碧南へ行ったら油ヶ淵も見ておきたい <名鉄の旅・第11回>

観光地(Tourist spot)
油ヶ淵-1

PENTAX K10D+PENTAX DA 16-45mm f4 / DA 55-300mm f4-5.8



 碧南散策の後半は、油ヶ淵行きだった。
 碧南駅から3つ戻って新北川駅で降りる。ここから油ヶ淵までは2キロちょっと。普段なら大したことはない距離も、ここまでに御油宿、赤坂宿、本宿、碧南の町と歩いてきて、だいぶダメージが蓄積されていて、きつかった。足取りも重く、ここでの往復5キロ、2時間近くはけっこうこたえた。
 駅から市内無料循環バスのくるくるバスというのが出ていることは出ているのだけど、一日5本しかなくて、行きも帰りもまったく時間が合わなかった。市内をくるくる循環しているから、遠回りで一周にやたら時間もかかる。これは使えない。路線バスもないから、あとはタクシーに乗るか、歩くしかない。
 そんなわけで、とにかく油ヶ淵方面へ向かって歩き出した。このときはちょうどハナショウブの季節で、油渕遊園地というところがハナショウブの名所だというので、そこを目的地とした。

油ヶ淵-2

 北新川駅から油ヶ淵までの道のりは、あまり見所がなかった。一般的な地方の住宅地といった風景が続く。それが実際の距離以上に遠く感じさせた要因にもなった。写真に撮るものがあれば、歩いていても気が紛れる。
 味わいのある木造の家と窓を撮る。これはなかなかよかった。

油ヶ淵-3

 空き地に生えていたこの白いのは何だったか。河原などでも見かけるやつだ。
 光を浴びながら風に揺らされている様は、心惹かれるものがあった。

油ヶ淵-4

 屋根が重厚な感じの家。二階建てなんだろうけど、ちょっと複雑な造りになっている。

油ヶ淵-5

 高浜川沿いは田んぼ風景が広がる。
 このときはまだ田植えが終わったばかりだった。名鉄の旅からもうひと月も経っている。

油ヶ淵-6

 高浜川。
 油ヶ淵の水を排出するために、昭和10年(1935年)に掘られた人工の川だから、運河みたいだ。

油ヶ淵-7

 明治橋を渡った先に、麦畑が広がっていた。これはとても新鮮な風景だった。この一角だけ秋みたいだった。

油ヶ淵-8

 油ヶ淵に到着した。どこから川で、どこから湖なのか、その境はよく分からない。丸い形ではなく、広い川がうねったような形をしている。
 もともと油ヶ淵は海の入り江だった。1605年に家康が矢作川の流れを変えさせたことがきっかけで、のちに堤防が築かれて内水面化して湖となった。
 その後、土砂の流出問題や排水問題が起こり、新川や高浜川が掘られ、現在の姿になった。
 油が淵は、愛知県で唯一の天然湖沼であり、ただ一つの汽水湖となっている。
 周囲は約6キロ、平均水深は3メートルと、ごく浅い。
 水質はかなり悪く、全国の湖沼の中でも最下位に近いそうで、見た目にも濁っている。近年少しずつ浄化が進んでいるらしいのだけど。
 魚は獲れるようで、漁をしていると思わせるようなものや、養殖の施設などがある。釣り人もちらほら見かけた。

油ヶ淵-9

 飛び回るコアジサシ。
 飛翔の姿が凛々しい。

油ヶ淵-10

 川辺のポピー畑。

油ヶ淵-11

 油渕遊園地になんとか辿り着いた。
 花しょうぶ祭が行われていて、ハナショウブが咲いていた。このときは5月の終わりで、時期的にはまだ少し早かったものの、それなりに見物客で賑わっていた。見頃は6月の5日頃だったようだ。

油ヶ淵-12

 110品種、3万株が植えられているということで、けっこう見応えがある。
 碧南周辺では、ハナショウブ名所としてよく知られているところのようだ。

油ヶ淵-13

 例によって私の興味の対象は、花より人なのだった。

油ヶ淵-14

 屋台も出ていて、お祭りムードを盛り上げていた。夜間のライトアップもあったみたいだ。

油ヶ淵-15

 蓮如上人ゆかりの応仁寺というのがあったので、寄っていくことにした。
 1468年(応仁2年)、比叡山僧兵に狙われた蓮如は、身の危険を感じて京都を脱し、碧南のここ西端へ流れ着いて、身を潜めていた。
 京都から偉い坊さんが来ていると近所で評判となり、蓮如がいる庵にはたくさんの人が説教を聞きに訪れたという。
 蓮如が去ったあと、いつ戻ってきてもいいようにと、庵があった場所にお寺を建てた。それが応仁寺の始まりとされる(蓮如が寺を建てたという話もあるようだ)。

油ヶ淵-16

 1945年の三河大地震で本堂が倒壊して、1957年に再建された。
 なかなか立派なお堂が建っている。
 寺の裏手に、哲学たいけん村・無我苑というのがあると案内板に出ていて、ちょっと興味を惹かれたものの、時間のこともあって寄らずに帰ることにした。バス停の時刻表を念のため確認してみたけど、次のバスが来るのは明日の朝だった。
 来た道を引き返して駅へ向かう。

油ヶ淵-17

 帰り道で撮った唯一の写真がこの一枚。学校帰りの自転車高校生と田園風景。

 これで碧南編は終わりとなる。碧南はいいところだった。
 チャンスがあれば、大浜の町散策のためにもう一度訪れたい。
 名鉄の旅も次回が最終回。知られざる東名古屋港編をお届けしたい。
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コメント
  • 2010/07/04 11:51
    4枚目の写真に写りこんでいるのは、オオタさん?

  • 旅先にて
    2010/07/05 02:16
    ★ただときさん

     こんにちは。
     はーい、あれは私です。
     あの場所に私以外の誰かが写ってたら怖い(笑)。
     ああやって旅先でちょっとした記念撮影をすることがよくあります。
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