自転車で走りながら切り取る街の風景の断片
2010-04-08|街(Cityscape)

PENTAX K10D+PENTAX DA 55-300mm f4-5.8
空き地の片隅に咲くオニノゲシと、転がるスノーブーツ。冬の終わりと春の始まりを感じさせる街の風景だ。靴の落とし主は、片方をなくしたことにまだ気づいていないのだろうか。今年の冬になってやっと、スノーブーツの片方がないことに気づくのかもしれない。まさか冬までここに転がっているということはないだろう。
ここのところ桜を撮りに行ったり、あちこち出歩いたりして、写真の在庫がたまってきた。季節ものを優先したことで置き去りになっているネタもある。整理がつかずに何から出していっていいのか分からなくなっている。桜もまだ終わったとは言えないくらい咲いているし、気持ちの中でしっかり完結できていない。
とりあえずは黒川と洗堰へ行ったときの写真を片付けることにする。自転車の行き帰りで撮った写真を今日は並べることにした。遠出のネタは、細々したものが終わってからにしよう。

平安通あたりの交差点だったと思う。遠くに名駅のビルが見えている。
大曽根から西へ行くことはめったにないから、北区というのは私にとって非常に馴染みが薄い地区だ。庄内川の北はほとんど行ったことさえない。地図を見ていたら、名古屋城の裏から名城公園は北区になっている。それは知らなかった。あそこだけはよく行っているから馴染みがある。
今回、行こうと思って行けなかった志賀公園は、いずれ機会があれば一度行ってみたい。

正面は格子の古い町屋の造りなのに、横にはトタンらしきものが貼りつけられている。補強の一環だろうか。家の前のブロック塀はやや唐突な印象を受ける。途中で途切れてもいる。屋根は古いもののようだ。
平安とか志賀本通のこのあたりには、少し古い建物が残っている。名古屋城の東北というのはどんな性格の土地だったのだろうか。

道から少し奥に入ったところに神社の鳥居が見えた。六所社とある。
この日の目的は神社巡りではなかったから、表通りから写真を撮るだけにして寄らなかった。そういえば、名古屋市神社巡りシリーズはしばらくお休みになっている。

新堀町あたり。消防車が何台も走っていったあと、パトカーもサイレンを鳴らしながら飛ばしていった。近くで火事か事件でもあったのだろうか。

ヘリコプターまで飛んできて、なにやら騒然とした雰囲気になった。
けど、野次馬根性が弱い私なので、先を急ぐ。目的はあくまでも桜だったから。

矢田川沿いにあるちょっとした公園に、こんもりした丘と大きな岩がある。少し気になったけど、先客がいて説明文を読めなかった。
名古屋市北東部は古墳がたくさん見つかっているから、ここもその一つかもしれない。古墳時代の海岸線は名古屋市の北のあたりだったというから、このへんも海に近い土地だったのだろう。

東名阪の隣りに高架の鉄道駅があることに気がついた。看板を見たら城北線とある。城北線? なんですか、それ?
名古屋生活が長い私なのに、城北線というものの存在を、このときまで知らなかった。
帰ってから調べたところ、名古屋駅から西へ向かう東海道本線と、東へ向かう中央線を、枇杷島と勝川で結ぶ第三セクターの鉄道路線とのことだ。東海交通事業城北線というのが正式名称らしい。
それにしても、そんな鉄道が名古屋市内を走っていたことを、今まで知らなかった自分に驚いた。かなりマイナーな路線のようだから、私のように知らない名古屋人も案外いるのかもしれない。

どこを走っていたときの景色だったか忘れてしまった。小さな川沿いだったことは間違いない。大きな木と、古びたアパートらしき建物が目についた。
木の下まで行ってみると、石仏がいた。手を口に当てていて、歯痛が治る観音さんとかなんとかいう説明文があったと思う。

如意にある大井神社。ここも前を通っただけで、中には入らなかった。
もともとは大井池のほとりにあったことからそう名づけられた神社で、延喜式に載っている式内社というから、創建は古い。
自転車で走る道はその都度気まぐれになるから、気になったところはなるべく寄っていくようにした方がよさそうだ。この道を今後通る可能性はかなり低い。

子供の頃あったような古いタイプの喫茶店。もう営業はしていないようだ。
チェーン店に押されて、町の喫茶店というのもずいぶん少なくなった。

如意から春日井へ向かう途中の通りにあった古い家屋。こういうのを見つけたら、とりあえず撮る。コレクションのようなものだ。

少しモダンさを感じさせる廃屋。
一階が店舗で二階が住居という建物がけっこうあったけど、最近はすっかり下火になってしまったようで、営業している店は少ない。理にかなった建物なのに、再び見直されることはないのだろうか。
こんな感じの写真がまだけっこう残っているので、順番に紹介していくことにしたい。
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