でも知らないことがいっぱいありそうです。
    そういうのを自分の足で見つけるのもいいですね。

    瀬戸電と浴衣の女の子の写真が良かったです。
    夏の1コマと行った雰囲気。
  • 意外と近くに
    2010/08/04 02:30
    ★mihopapaさん

     こんにちは。
     私も大森天王祭りは初めて見たし、初めて知ったのでした。
     近所の祭りも、知らないもんですよね。
     マイナーなものは、どこで調べればいいのかも、よく分からないし。
     またチャンスがあれば出向いていきたいと思ってます。

     今年の夏は浴衣姿をたくさん見ました。
     近所では見なくても、お祭り会場に行けばたくさんいるもんですね。
     一昔前より増えているような印象も受けます。
  • 管理人のみ閲覧できます
    2011/08/14 01:31
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 管理人のみ閲覧できます
    2012/07/12 14:26
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
  • 今年も
    2012/07/12 21:32


     どうもありがとうございます。
     今年も天王祭の季節が近づいてきましたね。
     あちこちでポスターが貼られているのを見ました。
     去年も少し、撮りにいきました。
     今年もたぶん、行けると思います。
     暑いさなかなので大変だと思いますが、お気をつけて。
     私は写真で参加させていただきますので。(^^)
コメント投稿

トラックバック