パラグアイ料理を作ってパラグアイを少し知ったサンデー

料理(Cooking)
パラグアイサンデー

PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8



 ワールドカップ日本対パラグアイ戦が終わってまだ一週間も経たないのに、なんだか遠い出来事のように感じる。そのパラグアイも、PKを外してスペインに負けて、姿を消した。
 今更パラグアイ料理というのも、なんだか間が抜けているような気がしないでもないけど、せっかくパラグアイについて少し勉強をして、料理のことも調べたので、一度は作ってみることにした。ここで作っておかなければ、この先一生パラグアイ料理とは無縁のまま終わってしまう可能性が高い。
 例によって再現度は度外視して欲しい。そもそも本物を食べたことも見たこともないので、自分の作ったものがどの程度その国の料理に近いものなのか、まったく見当がつかない。作り終えて食べてみても、手応えもない。なんとなくパラグアイ風といえばいえるといった程度なのだと思う。多少なりともパラグアイ料理に近ければ、私としては満足だ。

 パラグアイについて、それなりの知識を持っている日本人はあまり多くないんじゃないかと思う。私はまったく何も思いつかない。知っているパラグアイ人といえば、超攻撃的キーパーのチラベルトくらいだ。
 パラグアイは、南米大陸の中央、やや南寄りに位置しており、周囲を高い山に囲まれた盆地のような土地だ。なんとなく山岳地帯のようなイメージがあったけど、それは間違いだった。
 海からは東西南北どこからも遠く、食生活も完全に内陸部のものとなっている。
 かつては、グアラニー族という民族が大部分を占めていた。外部からの流入や干渉も少なく、日本における大和民族のようなほぼ単一民族だったようだ。内陸奥深くということで、インカ帝国もここまではやって来なかった。
 16世紀に入ると、少しずつヨーロッパ人が入ってくるようになり、その代表がスペイン人だった。スペインの冒険家がやって来て、なんとなくなし崩し的にスペイン領になってしまった。アメリカのように無理矢理奪ったのとは違って、わりと平和的な支配だったようだ。
 その後、スペイン人の男とグアラニー族の女との混血が進み、現在のパラグアイ人の96パーセントは、スペインとグアラニー族との混血だといわれている。サッカーが強いのは、スペイン人の血というのもあるかもしれない。
 公用語もスペイン語とグアラニー語で、多くの人は二つの言語を話すという。
 19世紀初めに、南米でいち早く独立を勝ち取るも、その後、悲惨な戦争(三国同盟戦争)で、国はがたがたになってしまう。52万人いた人口は21万人になり、成人男子の3分の2は死んでしまったという。それからも戦争や内戦は続き、国はますます疲弊していった。
 現在でもパラグアイは決して裕福な国ではない。貧富の差が激しく、半分は貧民層だといわれている。
 グアラニー族のチラベルトは、貧しい人たちを救うための活動にも熱心で、本気で大統領になろうとしているらしい。あの熱い男なら、必ず実現させそうな気がする。
 男子は徴兵制で、驚くことに15歳から49歳までが対象となっている。相当幅広い。私もパラグアイに移住したら、兵隊さんにならないといけないのだろうか。
 日系人が8,000人ほどいて、パラグアイ国内での評判はいいそうだ。親日家も多いという。ワールドカップで対戦する前のインタビューでも、好意的な意見の人が多かったように思う。試合後も、いい試合だった、日本は次もガンバレといっていたおじさんの言葉が印象に残った。

 さて、そんなパラグアイの料理なのだけど、これまた特徴があまりなくて、サンデー料理で再現しようとすると難しかった。
 フランス料理やイタリア料理というような意味でのパラグアイ料理というのは存在しない。国内でパラグアイ料理のレストランというのもないらしい。伝統的によく作られている料理というのはあっても、多くは家庭料理だ。
 内陸ということで、海産類はほとんど食べないようだ。肉とマンディオカというイモの一種が主食となる。野菜もあまり食べないみたいだ。
 あとはトウモロコシの粉とか、豆類とか、魚は川魚を少し食べる程度で、味付けは、油と塩で、辛いものはまるで苦手なんだそうだ。エスニック系の料理はまったくなくて、韓国料理店なども現地の人は寄りつかないらしい。
 ごちそうというと、休みの日にみんなで集まって食べるバーベキューということになる。とにかく肉ばかり食べている彼らなのだ。
 ちょっと意外な豆知識として、日本で出回っている胡麻の6割がパラグアイ産なんだとか。にもかかわらず、パラグアイ人はまったく胡麻を食べないんだそうだ。
 なんだかパラグアイの人はわがままで偏食の子供みたいな食生活を送っているように思える。デザートは悶絶するほど甘いらしい。
 スペイン料理も食べられているのだろうけど、パラグアイ料理としては大きな影響を受けなかったようだ。

