
PENTAX K10D+TAMRON 28-75mm f2.8 / PENTAX DA 55-300mm f4-5.8
昨日、親戚の結婚式に参列してきた。
結婚式の写真をきちんと撮るのは初めてだったので、戸惑うことも多く、かなり手探りになってしまった。思った以上に難しいというか、ままならない。想像していたよりも制約が多くて、思い通りにならなかった。前からずっと一度結婚式を撮ってみたいと思っていたから、必ずいい写真を撮ると意気込んでいったのに、ちょっと空回りした。帰ってきてすぐに、もう一回最初から撮らせてくれたらもっと撮れたのにと思ったけどもう遅い。これぞ一期一会、チャンスは二度ない。いや、二度目があったら困る。
専属のカメラマンが最高の機材を使ってベストポジションで撮っていたから、それに対抗しても勝てっこない。似たような写真を撮っても喜ばれないだろうから、なるべく自分なりの視点で撮るのを心掛けた。プロとしてはあまり趣味的な写真は撮れないだろうし、参加者の素人写真にも価値はあるはずだ。プロの隙間を埋める写真が少しは撮れたかなと思う。大量に撮ったからRAW現像が大変だけど、いい写真を選んでマイブックにして贈ることにしている。
顔出し写真はちょっとまずいので、ブログでは顔がはっきり出てない写真を何枚か選んで紹介することにしたい。結婚式の雰囲気が少しは伝わるだろうか。

結婚式での誓いの場面。
教会では立ち歩いての撮影が禁止されていたので、ここが一番残念だった。自由に撮れたら色々撮りたい場面や角度があったのだけど。
新郎新婦と親しい間柄で、写真を頼まれていたなら、式のリハーサルで撮るのが一番いいと思う。それなら自由に動けるだろうし、背景や光をコントロールしやすい。本番に向けての撮影イメージも固められる。

ライスシャワーではなく、フラワーシャワーだった。
ライスシャワーだったら、宝塚記念の第3コーナーを思い出して、関係ないところで一人泣いてしまったかもしれない。

ブーケトス。少し切れたたけど、なんとか収めた。
カメラマンの位置が計算外だった。

続いて披露宴会場へ。
昔は背の高さくらいあるタワーケーキが主流だったけど、最近ああいうのは流行らないらしい。実用本位で、みんなで切り分けて食べられるくらいの大きさになっている。

アルコールは一切飲まない私は、シャンペンを注がれても撮るだけ。
親戚のおじさんがビール瓶を持って来ても断るしかなくて恐縮してしまう。オレの酒が飲めないのかとインネンをつけてくるようなおっさんはいなかった。極めて平和で、暖かい披露宴だった。ちびっこがひとりもいなかったから、静かでよかった。

テーブルの係は10人以上いて、みんな忙しく立ち働いていた。料理や飲み物を次々に運んでは下げなくてはいけないから、休んでいる暇はない。

キャンドルサービスというのも最近はすたれてしまったのかどうか。ライティングサービスとかいうものだった。
三重県なんだからカメヤマローソクを使ってあげようよと、ちょっと思った。

光るタワーグラス。
新郎新婦と友達の記念撮影。
結婚式参列者の主役は、親族ではなく友人たちだ。親戚というのは案外やることがない。

いとこの奥さんが一番派手だった。

バルコニーでの記念撮影で、後ろから。
終盤になってようやく気づいたのだけど、アウェイの雰囲気に飲まれて自分を見失っていたところがあった。ずっと28-75mmで撮っていて、55-300mmに交換してからいつもの自分の撮影スタイルに戻った。普段歩きながら撮ってるように、式場でも望遠ズームで撮ればよかったのだ。そうすればもっと自分らしい写真が撮れた。

力不足を感じつつも楽しさがそれを上回った。結婚式はやっぱりいいものだと再認識したし、式の撮影はやはり面白いものだった。コツが分かればもっと楽しくなるはずだ。今回でだいぶ分かったこともあるから、次の機会があればそれを活かしたい。今年か来年あたりにもうひと組予定があるから、そのときまでに腕を上げておかないといけない。