
名古屋市天白区平針にある針名神社(はりなじんじゃ)を訪れた。
農業センターの梅まつりの期間中ということで、駐車場は満車、参拝客ではない人たちも含めて境内は少しざわざわした雰囲気だった。

鳥居は北西と南にあって、社殿は南西を向いている。南向きではないのは地形に合わせたのだろうか。

神門と、奥にあるのが拝殿。
社殿などは新しい。昭和になってから再建されたものだろう。
昔はここから800メートルほど北にあったそうで、江戸時代の初期にここに移ってきたらしい。
『延喜式』に載っている式内社というこで、歴史は古い。
創建年代についてははっきりしたことは分かっていないようだ。尾張国の有力豪族だった尾張氏の末裔である尾張針名根連命(はりなねむらじのみこと)を祀る神社として建てられたとされる。
犬山市にある針綱神社の祭神も同じということで、二社は無関係ではないと思われる。
『延喜式』には、従三位針名天神と記載されている。天神というと菅原道真を祀った天満宮を思い浮かべるけど、もともとは地の神に対する天の神、あまつかみのことをいう。
尾張氏の祖は、天孫族の天火明命(アメノホアカリ)とされているから、その流れで天神と称したのだろうと想像する。

天神という名を持ちつつも、地の神の代表である大国主命(オオクニヌシ/大巳貴命)も祀っている。どういう経緯でそうなったのか、詳しいところまでは調べがつかなかった。オオクニヌシの手伝いをした少彦名神(スクナヒコナ)も一緒に祀られている。
その他、境内社がたくさんあって、寄り合い所帯になっている。明治42年には八幡社も合祀された。

稲荷社もある。

今回は農業センターの梅まつりを撮ることがメインだったので、針名神社はあらためてもう一度訪れたい。次は人がいない静かなときがよさそうだ。
【アクセス】
・地下鉄鶴舞線「平針駅」から徒歩約20分。
・無料駐車場 あり
・拝観時間 終日
針名神社webサイト
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