 そんな基礎勉強をしたところで作ったのが今日の3品だ。
 左手前は、エンパナーダを意識して作ったものだ。
 エンパナーダというのは、南米全域でよく食べられている揚げギョーザのようなものといえば、だいたいイメージが湧くと思う。パラグアイでもポピュラーなもののようで、具材としてはひき肉がよく使われる。
 具はチーズとコーンという思い切ったアレンジを加えてみた。
 チーズとコーンを刻んで、卵、マヨネーズ、塩、コショウ、コンソメの素を加えてよく混ぜる。パラグアイ料理にコンソメなんてものはたぶん使わないのだろうけど、そこまで義理立てすることはない。せっかくだから美味しいものを作りたいので、ソースも日本のものを使っている。
 向こうは丸く包むのが一般的のようだから、真似てやってみた。
 ソースは、白ワイン、しょう油、みりん、コンソメの素、塩、コショウ、マヨネーズ、唐辛子を混ぜてひと煮立ちさせる。
 子供のおやつか、酒のつまみかという一品に仕上がったけど、けっこう記憶に残る料理で、また作って食べたいと思った。パラグアイの人にはあまり受けないような気もする。

 右は向こう風のオムレツみたいなものだ。
 最初は、トルティーリャ・デ・パパとかいう、パラグアイ風のお好み焼きを作ろうと思っていて、やっていくうちにオムレツ風になってしまった。
 トウモロコシの粉で生地を作って焼いて、スライスしたジャガイモなどを乗せて食べるものらしい。
 トウモロコシの粉の代わりに小麦を使い、卵の量を多くしたら、オムレツになるのは必然だった。
 卵、とろけるチーズ、タマネギの刻み、エビの刻み、しめじの刻み、小麦粉、牛乳、塩、コショウ、コンソメ、砂糖を混ぜて、フライパンで焼く。
 これはパラグアイからだいぶ離れてしまった感じだ。美味しかったのは普通に美味しかったけど。

 左奥は、トマトと魚の煮込みスープ、チュッピンというのが元になっている。
 肉や豆やトマトなどを煮込んで、米を入れたり、パスタを入れたりして食べるのがパラグアイ風なんだとか。
 今回は、ジャガイモ、大豆、トマト、鶏肉、タマネギ、鯛の煮込みスープを作った。
 それぞれをオリーブオイルと白ワインで炒めて、水を加えて煮込む。
 コンソメ、塩、コショウ、ケチャップ、砂糖で味付けをする。
 これならパラグアイ人も食べてくれる料理になっているんじゃないかと思うけどどうだろう。

 そんなこんなで、パラグアイ料理もなんとか作った。パラグアイについて少しでも知ることができたのはよかった。名前は知っていてもほとんど何も知らない国というのは、他にもたくさんある。名前さえ知らないような国もある。料理でも何でも、何かをきっかけにして、その国について興味を持つことはいいことだ。
 この流れでいくと、来週はやはりワールドカップ絡みということになるだろうか。
 ドイツとスペイン、オランダはそれぞれ作ったことがある。作ったことがないのは、ウルグアイということになるのだけど、今回のパラグアイとの違いがどれくらいあるのだろう。
 来週までにちょっと調べてみることにしよう。
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コメント
  • 未知の料理
    2010/07/05 22:33
    偏食の子供みたいな食生活・・・
    ほんとうですね。
    サンデー料理の色彩もイエロー系で統一されてますし(笑)

    エンパナーダ!!
    ずいぶん前に新聞にレシピ入りで紹介されていたのを
    ガン見して切り取ったことがあります。。
    ものすっごく美味しそうで、しかも1つ1つがオムレツくらいの大きさで、
    それがマンガみたいに大皿てんこ盛りなのです。

    さすが南米、と思いました。

    材料は意外にも手に入りやすいものばかりなので
    今度作ってみようかな。

    ウルグアイとパラグアイ。
    同じ南米で語感もそっくりだから料理も似てるかもしれませんね。
  • 違うグアイ?
    2010/07/06 03:08
    ★いちこさん

     こんにちは。
     パラグアイに住むのは、ちょっと厳しそうですね。
     毎日肉というのは。それに、野菜も少ないようだし。
     でも、向こうに住んでみると、けっこう慣れてしまうとか。

     ウルグアイは、ちょっと調べてみたところ、パラグアイと重なる部分もありつつ、もっと複雑な歴史を辿っていて、料理も少し違うみたいです。
     海があるから、海の食材も使えそうだし、調べて作ってみようかなと思ってます。
     色合いは似たようなものになりそう(笑)。
  • 2010/07/20 02:16
    上出来
  • 再挑戦
    2010/07/21 02:33
    ★bordonさん

     こんにちは。
     そう言ってもらえると、ちょっとホッとしました。
     また機会があれば挑戦してみたいと思います。
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